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エル・カブキが面白い

お笑いコンビ「エル・カブキ」

エル・カブキが面白い。好き。漫才もトークも。

大きいほうと小さいほうの2人で構成される、マセキ芸能社所属のお笑いコンビ。2009年結成。

エル・カブキを初めて見たのは、バズーカの企画「放送NG演芸2018」だったはず。めちゃめちゃ面白くて、軽く30回はその漫才見てる。

エル・カブキの魅力を書いていきたいと思うが、まず漫才でいう「新しさ」についてわかる範囲で書く。あまり詳しい事はわからないが、笑い飯・ナイツ・ハライチ・オードリー・ペコパなどが新しい漫才を作っていると思う。お笑い芸人はよくパッケージと表現しているが、建築の議論でいう形式みたいな事だと考えている。笑い飯は「2人ともボケる」という発明、ナイツは「お互いが会話をしない」という発明、ハライチは「ノリツッコミの発展系」の発明、オードリーは「変なツッコミというボケ」の発明、ペコパは「ボケとツッコまない」の発明をしている。

お笑い芸人の解説を聞いているとみんな過去の漫才師を勉強していて、必死に新しい漫才を作っていることがわかる。このような発明がなぜ面白さに繋がるのかという話は難しいが、「見てる側が驚く」ということが多少面白さに繋がっているのではと思う。爆笑問題の太田光が舞台に出てくるときに客に向かって目からビームを出す、それにびっくりして(揺さぶられて)笑ってしまう。では本題、エル・カブキの漫才はどう新しいのか、という話をしたい。みんなと。

エル・カブキは、

エルカブキは、共感で笑いを取らない。

お笑いというのは、共感で笑いをとるものが多い。だから漫才でも、子供の頃やった遊びや、タクシー、コンビニなど見ている側が共感を得やすいような話をする。そんななか、エル・カブキはマニアックな情報を連呼して一切客は共感できない。

デロリアン林(大きいほう)がマニアックなボケをして、エル上田(小さいほう)がそのボケの説明をし、「いや誰がわかんだよ!」と最後にツッコミをいれる。初めて聞いた情報でも思わず笑ってしまう。漫才を見ながら、「いや誰がわかんだよ」と自分も思わずつっこみたくなる。まじで面白い。

今までの漫才とは全く違う。ダウンタウンのような言葉遊びではない。パッケージの操作でもない気がしている。知識量に圧倒されて、なんだかわからないけど笑っているうちに漫才が終わってるような。

言ってはいけないことを言う所もいい。金属バットもそうだが周りがそれを許してくれるような可愛さがある。

ぜひM1の決勝で見たい。エル・カブキはYouTubeで毎日配信しているし、漫才もたくさんあげている。「結婚」「スラムダンク」あたりが好きな漫才。

爆笑問題、ナイツが好きな人はきっとハマるはず。


「エル・カブキのオールナイトニホンイチ!」

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