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原稿、原稿、また原稿

【週報】2017.10.16-22

ごあいさつ

 こんにちは、うさぎ小天狗です。
 日曜日の台風、すごかったですね。ざばざば雨は降るわ、風はびゅうびゅう吹くわ、スマホはびよびよ鳴るわで生きた心地がしなかった……。
 ぼくと下品ラビットは朝からうさぎ穴の前に土嚢を積んでいました。
 ぼくたちが住んでいるのは雑木林の斜面の下です。理想を言うなら『ホビットの冒険』や『指輪物語』に出てくるような、丘の麓に作られた家なんですが、現代日本にはなかなかそういった土地がない。いや、ぼくらの住んでいる街は盆地なので、あるにはあるんですが、だいたい植木屋さんの土地なので、そういうところに住まわせてもらうことはできない。

 そこで見つけたのが雑木林の斜面。木が植わっているので土砂崩れの心配はないし、西向きだから洗濯物もよく乾く。野良猫とも仲良くやっているので、なかなかにいい住処なんですが、台風ともなるとどうもいけない。斜面を流れる雨もさることながら、それが溜まって流れ込んできてしまうのが困りもの。入り口に屋根はありますが、それでも周りに雨水がたまるのを防げるものではないので、こういうとき用に土嚢を備えておくのです。
 午前中いっぱいかかって土嚢を積み終えて、一息入れる頃には、二匹とも雨と汗で全身の毛がぺっしょりしていました。

仕事、原稿、それから寝る

 それ以外の日は、「仕事→原稿→帰って寝る」の繰り返し。ツイッターをベースに活動しているぼくですが、そのツイートのペースが落ちてくるくらい、今月は特に忙しい。
 もちろん合間をぬって本を読む……といきたいところだったんですが、前回の担当週報でも書いたとおり、『ニンジャスレイヤー』二次創作以外の原稿の執筆に追われ、なかなかそっちまで手が回りません。
 今月何を読んだかな……と記憶を手繰って、思い出せるのは原稿執筆に関連する、K.M.ワイランド『ストラクチャーから書く小説再入門』くらい。

 ツイッターでも発言しましたが、これめちゃくちゃいい本です。平易でわかり易い文章で、読者に共感してもらえて面白がってもらえるお話=エンタテイメントに共通する「ストラクチャー=構造」の基礎を教えてくれます。
 この本の通りにすれば今すぐ傑作が作れる……といったものではありませんが、逆にこの本のやり方を知らずして傑作を作るのは、それこそ天才をもってするしかないと思われます。たとえそれが常識破りのものだとしても、そも常識破りとは常識を知らずにできることではありませんから。
 趣味や野望や仕事でも、小説を書いたりマンガを描いたり映画を作ったりといった、「お話を作る」ことをしている人は、一度読んでおいて損はありません。お話をつくったけど、なかなか人に受け入れてもらえない。自分の作る話はどうも面白くない。受け入れられたければ相手の受け入れ方を知るしかないが、でもどうすれば多くの人に受け入れられるお話がつくれるかしらんと悩んでいる。そんな方にとって、格好のステップになると思われます。

原稿書いて、日が暮れて

 というわけで、お話の構造を考えながら書き進めると、なるほどこれまでなんとなーく書いていたときよりも、感情移入してもらえそうなキャラクターの描写ができたぞ……と手応えを感じたときには日が暮れる。そんな日々を過ごして、楽しいんですがさすがに疲れてきたので、来週は下品ラビットと二匹でまたスパにでも行こうかなと思っております。
 あ、そういえば『スリー・ニンジャズ・アンド・ベビー』も残すところあと「エピローグ」のみとなりました。今週末は「エピローグ」の更新と併せて、久々に用語解説の「EX」コンテンツを更新する予定ですので、これまでの七回の更新を飽きずにお付き合い頂いた方は、ぜひ最後の更新+αもご期待いただければ幸いです。


(うさぎ小天狗)


イラスト
『ダ鳥獣戯画』(http://www.chojugiga.com/

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