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まさのりアパートメント

WLUCKさんにお誘いいただいて、『まさのりアパートメント』という企画に参加させていただいた。

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金の無い49歳でお馴染み錦鯉・まさのりさん、元まめのきジャック豆山さんあたりきしゃりき・たこやきくんお団子まんじゅう古澤という食べ物芸名キテレツ芸人が、なぜかこぞって住んでいるアパートの悲し過ぎる金銭状況と、その悲哀に満ちながらも明るい私生活を、LINEのオープンチャットを利用して参加者が覗き見するという一週間限定の新企画。

参加してくれた方々にひとまず大感謝。

当初はなぜ誘われたのか分からなかったが、始まってみれば中立的な立場としては必要な人員(まさのりさん談)だったらしく、個人的にもとても楽しかったし、誘っていただいて良かった。

スマホから目を離せば瞬く間に何十件も通知が溜まるほどに毎日ずっと稼働していて、見ている人もなかなか大変だったと思うが、課題も見えたしこれからのご時世こんな企画が増えていくのかもしれないという鈍くも新しい光が見えた。のならいいな。

とにかく家で一人で笑う事の多い一週間だった。

まさのりさんという稀代の4番バッターの影に隠れがちだが、豆さんのスラッガーぶりにも毎日驚かされた。たこやきくんは途中から更生して慎ましい生活を始め、古澤は終始準公務員で早寝早起きだった。

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個人的には、まさのりさんが皆に勧められて節約の為に人生初の業務スーパーに行き、そのあまりの品揃えに「自分は何も知らなかったのだ」という事に気づくくだりが面白かった。「無知の知」というソクラテスの言葉を思い出した。

思いもかけず哲学に触れる。それがまさのりアパートメントだった。

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変な人にありがちなのだが、当人や周りの人間は当然でも側から見れば随分とおかしな事になっている事がある。このアパートもそれの連続だった。

まさのりさんは自分で刈った髪の毛を集め、豆さんはぺこぱのカレンダーを鬼の形相で作り、たこやきくんは香水を集め、古澤は21時には就寝する。

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最終日にはずっと遠くからあーだこーだ言っていた僕がアパートを訪れ、大団円(?)を迎えた。

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この一週間に限らず、売れない芸人は僕を含めて毎日ろくでもない生活をしている。もはや売れていない、金が無いということを直接仕事にしていける時代だ。

売れていない日々は、オセロでずっと黒を並べているようなものかもしれない。売れた途端全て白にひっくり返って辛い日々が全て使える話になって欲しい。

そんな望みがなかったらただの底辺だが、望みがあってみんなが笑顔で暮らしている以上「明るい底辺」だった。

なんかまたあると良いっすね。

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コーヒーが飲みたいです。