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『ものの見方と面白がり方』イベントレポート _No.4 - シルバー株式会社

レポートの趣旨

YAOYA PROJECTの関連イベントとして、マガジンハウス『colocal コロカル』編集長の松原 亨さんと、株式会社『和える』代表取締役の矢島 里佳さんをゲストにお迎えし、「ものの見方と面白がり方」というテーマのトークイベントを9/15(火)に開催しました。

当日参加した事業者さんたちがイベントを通して、感じたこと、考えたことを、それぞれの言葉でまとめました。文章にはそれぞれがこれまでの事業を通して感じてきたこと、大事にしながらも、これから変わっていくための「気付き」や「きっかけ」が詰まっています。

これからのフィールドワークや、プロダクト開発に向けて、それぞれが過ごしてきた「生活」の中から「暮らし」を取り戻す大きなヒントとなるレポートを各事業者さんごとに紹介します。

当たり前の固定観念をなくした商品づくり

冒頭に会社は子供または弟、妹のようなイメージであり、自社の事を「和えるくん」とおっしゃられていた。今まで会社をそのようなイメージで考えたことはなく、そう言った視点で会社を見る事が、仕事に対する新たな発見に繋がるのだろうなと気付かされました。

今まで「椅子」は座るものといった固定観念があるように「芯」はストーブで使うものと言う決めつけがあり、そういった先入観が商品開発の視野を狭めていたのではないだろうか。
もっと自分(会社)と向き合って、固定観念にとらわれず、ありたい姿に向かって楽しめる、それをビジネスにどう取り入れる(和える)か、唯々日々の仕事を当たり前に処理するのではなく、仕事に対する情熱や仕事への立ち向かい方が重要であると感じましたので、今の当たり前をもっと改善していけたらと思いました。

また、自社は部品製造会社と言うこともあり、今まで自社製品の付加価値やストーリー性について深く考えた事はありませんでしたが、まずはその商品に興味を持って貰うことが大事であると気付かされました。

本プロジェクトで新たな自社製品を立ち上げるときに、PRを工夫したり、気になる商品と思って頂けるようなストーリー性を商品に取り入れていく事が出来たらと思います。

ライティング:荒田 恵克


気づきと取り組み_今の「当たり前」は過去の事


高価な物は、金持ちや一部の人にしか売れないし奇抜なデザインより普通の物の方が万人受けして売れるだろうと私は思っていました。
しかし、名作という付加価値がつくことにより高価でも売れると知り、自分が普通、「当たり前」と思っている事が他の人からすれば「当たり前」ではなく画期的な事かもしれない。それを一人で考え込んでおくのでは無く言語化していかないと一生自分の考えだけで終わってしまう。こんな事を言えば周囲からは、おかしいと思われるのではないか、と内気になっていましたが発信しないと何も始まらない、勇気を出して冒険をしないとスタートラインにも立てずチャンスを逃してしまうと気づきました。

私は製造現場で仕事をしていますが従来の作業方法が「当たり前」だと思い込んでいましたが今後は色んな角度から見たり考えたりして、今の「当たり前」を改善していこうと思いました。

ライティング:高 信二

                             
松原さん、矢島さんのトークイベントでの学び_いい商品作りをするためには


私は物の付加価値について、深く考えた事はありませんでした。
付加価値というもの意識して買うものを選んだ事もなく、また生産課の人間として物を作る立場としても恥ずかしながら付加価値というものを意識して物作りをしてきてはいませんでした。

私の会社はBtoBの製品メインであり、生活の役に立つ商品に関わってはいますが、その中の1つの「部品」として存在するだけで、生活の役に立つ商品そのものではありません。今まではその感覚で「仕事だから」と物を作ってきただけだったのかもしれません。ですが、この勉強会を通じて松原さんが伝えて下さった付加価値や矢島さんの考え、想いを聞き、今までの自分の姿勢を改めて見直すいい機会となりました。今後BtoCの商品作りをしていく中、今までの考え方で物を作っていたのでは誰かから必要とされる物を作れないと痛感しました。

