ゲーム_シナリオ_サンプル

万年すっぴん女が化粧をするようになった理由

(2019/01/09 改題しました。旧題 執筆用おめかしのススメ)

こんにちは、矢御あやせです。

■私に訪れた変化

最近の私はメイクをして執筆に出かけている。

私は大分前から「自宅で執筆ができない」という悩みを持っていた。だが、最近は車を運転することができるようになり、Wi-Fiの使える喫茶店も多いため、お金を稼げていない以外、この問題がハードルとして立ちふさがることもなくなってきた。
そう、お金を稼げていない以外は。

もちろん話したいのはそういう問題ではない。常に「お仕事もサポートも欲しいよ! お願いします!」言っている私だが、今日はお金がないという話ではない。お金がない人でもお金以外で悩むことは往々にあるのだ。そう、現代人は悩みが尽きない。

まぁ、「上の文章でおかしな所を挙げよ」と言われてスルー出来る人がほとんどだと思う。「ふーん、矢御さんはお金ないんだね」みたいな。だが、気づいた人は今頃私に「どん引き」しているはずだ。いや、ヒかないではほしいんだけど。

察しのいい人は分かったかもしれないが、私は今まですっぴんで執筆に出かけていた。
というか、一人で知り合いに会わない場所に行く場合、大抵はすっぴんのまま出かけている。多分今後も執筆が絡まなければすっぴんで出かけていると思う。

それはまぁ、「化粧をするために必要なエネルギー」が足りずに出かける前に日が沈んでしまうケースがあるため仕方がない。そこは私の人生だ。好きにする。
……でも知り合いには極力会いたくない。

■化粧なんて意味ないじゃん……と思っていた

「執筆するために化粧をするようになった」。
この変化は男性にとってはピンとくるものではないかもしれないが、女性にとっては大きいものだとわかってくれる……気がしない。
正直「え、矢御さんやば~い」って思われている気がして怖い。
街行く人はみんな化粧してるし。綺麗だし。

だが、もし化粧無精の人がいたらわかってくれるかもしれない。お願い、わかって……!

化粧をする習慣っていうのは意外にもエネルギーが要る。乱暴な言葉を放つが「面倒くさい」のだ。

そんな面倒臭いことをしても女優ばりの美女になれる訳ではない。体重が20キロ落ちる訳でもない。
社会的地位がうんぬんとか言う人もいうが、収入がほぼ無いような人間に地位を問われても「底辺ですし」で終わる。相手は唖然するだろう。想像上でなら瞬殺できる。
(現実のはうるさいだけで他人に意見を言えない。無理だ。)

そんな化粧という武装が、仕切りのある喫茶店で客席を背にしてPCを打つ私に必要なわけがなかった。
そう、小説家一本で食っている(のが無理なので実家に食わせてもらっている)フリーランスの私に化粧なんて必要なかったのだ。

その右から左、秋葉原に寄った後に原宿のインスタ映えスポットに行くみたいな大きな変化へのきっかけは一つの指輪だった。

■指輪が変えた意識

(写真)汚い指だが許して欲しい

この指輪は親戚の伯母から頂いたものだ。
アメジストだと思われる石に、ダイヤと思われる石がついている。頂いた瞬間、一目ぼれだった。

一目ぼれをしたのはいいが、ググっても「これでいいのか」と不安になる。石の正体は未だ不明だ。

私には指輪をつける習慣がなかった。だが、「ひとまずしてみよう」と思い、高倉町珈琲へ。その日はたまたま化粧をしていた。

余談だが、私はちょくちょく執筆のための喫茶店を変えている。

仮に「執筆するならコメダ珈琲店!」と決めて、サボり出しても通い続けたらどうだろう。
すると、脳が「コメダ珈琲はサボる場所」と決めてしまうだろう。少なくとも私という人間にはその恐れがある。

そうならないには喫茶店を変えるに限る。
すると、不思議とサボることもなく連続でアイディアが湧き出てくるのだ。

(※コメダ珈琲ではちゃんと仕事を頑張っている。環境が最高だからだ。ありがとうコメダ! 大好きだよコメダ!)

じゃあ何でコメダはすっぴんで高倉町は化粧するんだよと思うかもしれない。あと星乃には行かねぇのかよと。

店の雰囲気の問題とかいう訳では無い。高倉町珈琲は一度知り合いに遭遇したせいで化粧をしないと立ち寄ることができなくなったのだ。流石の私もすっぴんで知り合いに遭遇できるような強心臓は持ち合わせていない。怖い。

ちなみに星乃珈琲の駐車場は連日満車で事故るのが怖くて入れない。運転が下手なのだ。

そんな私は1月2日、高倉町珈琲店でたまたま指輪をはめていた。その日がこの指輪のデビュー戦である。新年から装いも新たに……としたかったのだ。

その指輪を私の指にするりと通したのは、私だけの王子様の手でもなく、冬の乾燥でガサガサとささくれた私の左手の親指と人さし指だった。
指輪は、ただ「ぴったりと抜けない」という理由だけで私の右手中指が新しい居場所となった。

そうして指輪・化粧の両方を満たして書いた文章が2日に公開したこちらの記事だ。

作家友達から魔法のステッキを授かった話

その日から、この指輪は私にとっての「執筆のお守り」となった。
後から調べたら、中指のリングは「インスピレーションに良い」というではないか。

(中略)直感力を司る。その目的によって指輪をつければ、 ひらめきやインスピレーションが沸くのを助ける。 直感力の指ですので、良い事がひらめいたり インスピレーションが沸いてきたりするでしょう。

