M-1グランプリ2022は準決勝で敗退。我々は敗者復活戦に挑む事になった。

過去準々決勝で6度も落ちていたので、ようやくその壁を破り、そのままの勢いで決勝までいけるものかと思ったのだが、やはりM-1は厳しい。シンクロの井村コーチくらい厳しい。

まあ、落ちたへこんだだのその辺りの心境はトークライブ等で話したので割愛。

　何しろ完全に切り替えて、我々は明日の敗者復活戦に臨む。

この敗者復活戦に対してはそれぞれの考え方があると思うが、我々は「爪痕残す」とか「目立つ」とかそんな事は一切考えてない。

「勝ちに行く」

それのみ。それが我々の選択。

なぜなら、まだ折れてないから。

まだ決勝行きたい、優勝したい。

ダラダラ長いだけの芸人人生で、誇れる事など何一つ成していないが、唯一胸を張って言えるのは「折れてない」というその一点のみ。

正直尖ってる時期とか腐ってる時期とか、折れかけてる時期とかあったけど、でも一回も完全には折れなかった。

だから！

こんな肝心な所で折れる訳にいかない。俄然いったろうと思ってる。

　無論、厳しい戦いなのは目に見えているので、昔ならちょっと投げてたかもしれない。でも、今の自分にはネガティブな感情は一つもない。それはこの一年が本当に感謝の一年だったから。

正月から後輩がみんなして寄席に呼んでくれた。
チャンプの推薦でテレビでネタができた。
ファイナリストがユニットライブやってくれた。
友達が北海道遠征に連れて行ってくれた。
あいつもあいつもあの人も、あの先輩もライブに呼んでくれた。気にかけてくれた、声かけてくれた。
なんかずっと泣きそうだった。
俺らみたいなただ折れてないだけの芸人にみんな優し過ぎ。

人に、環境に恵まれてる。だから折れる訳にいは絶対にいかない。「無理」とか「どうせ」とか口が裂けても言えない。

なんか昔思い描いてた理想の漫才師じゃない、無骨オールドスクール漫才おじさんになっちゃったけど、なっちゃったもんはしょうがない。今年やれる最高の漫才やる。やり切る。

舞台降りてお客さんくすぐってでも一番ウケて決勝行く。あ、舞台降りたら失格かも。気をつけよ。

　14:55〜『M-1グランプリ敗者復活戦』是非ご覧下さい。

面白かった3組に是非投票して下さい。