見出し画像

『ものの見方と面白がり方』イベントレポート_No.5 - 谷元フスマ工飾株式会社

レポートの趣旨

YAOYA PROJECTの関連イベントとして、マガジンハウス『colocal コロカル』編集長の松原 亨さんと、株式会社『和える』代表取締役の矢島 里佳さんをゲストにお迎えし、「ものの見方と面白がり方」というテーマのトークイベントを9/15(火)に開催しました。

当日参加した事業者さんたちがイベントを通して、感じたこと、考えたことを、それぞれの言葉でまとめました。文章にはそれぞれがこれまでの事業を通して感じてきたこと、大事にしながらも、これから変わっていくための「気付き」や「きっかけ」が詰まっています。

これからのフィールドワークや、プロダクト開発に向けて、それぞれが過ごしてきた「生活」の中から「暮らし」を取り戻す大きなヒントとなるレポートを各事業者さんごとに紹介します。

付加価値の再認識、再構築


今回の勉強会への参加は、自社にとっての製品への付加価値とは何か、また、何をどのように発信していくのかを見直すきっかけになりました。

松原亨さんによるご講演の中で、評価される付加価値が時代とともに変遷していくという点に着目しました。障子やふすまなどの間仕切りは1000年以上の歴史があります。お話しされていた椅子同様、長い歴史の中で新たな付加価値は絶え間なく産み出され、機能や美しさ、製造方法などは洗練されてきました。

そのことを踏まえ当社について考えてみると、長くお付き合い頂いているお客様からは、(かつて数多くあったふすま屋の中でも)製造技術や施工能力を付加価値としてご評価頂いたことで大きく発展してきました。今回のプロジェクトでは、当社が保有する「紙を張る」という技術や施工の際の「部屋を間仕切る」という価値に着目し、新たな挑戦をしたいと考えています。

ふすまという伝統産業に携わるうえで和室離れを肌で感じているため、矢島里佳さんのご講演はとても共感できる内容でした。広報にも関わらず、日々仕事をこなす中で慣れが出てきてしまい、いつの間にか狭い視野で会社を捉えてしまっていたなと反省しました。

今回のYAOYA PROJECTをきっかけに一度社外に目を向け、多くを学び、再度社内を見渡して、職人だけでなく社内にいる様々な業種の方、一人ひとりと丁寧に向き合って想いを引き出し、発信していきたいと思います。

ライティング:徳田 絢子

YAOYA PROJECTは9/29-10/1のフィールドリサーチを経て、いよいよプロダクト開発にそれぞれの事業者さんとクリエイターさんが入っていきます!
今後もnoteなどでプロジェクトの進行をお知らせしていきますのでお楽しみにどうぞ!

YAOYA PROJECT PRESENTS
ものづくりの前に知りたい「ものの見方と面白がり方」

▼ゲストトーク1
驚きと笑いの「付加価値」
松原 亨(株式会社マガジンハウス 『colocal コロカル』 編集長 )

▼ゲストトーク2
「自分の好奇心とつなげる」社会の面白がり方
矢島 里佳(株式会社和える 代表取締役)
司会:
堤 大樹(株式会社ロフトワーク)
松尾 泰貴(八尾市経済環境部産業政策課)

イベントページ:
https://loftwork.com/jp/event/20200915_yaoya-project

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?