見出し画像

オリンピックのボランティアしてきたよ

こんにち野菜!野菜ゆうきです。
はじめましての方もいるかもしれませんが、バーチャルの世界でファッション系をやっている者です。

7月〜8月まで、「活動低速期間」という風にうたってましたが、何をやってたかというと…

TOKYO2020こと、オリンピックのボランティア(Field Cast)をやってきました。

画像16

■前提■
普段はバーチャル男子高校生ではありますが、今回はリアル世界のことをガッツリ話します。
貴重な機会のことをバーチャルの人にも知ってほしいと思ったので。
世界観的にリアル世界が混じることが苦手な人は大変申し訳無いのですが、回れ右を推奨します。
ちなみに上の写真は、「即席なんちゃってフィールドキャスト衣装」です。

なぜやろうとおもったか

実は、自分自身は、埼玉にある某赤いチームのスポーツボランティアだったりします。
埼スタはマイホーム、自宅のような場所なのです。

画像1

東京にオリンピックが来る、更に使用スタジアムに埼スタが選ばれたときから、やるぞと決めていたことなのです。

おうちにお客様が来るんだから、そりゃあ来る人におもてなしをして、来た人たちに笑顔で帰ってもらいたいじゃないですか。

動機はそういうことです。
(と言ってる赤い人達はめちゃ多かったですw)

2017年には「やるぞやるぞ」「いつから応募なの?」とそわそわし、
2018年1月には研修に参加し、夏には応募スタート。
2019年には面談を行い、様々な研修を経て、着々と開催に向かっていく…

今から考えると、5年前からのお話なんですね。すごい前だ。

しかしながら、まさかオリンピックが、計画された形での開催ができなくなるだなんて夢にも思わず、コロナ禍に突入していく日本ではあります。

自分の活動会場が決まった!しかし延期も決まった!

2020年3月。活動内容に関して決定の連絡が来ました。
オリンピックはいろんな会場があるため、必ずしも希望する会場になるわけではありません。活動内容はこちら

決定した会場は埼スタ。役割は観客対応。
やったぜ〜〜!!ひゃっほひゃっほ!!!マイホームじゃ〜ん!ボランティアの花形じゃ〜ん?みたいな感じで喜んでました。

画像17

…が。ほぼ時期を同時に、オリンピックは1年延期が決定し、2021年に開催に決まりました。

コロナ禍の日本

しかしながら、疫病は収束を迎えることもなく、開催日が近づいてくるのです。
ボランティアでもワクチン接種の案内が来る中で、幸いなことに職域接種でそれより早く完了することができるというスケジュール感で、オリンピック開催までに2回まで完了することができました。(めっちゃ高熱出たよ!)


無観客が決まる

ニュースでやるのかやらないのか…ということが連日報道されていました。
実際、決断する人たちは難しい決断だったと思われます。

7月上旬。決まった方針は無観客。

うん、まぁそうだよね、コロナ禍が落ち着いていない時期の選択肢としては、そういう選択肢になることは何もおかしい話ではない。

ということは…(ざわざわ)

心はざわついておりました。

ほどなくして、埼スタの観客対応は業務がなくなったと連絡が入りました。

Twitterを見る限り、埼スタだけでなく、ほかの場所でも観客対応の方が連絡が入ったように見えます。
ざわつきました。そりゃTLはざわつきました。

そりゃそうですよね。
オリンピックにあわせておやすみを調整してきた人たち。
地方から出てきてホテルをおさえてるひとたち。
オリンピックにあわせて数年前から調整してる人たちが多い中で、
開催1週間前にして、いきなり業務がなくなると言われるわけなので…

とはいえ、別の活動の機会を設けていただけるとのことで、業務がなくなると連絡が入ったFieldCastたちは一斉に待機に入るわけです。

画像15

きれいな顔してるだろ?袖を通してないんだぜ…?
(研修前日、準備をしてたらメールが来てキャンセルになった写真)

TOKYO2020!開会!しかし、開会式が素直に見れない

埼スタの開催日にあわせて取っていたお休みは、お休み取り消しをしました。(繁忙期とかぶってたので…)
そして開会式を自分の身の振り先が決まらない状態で、もやもやしながらテレビを見ていたのです。

どれくらいもやもやしてたかというと、明治スーパーカップのアイスを買ってきて、おうちでFieldCastごっこするくらい。

明治スーパーカップ:
明治はオリンピックのゴールドパートナー
スタッフ向けに提供していただいたアイスがエッセルスーパーカップミニ
Twitterを中心に大人気すぎてあっという間になくなると話題になり、幻の存在に。
アイスを見かけたら写真を上げるfieldcastがたくさんおりました。

画像12

これを

画像13

こうじゃ(冷凍庫につめる)

みんなが「アイスー!」「幻のアイスー!」ってツイートしてたのがめちゃ羨ましかったんだようわああああん!!!