引用:SUEHIRO「指輪をつける場所の意味‐ミドルリング・中指‐」
https://jewelry-suehiro.co.jp/middlefinger/

この話を知ったとき、きっとこの指輪は私の執筆のお守りになる運命だったんだ! と心踊らずにはいられなかった。
この指輪ならばきっと素敵な文章へと導いてくれるんだと。

今も私はパソコンに指を打ち付けながら心躍らせている。(余談だが私の打鍵音は大きい)

■指輪に失礼。だから私はメイクする

私がしたいのは指輪の効力が凄いという話ではない。「今まで全くしなくても問題のなかった化粧をした」という話だ。

なぜ、指輪が化粧に繋がるのだろうか。
それは簡単だ。「すっぴんで指輪をするのは失礼だから」。
誰に失礼かって、指輪にも、指輪を渡す相手に私を選んでくれた伯母さんにも、おめかししている私の指にもだ。

私は、指輪をするには指輪をするための相応の「格好」というものがあると思っている。
それは別に〇〇な人以外指話はしちゃだめ!! みたいな差別意識とは別のものだ。自分の問題である。

スポンジケーキにいきなりイチゴが乗っていたら「おかしい」とは思わないだろうか。
生クリームが嫌いな人にとっては天国のようなシチュエーションかもしれないが、大抵の人にとっては「いちごが勿体ない」と感じるだろう。それと同じ理屈なのだ。

指輪が似合うようになるためには、女優のように美しい容姿は手に入らずとも、最低限着飾ることは大切なのではないだろうか。具体的にいえば、化粧をしたり、かわいいと思う服を着たりとか……。「指輪を引き立たせるための土台(持ち主のおめかし)」が必要なのだ。

その「着飾る」がスポンジケーキとイチゴを繋ぐ生クリームのようなものなのではないだろうか

アクセサリーの類に一切の趣向が無い人にとって、私は道具に踊らされているように見えるかもしれない。

だが、私はあくまでこの指輪は執筆するための「格好」なのだ。目的と手段のバランスが意外にもきっちり取れている。

その「格好」というのは社員証だったり、制服だったり、リボンだったり、ベルトだったりと人によってはそれぞれかもしれない。
中指にするりと、時にぐりぐりと(夕方はむくんでしまう)指輪をはめる作業は私にとって制服に腕を通すのと同じ役割を持っている

今の私にとって「執筆するための制服」は「中指にアメジストの指輪」なのだ。
いい記事を書いているからめちゃくちゃ縁起いいし。

そんな遠回りを経て、私は化粧を始めた。するとどうだろう。執筆が楽しい。えらく楽しい。
すっぴんだった以前よりも心が躍るのだ。きっとこの指輪は私を高めてくれる。そんな予感がする。

■他人のためのメイクだった

私が今までしてきたメイクは他人のためのメイクだ。
〇〇に行くためのメイク。恥ずかしくないためのメイク。そんなのばかりだった。
今も自分がなりたい顔は「自分じゃない顔」と漠然としている。

だけど、執筆のため、指輪のため……要するに、自分のためのメイクは存外いいものだ

メイク自体が楽しいかと言われたらちょっと微妙で、まだ課題はあるのだが最近はメイク道具を買いに行くのが楽しい。
滅多にマニュキュアは塗らないが、私の爪は今、ピンク色に染まっている。おめかしした爪でキーボードをたたくのは「アガる」のだ。

これを読んでいるみなさんにも、「執筆するときのおめかし」はあるだろうか。
いつもと一緒だよという人は、ぜひとも少しでもいいから変化を加えてみてほしい
あなたの「執筆するためのおめかし」や、「少し特別になるためのおめかし」があるのならば、ぜひとも教えてほしいし、記事にして頂いたら読みに行きたい。

きっと、アクセサリーをつけるとか、スカーフを巻くとか、眼鏡をかけるとか、ハンカチを横に置くとか…………などなど、少しの変化はあなたにいい流れを呼んでくれる。執筆の神様との距離が少し近くなる……と、思うのだ。

調子が悪いとだらだらしがちな私だが、今日は綺麗に集中している。
今日は珍しく音楽を聴きながら書いているというのもあるが、絶対にそれだけではない。

きっとそれは、今もキーボードを叩くのに合わせ、キラキラと光る澄んだ紫が私の指を守ってくれるからだ。

-----------------------------------

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました(^▽^)
もし記事を気に入って頂けたら、以下のことをしていただけるととても嬉しいです……!
もちろん強制ではありません! もしよければよろしくお願いします。

✨「面白い」など、いいなと思ったら♡マークのスキボタンを押してもらえると励みになります!(スキはnote非会員でも押すことができます)
✨Twitterで感想と一緒に記事をツイート頂けると私にもメッセージが届きます。超嬉しいです!
✨少額でもサポート頂けると嬉しいです! 31歳の自分が明るい場所に踏み出すためのお金にさせて頂きます。
✨過去の記事を読んでいただけるのも嬉しいです!

最近のオススメは『作家友達から魔法のステッキを授かった話』♬
今回の記事の意識の変化に繋がった、私が作家友達に「自由の魔法」を授かったお話です。

------------------

「女としての価値を否定された気持ちになるのではないだろうか」。そう思って敬遠していた本がある。私は、ずっと「誰かがメイクする姿」を見るのが怖かった。
今ならば、「だから私はメイクする」に向き合えるかもしれない。

サポートありがとうございます! 頂いたお金は「私の進化」のために使わせて頂きます。私が大物になったその時はぜひ「矢御あやせは私が育てたんだ」と自慢してください!