【連載小説・第五回】近くて遠い星の在処 5
中学三年生の「僕」は自らを煤けた石ころと呼び、特別な存在になることから逃げ回りながら生きている。
彼はある日、特別な存在である親友の手によって「星の王子様」と再会してしまった。
王子様は煌めきを振りまきながら、僕の領域を侵し、定義を揺るがしてていき――。
「シュウ、14歳」編・「僕、18歳」編から成る二人の少年が「いつの間にか奪われてしまった自分の星」の在処を探す物語。
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近くて遠い星の在処「シュウ・14歳――桜色の秘密②