『光』&『温』創作ノート
今回は〈平和〉への想いを込めて、
まずモチーフに“光 Hikari”を選びました。
私が持つ光のイメージは“速く・鋭く・圧倒的”。
海を越え国境を越えていち早く届き、明るく照らす光の矢…
“光”はクールな射手の姿で表すことにしました。
しかし弓矢を持たせることで攻撃的にも見えてしまい、平和のメッセージとかけ離れてしまうことに途中で気がつきました。
私が“光”の矢で照らしたいのは、誰の心にも自然と生まれる“恐怖が生みだす影”であり、特定の個人や組織ではありません。
弓矢=武器を持った姿で平和を表すことに矛盾を感じ、”光”を一からデザインし直すことにしました。
その過程で生まれたのが“温 Nukumori”です。
恐怖の影は、生きているだけで誰の心にも生まれます。
戦時下では暴力的に、災害時には唐突に、普段の生活にあっては気づかぬうちに。
その影に囚われて自分を見失わないよう、内側から殻を破るというイメージで、蝶や蚕のような姿にしました。
一時は“温”のキャラクターを“光”として描き進めていたものの、
繰り返し考えた末、やはり"光"は元の弓矢を持った姿へ回帰することにしました。
せっかく途中まで描いたし...という気持ちも正直少しあったけれど、
なにより最初のイメージ(とくに"速さ")が、今回の緊急事態に対する寄付への想いと強くリンクしていたからです。
そして『光』『温』を同時に発表し、その総額を寄付することに決めました。
そう決めて改めて2作品を並べてみると、どちらか一方で〈平和〉を表わすには足りなかったということに気づきました。
“光”は 支援や救助など具体的な形をもったもの
“温”は 祈りや思いやり、平和を求める理想など心の中にあるもの
の象徴です。
それぞれに意味があるし尊いけれど、双方が合わさってこそ何倍にも膨らむちからになると思います。
同時に、
“光”には 外からの働きかけ
“温”には 内なるちから
という意味合いも込めました。
どちらも重要で、相互に補完しあうキャラクターになった思います。
3月11日という祈りの日に、NFT作品『光#1』『温#1』のオファー最高額の全額を国連の人道支援機関に寄付するための告知をTwitterにて行います。
今回のきっかけはロシア軍によるウクライナ侵攻ですが、世界中そして私たちの身近な周辺にも、助けを必要としているひとたちがいます。
垣根を越えたひとりひとりのちからが、NFTアートによって
”光(行動)”と“温(想い)”の輪となり広がりますように…。
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この企画は2022年3月13日に受付を終了しました。
《寄付のご報告》
お陰様で沢山のご賛同をいただき、合計¥16,000をUNHCRへ寄付することができました。
〈内訳〉
『温#1』『光#1』売上総額¥12,300(決算当時のレート換算)
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Giveaway参加者からいただいた"fav❤️"計37個×¥100=¥3,700
ご支援くださった皆さま本当に有難うございました!
最後に、
制作過程でいつも私を励まし、時に厳しい意見を闘わせてくれるAOTの仲間に
心から感謝します。
Yao
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