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【安定の写真詐欺】お願いだ、コメダ珈琲店のアイスココアを頼む前にこれを読んでくれ……!

ココアの価値観をぶち壊すアイツ

コメダ珈琲店といえば「たっぷり」やシロノワールに代表される、「いや、多いわ!」だろう。

巨人の国に迷い込んでしまったのか、はたまたコメダ珈琲は大洗でおじいちゃんおばあちゃんがやっている定食屋(量が多い)なのだろうか。油断をするとめちゃくちゃな量の商品が提供される。

コメダ珈琲に行くときは喉が乾いた状態で行く。または二人以上で行く。
そうじゃなければコメダ珈琲から生きて帰ることはできない。自然界の掟である。(もちろん嘘だ)

今でこそ立派なコメダーとして成長し、華麗にコーヒーチケットをドローする私にも、当然コメダ珈琲で初見殺しをされた痛い過去がある。
その相手は忘れもしない

アイスココアである。

大変申し訳ないことに、アイスココアの写真を撮り忘れたため、紹介している記事やサイトを張っていく。もう一回食べろ? なんでそんな酷いことが言えるんですか!! 今、冬なんですよ!!!!

見ていただければわかるが、この商品、でかい。
公式HPの紹介文はこちら


(引用)
ソフトクリームがそびえ立つコメダ流アイスココア。

そびえ立つと書いてあるが間違いではない。本当に「そびえ立っている」
普通、メニューの写真に期待して注文をするといささかガッカリして「君、写真と違くない?」と呟いてしまうような現象が起きるものだが、コメダは一味違う。

でかいのだ。

とにかくデカい。でかいのがドンと来て、狼狽えながらもこう言ってしまう。「き、君……写真より大きいね」

そう、写真ではわからないが、コメダのアイスココアはでかい。とにかくでかい。

特に「アイス」の部分だ。
コメダ珈琲のメニューを考えている人は多分言語理解能力が低い(いい意味で)んだろう。
「アイスココア」の持つ「アイス」という言葉の意味を盛大に間違えている。

この「アイス」はあくまで「冷えた飲み物」であって、ソフトクリームを載せるって意味じゃねぇんだよなぁ……。

わかっている。本当はこのアイスココアのアイス部分はコメダの人に言語能力備わっていないわけではなく、「心意気」でできているのだ。サービス精神なのだ。コメダ珈琲のドリンクを頼むと着いてくるしょっぱ旨い豆菓子と同じ類のものなのだ。

と、思っていた。

私は初めてやってきたコメダ珈琲のアイスココアにおおいに喜んだ。童心に帰ったし、ありったけの糖分に眠れる獣である「女子」も目覚めた。私はシンプルなものが大好きなので、インスタ映えするこてこてスイーツよりもこういった造形のものが好みなのだ。

なので、ちびちびと、うにを味わうように(関係無いがうにはちびちび食べたほうが旨いとは思わないだろうか)甘味を楽しんでいた。

事件は起きた

大きなソフトクリームに胸躍らせてゆっくり食べていたら、事件は起きた。

こ、こぼれてる!!!!!!!

そう、あろうことか、溶けたソフトクリームが体積オーバーしてココアがグラスからこぼれ始めたのだ!!
事件はコメダ珈琲で起きている。洪水状態になってしまった。

コメダ珈琲のコースターに書かれたオッサンが「くくく、時間切れだよ」と嘲笑っているように見える。

そして真っ先にこぼれたココアによってぐちゃぐちゃに汚れてしまうのもこのオッサンである。「ちっ、俺の手を煩わせやがって」と言わんばかりに。コメダ珈琲のコースターのオッサン……!!

