パーフェクト・ライムの条件

Sagishiさんが日本語の押韻学を作ろうとしており、自分も同じ志の仲間として応援しております。

この記事では、以前に「ライムタイプ—押韻の分類 / THE 8 RISE」でも紹介いたしましたが、Pat Pattisonによるパーフェクト・ライムの定義をご紹介したいと思います。

なお、Pat Pattisonはバークリー音楽大学の教授で、関心があればMOOCなどオンラインで授業を受けることも可能です。

Pattisonによるパーフェクト・ライムの条件

1. シラブル中の母音のサウンドが同一である
2. 母音の直後のサウンドが(もしあるなら)同一である
3. シラブルの始まりが異なる

(『Essential Guide to Rhyming』p.3」

注釈をすると、3番目の条件についてPattisonは次のように述べています。

シラブルが同じサウンドで始まると、耳で聞いたときの音の違いがわからなくなる。このとき「同一」と呼ぶ。

fuse/confuse

これはライムではない。あなたの耳はシラブルのサウンドに注意を払わなくなってしまう。ライムは、まさに音楽と同じく、サウンドと一緒に働く。緊張/解決が必要だ。緊張がなければ(解決されるべき「違い」もないので)解決もない。

(同書、p.2)

質問があればTwitterまでお願いします。




典拠

『Pat Pattison's Songwriting: Essential Guide to Rhyming: a Step-by-step Guide to Better Rhyming for Poets and Lyricists』2nd edition, 2014.

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