アイスがないよーってツイートしたかったんだあああ!!!!

画像14

イタダキマス…オイシイ…

そのあとはしばらくして連絡が入り(直前に中止になったりを繰り返し)…ようやっと7/31から活動できるようになりました。
(受け入れ先は現場を運営しながら頑張ってくれてた模様で、感謝です!)

コロナ禍は収束せず加速している状況なので、参加しないほうがいいのでは…と思うこともありましたが、行ってみて人手が足りないようだったら行くか、みたいな感じで行ってみることにしました。

新たな活動場所「築地デポ」

築地デポとは。
ひらたくいえばオリンピック輸送関係の車両基地です。
ここにはバスデポから乗用車デポがあります。
全国から来たバス、乗用車が集まり、その中にはゴールドパートナーのTOYOTAさんより水素自動車のMIRAIなども配置されてて、車大好きなひとにとってはきっと目がキラキラになるに違いない場所でした

画像3

これは築地デポの外壁。ミライトワちゃんかわいい。
SNSに載せられる写真はボランティア規約の範囲内になっちゃうので、
このスナップショットを見てね!
めちゃ圧巻の場所でした。

こちらには、もともとの築地デポでのボランティアドライバー(ドライビングサポーターという方々)の皆さんや、様々な運転手が活動しております。
この役割の中で言うと、「移動サポート」という人たちですね)

そこに、もといた活動場所で活動内容がなくなった人たちが、主にサポートメンバーとして参加させていただきました。

その中で自分に渡された業務は、ボランティアドライバーの皆さんのバックアップ作業。
活動開始はオリンピックも後半からスタートでしたが、全活動日程を通して同じ業務を張り付きでをやっておりました。

(このご時世なので、マスク、換気、消毒、PCR検査などの感染対策などを行っての活動でした。)

細かい業務はお話できませんが、ボリューム感を説明すると
活動日の間、コミケ当日がずっと続くハーd…充実さです。
って言えばわかるかな。
(コミケスタッフをやってるFieldCastの友人が言ってた素晴らしい表現)
(もちろん、与えられた業務によって個人差が出ます)

画像18


バックアップやるからには、ボランティアドライバーが円滑に活動できるようにしたい!という意気込みで参加しました。
イベントごとなので、計画通りいくものばかりではなく、現場で判断が動くことも多々あります。
そのため、少しでも円滑に活動できるようにアイテムを作っていったりしました。(こんなの作ったりとかして試したり)

画像10

活動日は、毎日4時に起床し始発で向かい、
朝6時から業務に入っていました。
めっちゃ早起き健康生活。

築地に来てるボランティアの人たち

業務柄、いろんなボランティアさんのお話を聞くことができました。

まず、英語喋れるボランティアの多さよ!

話を聞いてると、ドライビングサポーターの方々は、日常会話以上の英会話ができる方々が多い印象でした。
ステークホルダーの皆様を輸送するので、コミュニケーションが必要な役割なんだと思います。

僕自身は英語ポンコツなので、素直に「かっこいいなぁ…」って思っちゃいました。

活動の場をなくしたボランティアが、果敢に環境改善をしていた

ほかには、無観客影響で業務を失い、築地にアサインされて頑張るサポートボランティア。
参加するからにはドライバーの皆さんに快適に動いてほしいという思いから、考えて自走し、環境を日に日によくしていってました。

中には果敢に率先する人たちがいて…
…よく見ると、名札にもといた会場の「リーダー」って書いてあって、なるほどなあと思いました。

人生をオリンピック開催にあわせて調整してるボランティアの多さ!

