プロとアマチュア

何が違うんだろうか?考えたことある??

お金もらってるからプロ、お金もらってないからアマチュア。

仕事にしてるからプロ、趣味だからアマチュア。

この違いは何なんだろう?

答えは明確で、覚悟があるかどうか。

どんな苦難に陥っても、そこから這い上がる気概があるかどうか。

実は、例外もちょっとだけいる。本当の天才って言われる人だ。何の努力もしないでも、持っている神がかり的なセンスで何とかしちゃう人。

これは例外。ここには凡人が到達しようと思っても、絶対に無理。努力のベクトルと、絶望のベクトルが違いすぎるから。

なんで、ここでは誰にでもなれるプロの話をしようか。

プロであるということは、己に商品価値があるということだ。己が喋ることで対価を貰えるぐらいの技能があるか、己の技術を駆使して他者に何らかの影響を与えるか、はたまた、己の容姿が卓越しているかだろう。

人は劣化する、これは例外なく全ての人に当てはまるが、時間は残酷に人を劣化させていく。アンチエイジングなんて言葉があるぐらいだから、抗わない限りは劣化し続けていくもんだ。

そして、人はある程度までは研磨されるものだ。どこのステージの何かは人それぞれだが、何かしらの技能や技術を働いている限りは身につけているはずだ。

サラリーマンは雇われる身として、人に仕えるプロで無ければならないだろう。空気も読まなきゃ行けないし、時には無理難題にも涼しい顔で対応しないといけない。

ミュージシャンや、個人事業主、経営者は研ぎ澄まされた音楽的な技能、自分の卓越した技術、はたまたリーダシップを発揮しないと話にならない。

本質的にいうと、全てのお金を稼いでいる人はプロなのだ。プロでいない人はいないのだ。自分の価値を最大化し、自分の商品力をもって社会の何かしら一部を形成している。

アマチュア的な発想は許されるわけはない、お金もらってるんだからね。でも、仮に全て卒なくこなすことが出来ても。60点ぐらいだ。赤点が50点だとしたら結構ギリギリだ……。これで成り立つと、まぁまぁな仕事になり芸術になってしまう。それでいい場合もある。でも、それは裏を返せば必ず60点以上は取らなきゃ行けないってことでもある。

100点を出し続けるのは難しい。人だからね。それでも、アベレージ95点以上叩き出すための準備と努力をするのは実は義務だ。

新人は勉強しないとか愚痴ってる管理職がいる。実はそういう人には叱責しても僕はなんの問題もないと思っている。勉強せずに挑んだ結果、30点しか取れなかったらクソ味噌に言われなきゃいけない。

だって、プロなんだよ?そんな点数許されるわけないじゃん。

僕はアマチュアのミュージシャンだ、お金取るだけの技能も無いし、そこそこだ。そこに対する確固たる覚悟が持てないからと言うのも自覚してる。それでも、ライブすると毎回、120点取れるように練習して、研究して、でも失敗して愕然としてる。趣味だけど、修行みたいだなって思ってる。

幸運にも最近、プロのミュージシャンとお話しさせていただく機会があった。彼の一挙手一投足は、やはりプロだった。お金をもらうための覚悟と自信があった。その何千倍も不安で、泣きそうでもステージでは燦然と輝く太陽のようだった。

自信がある人なんて実はあんまりいないんだと思う。不安に押し潰されそうなんだと思う。でも、その苦痛を緩和する方法さただ一つで、己を見つめ、己と対話することなんだと思う。何が足りない、何を改善しなきゃいけない。全てのものはコツコツした改善の結果の上に成り立っているんだとも思う。

繰り返すが、人は劣化する。それすなわち、社会も、世界も劣化するってことだ。

悲観して、傍観して、絶望に暮れるのは自由だし、それこそ勝手にどうぞだ。

でも、希望を掴むための努力を怠っているので有ればきっとそれはアマチュアの所業なんだと思う。

プロであるという自覚を持つことから始めないと、きっと一生アマチュアだってことだ。

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