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洋食屋のドリームプレート。まさに大人のお子様ランチ【麻布笄軒 @広尾】

港区のPayPayキャッシュバックキャンペーンが1月12日に終わることを知ったのは、1月7日の日曜の夜のことだった。港区の対象のお店でPayPayで支払いを行うと20〜30%のキャッシュバックが得られるこちらのキャンペーン。PayPayの大盤振る舞いっぷりがよく分かるキャンペーンだ。僕はこのキャンペーンに僕は熱心になっており、年末には2時間かけてこのキャンペーンの対象店を調べてリストアップし、1月はそのリストの中のお店をたくさん巡るつもりでいた。なぜならこのキャンペーンは1月末まで続くはずだったから。

しかし想定よりも早く予算に到達しそうなのか、そのキャンペーンの終了日が1/12に短縮されてしまった。なんということだ。僕は20件以上の対象店をわざわざリストアップしたのに。聞いてないよぉ、とはまさにこのことである。

この事実を知った1月7日は日曜日。通常であれば明日である月曜日から仕事なのだが、明日は成人の日。つまり祝日。仕事は休みだ。ということは飯を食いに行ける。僕は明日港区に行くと決心して寝床についた。



翌日、港区を目指して地下鉄に乗った。港区に行くまでの電車には、昼間から今にもキスをしそうなカップルを見かけた。お前ら今日成人の日だぞ。椅子に座ってその様子を見ていたら彼女と目が合ってしまった。


降りたのは、日比谷線の広尾駅。広尾といえば渋谷区のイメージが強かったが、駅近ではギリギリ港区に属している場所もあるようだった。

僕は事前にリストアップしたお店の中で、広尾にある洋食店がずっと気になっていた。そのお店は「麻布笄軒」。2015年オープンの洋食レストラン。ネットで見たオムライスの写真が美味しそうで、以前からGoogleマップにピン留めしていたお店だ。港区のレストランだけあって値段設定が少し高めな点が僕にとってウッ…となるポイントだったのだが、今のうちに行っておけば20%キャッシュバックされる。これは今行っておくしかない。僕が広尾駅で降りたのは、このお店に行くためだ。

広尾駅の4番出口を出て5分ほど歩く。大通りから左折して路地に入るとすぐに目的のお店は現れた。お店はレンガ造りの素敵な外観。これが2015年にオープンしたとは思えないような外観だ。ぱっと見外待ちのお客さんはいないように見えたが、入り口の近くまで行ってみると1組だけ外で待っている男女2人組のお客さんがいた。

お店の外観

入り口のそばには特にウェイティングボードなどは見当たらない。僕は外で待っている男女に、何か名前書いたりとかはしましたかと聞いてみたところ、書いてないけど店員さんに声はかけておいた方がいい、と言われたので一度お店の中に入って一番最初に目が合った店員さんに一人であることを伝えた。その後店員さんから外で待つように言われたのでお店を出て外で待つことにした。お店の開店時間は11時半でありこの時の時間は11時40分ぐらいだったので、このお店は開店直後から満席になる人気店のようだ。一巡目のお客さんが帰らないと入れないだろう、と思い気長に待つことにした。しかし意外にも待ち時間は短く、待ち始めてから5分も経たないうちに店内に案内された。ギリギリ空いている席があったようだ。深い色の木でできたテーブル席に座り、メニューを眺めた。

メニューを開いて一番最初のページには、「洋食屋のドリームプレート」と書かれた写真が載っていた。その写真は一枚の皿にオムライス、エビフライ、ハンバーグ、サラダを盛り合わせた夢の様なプレートを写している。まさにドリームプレートだった。値段は2700円。正直高い。一人でランチを食べにやって来た男にとってはなかなか躊躇する値段である。しかしいったんページをめくって他のメニューを眺めたものの、これだ!と決め切れるメニューには出会えなかった。というより、他のメニューを見ている時もさっき見た夢のプレートがずっと頭の中をよぎっていたのだ。もう一度一番最初のページに戻る。そして思い出した。僕にはPayPayという味方がいることを。店員さんを呼び、僕はその2700円のドリームプレートを注文した。まさにPayPayに背中を押された瞬間だった。

料理が来るまでは、15分近くかかっていたと思う。そりゃそうだろう。あれだけの夢のプレートを作っているのだ。むしろ20分くらいかかっていたって不思議ではない。店員さんが僕の元に運んできてくれた皿の中には、ついさっき写真で見たのとまったく同じ夢が広がっていた。中心にはオムライス、エビフライ、ハンバーグが重ねられるように綺麗に並べられ、その下にはデミグラスソースの海が広がっている。その背中にはサラダの丘。よく見たらサラダの中にちょっとだけポテトサラダも紛れているではないか。そしてもっとも特徴的だったのは、ハンバーグに可愛い日本国旗がブッ刺さっていたこと。まるで大人のお子様ランチであり、まさに夢のようなドリームプレートだ。これが登場した瞬間脳内でBOØWYの『Dreamin』が流れ始めた。ちなみに僕はまったくBOØWY世代ではない。

洋食屋のドリームプレート

フォークとナイフを手に取ったが、どれから食べ始めようか非常に悩む。一番熱いうちに食べた方が良さそうなハンバーグからいただいた。口に入れるとかなり肉肉しいハンバーグだ。デミグラスソースの味が結構濃いめで、ご飯が進みそうな味だ。プレートの見た目に反しないわんぱくな味である。美味しい。

エビフライはナイフでカットするのに一苦労するほどの大きさ。口に入れるとプリップリで嚙みごたえのあるエビだ。上に乗ってるタルタルもとても美味しい。

オムライスはとろみのある卵に綺麗にケチャップライスが包まれており、卵のふわふわ感とケチャップたっぷりのしっとりとしたご飯のバランスがとても美味しい。ライスには大きめに切られたピーマン、たまねぎ、しいたけ、ハムなどが混ざっており、時折食感にアクセントを加えてくる。特に優劣を付けるものでもないが、僕は3つの中だったらオムライスが一番美味しいと感じた。

サラダに関しては新鮮さはあまり感じられず若干カット野菜感があった。麻布のお店だからといってカット野菜がまったく出てこないとは言い切れない。もし間違ってたらすみません。

メニュー名どおり、とにかくドリーミンなプレートだ。強いて言うなら1枚のお皿の中にドリームスターが詰め合わさっているので少々食べにくい。僕は大の大人なのに食べてる最中の皿の上はお子様の食事のような状態になっていた。もう一度言うがこれぞ大人のお子様ランチである。


食べ終わった頃にはかなりのボリュームを感じた。この満腹感もお子様ランチさながらである。お会計はもちろんPayPay。予想通り20%キャッシュバックされた。やはりPayPayは僕の味方である。


お店を出ると外には5〜6人の行列ができていた。やはり人気のお店だ。早めに来ておいてよかった。PayPayで20%キャッシュバックされたとはいえ今日のランチは2000円以上もかかってしまった。PayPayの還元率ばかりに注目して港区のランチ価格の相場を忘れてしまっていた自分に気がついた。今度から港区でランチを食べる際は、帯を締めるような気持ちで覚悟を決めてお店を訪れよう。


今回行ったお店


麻布笄軒 広尾本店
●住所:東京都港区西麻布4丁目6−5
●アクセス:広尾駅から徒歩10分弱
●営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)
      17:30~22:00(L.O.21:00)
●定休日:水曜日
●支払い方法:現金、クレカ、QRなど
●駐車場:なし

お店のHPはこちら



頼んだメニュー


●洋食屋のドリームプレート ¥2700

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