妖怪を信じる3歳娘、『嵐電妖怪電車』に乗る
4年ぶりに運行された『嵐電妖怪電車』に、妖怪推しの3歳娘を連れて行ったレポートです。
きっかけ
節分で鬼に興味を持った当時1歳の娘。
それから3歳になるまで、鬼を含む妖怪たちの動画や絵本をほぼ毎日見ていました。
有名なアプリ『鬼から電話』も、娘の方から鬼に電話をかけるようになり、『娘から鬼電』状態。
片足を痛めてケンケンしているパパには「からかさおばけ」と妖怪ジョークも言えるほどになりました。
娘がハマった妖怪絵本
そんな娘が『嵐電妖怪電車』に乗る1番のきっかけになったのは、『おばけでんしゃ』という絵本です。
初めて読み聞かせをした日から、たくさんのおばけに娘は大騒ぎ。
「ここにもいる!」「これ何してる?」と、次のページへなかなか進みません。
物語の最後は、おばけが人間の姿へ化けて電車を降りて行くというダークな展開になっていて、大人まで思いがけず心を掴まれてしまいました。
そんなワケで、リアルおばけでんしゃに乗りたくなった私たちは『嵐電妖怪電車』へ行ってみることになりました。
計画
『嵐電妖怪電車』には嵐山駅と四条大宮駅2つの出発駅があります。
当日駅で並ぶことを考えると、落ち着きのない3歳児が退屈しない場所が良いだろうと、私たちは観光地である嵐山駅から乗車することにしました。
次に乗車時間です。嵐山駅からは17:00発、18:30発、20:00発の3つ。遅い時間の方が雰囲気は出ますが、こちらも3歳児の生活リズムに合わせて17:00発で当日のスケジュールを考えました。
そして服装ですが、『嵐電妖怪電車』では妖怪に仮装して乗車すると、当日『妖怪札』がもらえたり、『仮装コンテスト』に参加することができます。
折角なので母から「ゲゲゲの鬼太郎の、猫娘の服で行く?」と伝えると、ゲゲゲの鬼太郎もとっくに履修済みの娘は嬉しそうに「行く!」と大きな声で答えてくれました。
当日
『嵐電妖怪電車』の運行はお盆のみ。
期間中ほとんどお休みがないパパも連れ出し、当日15:40頃、嵐電嵐山駅に到着しました。
チケットの発売は発車40分前の16:20からですが、私たちが到着した15:40の時点で、ホームにはチケット待ちの多くの人が集まっていました。
チケットを購入するため列に並び、屋根の下とはいえ空調は無くとても暑かったので、持ってきた飲み物や駅構内で売っているソフトクリームを買うなどして涼をとっていました。
この日、私たちが並んだ時間は合計1時間20分。
チケットを購入するまで約50分、購入してから乗車するまでに約30分でしたが、3歳児でもどうにか穏やかに並ぶことができました。
リアルおばけでんしゃ
長い時間並びましたが、電車が到着すると気分も上がります。リアル『おばけでんしゃ』の登場です。
本物の『おばけでんしゃ』を目の前に、少し顔がこわばっている娘を連れて中へ入ると…
ギャー!ママー!
座席に座ってすぐ、「ドンドン」と音を立てながら現れた『わっ、じん』に、「ギャー!」と目をバッテンにして叫ぶ娘ちゃん。
この『わっ、じん』という妖怪に、「わっ、じんみっけ!」と声をかけると缶バッジが貰えるらしいのですが…、母はすべてを忘れていました。えへへ。
車内は薄暗く、御札やロウソクなどの装飾がされていて、ほぼお化け屋敷です。
私たちが『わっ、じん』以外に4体の妖怪が乗っているのを確認すると、しばらく停車していた電車はゆっくりと動き出しました。
止まらない電車の中で…
四条大宮駅まで約20分間ノンストップの車内で、子供たちの泣き声が響きます。
そんな中、夫と私が妖怪の造形に感動して笑顔でいる様子を見ていた娘は、早々に泣くのをやめて、徘徊している妖怪をジッと見つめるように。
更にパパから「娘ちゃんは『妖怪札』を持っているから大丈夫」と助言を受けると、札をギュッと握りしめて、後半には妖怪とタッチしたり、並んで一緒に写真を撮ることができました。
『嵐電妖怪電車』のしかけ
この『嵐電妖怪電車』は、1車両の中で同じ妖怪が行ったり来たりを繰り返してくれるので、だんだん心を開いて妖怪と打ち解けていく子も多かったように思います。
妖怪たちは決して喋りませんが、泣いている子供にも容赦なく近づいてきます。
動きはゆっくりで、写真には何度でも快く応じてくれますし、何度もチャンスがあります。
2車両連結なので、もう片車両にいた妖怪はどんな妖怪だったのでしょうか。
また、『わっ、じん』は現れてすぐに何処かへ行ってしまったので、声をかけられるタイミングは最初の1度だけでした。
あっという間の20分
今回、娘に怖い感情だけでは終わって欲しく無かったので、チケット購入の際にちゃっかりもらっていた『妖怪札』にも助けられながら、楽しく過ごせて良かったです。
元々、妖怪に興味を示していたので『嵐電妖怪電車』へ行こうと決断しましたが、怖がりな性格だったり初めて電車に乗る幼児には少しトラウマになりそうな体験です。
娘もハマっている『妖怪絵本』は楽しいものが多いので、後日まとめて別の記事で紹介しようと思います。来年の『嵐電妖怪電車』に向けて、ぜひ読んでみてください。
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