新たな商品について考えている際、売れる物を作るにはどうすればいいのか?という答えを見いだせずにいましたが、今回の勉強会に参加させてもらい、まずはその商品に興味を持ってもらう事が大事であると気付かされました。機能性や使いやすさを重視した上で触ってみたい、使ってみたいと思う機能やデザインなどで興味を持ってもらい、まずはその商品に触れてもらう機会を作ることが第一歩なのかなと感じました。

コンセプトをきちんと決める事というお話がありましたがまずは商品のコンセプトをしっかりと定め、チーム全体で共有し、チーム一丸、会社一丸となって価値のある物づくりに取り組みたいと思います。

ライティング:辻井 千明

知恵の影響


『椅子』は座るためのものというように私たち人間は自分のなかで凝り固まった考えやイメージをもっています。それは私たちが生活しているうえで身に付いた知恵の影響だと思います。けれど、この考えやイメージは私達が生活していく中で必要な考えであり、また日常生活の様々な場面で判断を行う為の一つの基準になっています。それは会社でも同じで『ストーブの芯』=冬場の商品といったように固定観念を抱き、商品開発の視野が狭くなっているのだと思いました。松原さんの『椅子』の話のように「昔はこうだった」という考えは時代と共に変化に応じて対処しなければならないと思いました。

では、人間の凝り固まった考えやイメージを変えるにはどうすれば良いのか。それは『和える』の矢島さんの活動にある、こどもと伝統・学びと伝統・企業と伝統というように一つの要素に着目してテーマを設定すればいいのではないかと思いました。矢島さんの場合は『伝統』が要素となり、「こども・学び・企業」とテーマを設定されていました。例え漠然としたテーマでも固定観念に捉われない発想を心掛けて商品開発に取り組めばいいものが作れるのではないかと思いました。

ライティング:井上 優希

YAOYAプロジェクトレポート

商品は安くないと買ってもらえないと思っていたのですが、松原さんのお話を聞いて、たとえ高くてもデザイン性や商品の個性や話題性を見て買いたいと思ってくれる人もいるのだと気づけました、安く売るよりたとえ、
高くても買いたいと思わせられるような商品を作ろうと思いました。

椅子といえば長持ちしてくれるイメージですが、あえて使い捨ての椅子を作るという発想がとても新しくて、トーチも長持ちより使い捨てのほうがいいのではないかと考えました。(松原さんのトーク)

ある職人さんの言葉で「他人から奪った物は美しくない」これを聞いて似たようなものを作るのではなく新しくゼロから作り出してみたいと思いましたが、作り出してみたいのですがやはりゼロから作るのはとても難しいです。

職人さんを増やすのではなく、商品をよりもっとしっていただくことが大切だとおっしゃっていた矢島さん。商品を知ってもらうことはとても大切なので知ってもらうためにはもっと広告を出すだとか、新しく作る商品も見てなにこれ気になると思わせられる商品を作ることによってこの商品作ったのは
この会社が作ったのか、と知ってもらうことをして行けたらなと思いました。(矢島さんのトーク)

ライティング:吉川 萌

YAOYA PROJECTは9/29-10/1のフィールドリサーチを経て、いよいよプロダクト開発にそれぞれの事業者さんとクリエイターさんが入っていきます!
今後もnoteなどでプロジェクトの進行をお知らせしていきますのでお楽しみにどうぞ!

YAOYA PROJECT PRESENTS
ものづくりの前に知りたい「ものの見方と面白がり方」

▼ゲストトーク1
驚きと笑いの「付加価値」
松原 亨(株式会社マガジンハウス 『colocal コロカル』 編集長 )

▼ゲストトーク2
「自分の好奇心とつなげる」社会の面白がり方
矢島 里佳(株式会社和える 代表取締役)
司会:
堤 大樹(株式会社ロフトワーク)
松尾 泰貴(八尾市経済環境部産業政策課)

イベントページ:
https://loftwork.com/jp/event/20200915_yaoya-project

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