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コロナ禍でも強かった人たちシリーズ #8

コロナ禍の世の中では、順調に進みかけていたものが止まってしまう、もしくは後退してしまうといったことが多々起こっています。子どもたちの学習進度についても同様で、特に英語学習は続けていかないとすぐにスキルが衰えてしまいます。

昨年春、全国で一斉休校と緊急事態宣言が発出された時、やる気スイッチグループの本部では会員向けに「子どもの学びを止めないプロジェクト」を立ち上げ、小学生から高校生まで映像授業を無償で提供したり、WinBeではオンラインでのレッスンも臨時導入しました。

子ども向け英語・英会話スクールWinBeのある教室で教室長を務めるNさんは、語学、特に英語はやらないとすぐ衰えてしまうと考えていたひとりでした。そこでNさんは、家庭とのコミュニケーションを密に取ることと、保護者や生徒との対話にこだわり、コロナ禍における「子どもの学びを止めない」を実践していきました。

まず、Nさんの指示のもと教室で行ったことは、各家庭への電話連絡でした。「ステイホーム中の家庭で英語学習をどのようにやっているか」を聞き、家庭での英語学習をアドバイス。そして、「語学は続けなければ身につかない」ことを保護者の方に強調して伝えました。

また、WinBeでは保護者に対する定期連絡の回数等が決められていますが、この教室では、ステイホーム期間中は通常の倍の頻度で電話をかけました。100名以上の生徒を抱える教室であったため、1日に10軒以上の家庭に電話することもあったそうです。

それでも、教室が再開すると、一時休校直前にやっと覚えたアルファベットをすっかり忘れてしまっている生徒がいました。

Nさんは内心ショックでしたが、「今日はこれが出来るようになったね」、「次はこれが出来るといいね」と、出来たことは必ず褒めることと、毎回ちょっとした目標を設定して、生徒のモチベーションをキープできるようにしました。すると、その生徒はネイティブ講師と楽しくレッスンする中で、すぐに英語力を以前のレベルに回復させたそうです。

「そこが子どものすごいところで、回復も早いんです。大人だと、せっかく習った英語をすっかり忘れてしまっていたらショックを受けますが、子どもは意外とその自覚がなく、精神的なダメージを受けないので、楽しくレッスンができていればすぐにキャッチアップできるんです」。
休校中の英語力の衰えにショックを受けたとはいえ、子どものことを熟知しているNさんらしい分析です。

教室再開後もコロナ禍は続いています。
その中で子どもたちのモチベーションをキープするために、この教室ではWinBe本部のオンラインスピーチコンテストへの参加を積極的に促し、たくさんの生徒が参加しました。

この非常事態下においてNさんが力を入れたのは、モチベーションを下げないということでした。
「モチベーションを下げる→学びの持続ができなくなる→語学力が衰える」
この負のスパイラルを避けるため、自分自身を鼓舞し、生徒と保護者、そしてスタッフのモチベーションを維持向上させるための源となったのが、「子どもや保護者の喜びが見えた時、スタッフや他の教室の同僚と声を掛け合い頑張っていることがわかった時、そんな瞬間」だったそうです。

努力や誠意、喜びや進歩を見える化させることで、生徒、保護者、そしてスタッフの全員のモチベーションにつながる。そんなエピソードですが、もうひとつ、うれしいエピソードを教えてくれました。

Nさんはいつも、「生徒たちがずっとWinBeに通っていたいと思える環境を作っていきたい」という強い思いを持って教室を運営しています。
先日、Nさんは年中生の頃から7年間通っている生徒からこんな言葉を聞いたそうです。
「将来大きくなったらWinBeの英語の先生になりたい」。
実際に生徒の夢を「見せて」もらったNさんの喜びはいかばかりかと想像できますが、Nさんと教室の熱意や誠意が伝わった証しを実感できた言葉でもあった出来事でした。

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