TOKYO2020っていうからには都内の人たちばかりと思ったでしょ?
実際は地方から来ているボランティアさん、かなり多かったです。

ボランティア休暇を取り(ボランティア休暇与えてくれる会社めちゃくちゃいいな!!)長期間お休みを取ったり
ホテルで自主隔離のちに活動するボランティアなどもいたり、
ホテルで連泊し、本業はリモートワークで済ませてから参加するボランティアさんなどもいました。(時代ですねー)

多くの人から聞いた言葉は「人生ここにあわせて調整してきた」ってこと。

サポートのボランティアも、ホテルや飛行機を取ってたから業務がなくなったと連絡もらったタイミングでは、もうキャンセル無理で…って話もしていた方もいました。

全国各地から集まったいろんな人と会えるのでした。

PCR検査めちゃ大変

あの…多分検査キット次第なんでしょうが。PCR検査ってぶっちゃけ大変じゃないですか?
どういうものかというと、検査キットに、ストローで唾液を入れるというもの。

その必要量、試験管サイズで3センチ。

あまりに大変なものなので、梅干しの画像を見ながら唾液を試験管に入れるのがコツらしいのですが、なんて古典的なコツなんだろう!(こうかはばつぐんだ!案外唾が出るぞ!)
…人によっては唾の採取に30分とかかかってたらしいです。

ボランティアはPCR検査が必須なので、全員あの3センチの唾液と戦った戦士たちなのです。

築地グルメの思い出は松露の卵焼き

ボランティアには、飲み物などは支給されますが、築地デポは24時間稼働の持ち場という関係上、お弁当は特定の物があるわけではなく、ミールクーポンというシステムになっております。
なので、築地デポには食堂があり、その食堂でお弁当などが売ってます。
それを買って食べることになりますが…

築地は!卵焼きが!美味しい!!!

画像4

毎日!

画像5


毎日卵を食べちゃうぜ〜〜!!ひゃっはー!

画像11

松露さんという築地の卵焼きのお店が本当に本当に美味しかったです。

そこでオススメなのがこのスパム卵握り

画像6


築地デポ限定らしく、甘いとしょっぱいが同居してるおむすびです。
忙しい人でもさくっと食べれてうまーい!!
限定って聞くと、食べたくなっちゃうでしょ〜!!いっぱい食べました!
開店したらあっという間に売り切れる代物です。

もちろん場外市場の海鮮も、すしざんまいのお寿司もいただきました。美味かった。

画像7

グルメが贅沢だった活動場所でした。
ありがとうございます。ごちそうさまでした。

スポーツボランティアといえばピンバッジ

国際スポーツではピンバッジを交換するという文化があるそうで、なにげに「ピンバッジ」ってキーアイテムではあるようです。

オリンピックではボランティアの活動日数にともない、ピンバッジがプレゼントされます。
(日数に応じてもらえるってモチベーションに繋がって良い仕組み!)
自分は、金・銀・銅のピンバッジをゲットしました。

また、バッハ会長からのオリンピックボランティアへの感謝ピンバッジ(通称ババッジ)をいただきました。
このバッジをつけると、話が長くなる魔法がかかると言われておりました。

画像8

また、ボランティアドライバーの方々は、様々な関係者を輸送する関係で、各国の関係者とピンバッジを交換することもあるようで、ネックストラップにたくさんぶら下げている方もいました。
(◯◯国陸上スポーツ連盟とか、◯◯国サッカー協会とか、そういうところで発行されているピンバッジとのことです。)

アクエリアスは凍らせてはいけません

この暑さなのでアクエリアスが支給されますが、常温でした。
しかし、この商品「凍らせて美味しい」って書いてるんです。
でも凍らせちゃ駄目と言われました。

なぜなのか?それは…

武器になるから。

画像9

コナンくんのトリックのような回答が帰ってきてて、ニッコリしました。

というわけで

時期はずれれましたが、埼スタで活動する予定の日数と、同じ日数の活動を行い、業務を終えました。

紆余曲折ありましたが、一言でいうと

めちゃ楽しかった。

自分の考えていたものとは形は違いますが、それでも。
5年前からの思いを、一生物の体験を。
こうやって実現することができました。

ハレとケという言葉があります。
この時期は間違いなく「晴レノ日」でありました。

みんなでオリンピックを作り上げてる感。
日常空間に厳重なバリケードを作って行うような、
国あげての大きなイベントに参加することができたという体験。

改めて、このような場を用意してくれましたTOKYO2020に感謝します。


パラリンピックは客としてテレビから観戦しまーす!

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?