子供達に「永遠などない」と教えてくれるのがこのコメダのアイスココアだ
時間が経過すればやってきたときのハッピー感を打ち砕くかのように無慈悲にもグラスから零れてしまう。

みんな、聞いてくれ。コメダのアイスココアは罠だ。
コメダが巧妙に仕組んだ罠なのだ。
数多くの何も知らないお客様とコースターのオッサンが犠牲になっているに違いない。

このアイスココアだが、私が知る限りでは攻略法は一つしかない。
そう、早く食うことだ。
シンプルかつ最も効果的な方法である。

もちろん完食(断じて完飲ではない)はしなくていい。

事態は一秒一刻を争う。気分は爆弾処理班。
急いでこのソフトクリームのダンジョンを攻略し、堀り進めねばならない。
もちろんココアを吸うことも忘れてはならない。ココアを吸うことはソフトクリームに飽きた時の舌休めにもつながる。ありがとう、アイスココア。
今食べているのはアイスココアだが、ここでいうのは本来の意味のアイスココアだ。
では、私が食っているのは一体何なのだろう…………。

一応、氷を抜くという裏技もあるのだが、なるべく完全体として攻略したいのだ。

真冬にアイツに挑んだ

そんな私が久々にコメダでアイスココアを頼んだ。
1月。真冬だ。
コーヒーチケットが切れたので、チケット対象外のココアが飲みたくなったのだ。というのは建前だ。

その前日、隣の席の男性がアイスココアを飲んでいた。うらやましくなってしまったのだ。
ドラマの「孤独のグルメ」の中盤で松重豊が「隣の人が食べているものをください」ってするやつと同じである。

ちなみに私はコメダ珈琲を自分のオフィスと勘違いしている節がある。通いまくっているのだ。

そしてやってきたアイスココアと必死に格闘した。寒かった。めちゃくちゃ寒かった。確かに甘くておいしかった。だが、やはり寒かった。

コメダに居るのにコメダ珈琲のアツアツのおしぼりが恋しくなってしまった。それでも、私は幸せだった。なぜなら――

それでもコメダのアイスココアを愛する理由

それでもなぜ、人はコメダのアイスココアを頼むのか。

実は、ソフトクリームを半分ほど食べ終え、「セーフティゾーン」まで掘り進めると、ご褒美が待っているのだ。

それが、アイスココアの「第二形態」である。

コメダのアイスココアは変身する。
第二形態それは、ソフトクリームが溶けてココアと混じり合った姿なのだ

コメダのアイスココアは、時間によってミルクココアへと変化する。
クリーミーかと言われたらそこまでではないが、とにかく濃厚なコメダのココアとこのソフトクリームの溶け合った状態はなかなかに美味なのだ。計算され尽くしている。

正直コメダの人にはこのメニューの最初の状態を計算してほしいものだが、これがコメダ流の心意気なのだ。

そしてこの第二形態にはちょっとしたスパイスとして、あるものが加わっている。
そう、達成感だ。

第二形態を一口飲めば前半のフードファイトの思い出がよみがえってくる。
コメダのアイスココアの第二形態は、「若い頃ってがむしゃらだったよね」みたいなセリフがよく似合う。ミルク感が増しているのになぜか大人の味がするのだ。

この味は、努力した者にしか与えられない勝利の味だ。

この記事を書き終えて、私はあることを強く感じている。感じずにはいられない。

……コメダ珈琲は何でこんなドリンクを作ったのだろう。

それでも「あ~、今日はアイスココア飲みてぇなぁ~」と思ってしまうのだから、コメダ珈琲店は恐ろしい。

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追記

読者の皆様から「アイスココア、飲んでみたい!」との声を沢山頂きました。ありがとうございます!
ですが、コメダ珈琲のアイスココアは「食べもの」です。
「喉乾いたー飲もうっと」という心意気で挑むと大変な目にあいます。
どうか、それだけは気をつけて挑んでください!
ご武運を祈ります……!

そして、お友達からとても危険な情報を頂きました。それは

シロノワールとアイスココアは同時に頼んではいけない。

そう、コメダ珈琲の名物、シロノワール(実は食べたことがない)にもこんもりとソフトクリームが盛られています。 

今は1月。アイスココアと一緒にシロノワールを食べれば間違いなく寒くなることでしょう……!

シロノワールと一緒にココアが飲みたい場合、ホットココアがおすすめです。
ちなみにホットココアにはなみなみとクリームがかかっています。これがコメダ珈琲の心意気です。

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