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ヤサイちゃん農家ほうもん記 アタリヤ農園

今回の訪問は特別編!ということでアタリヤ農園にお邪魔しました。

今から内部に潜入します

普段野菜を作るときに必ず使う種を扱う現場を見てきました。
ヤサイちゃんも自分で野菜をつくるときは栽培期間や時期、病気や味などのその品種ごとの特性などをすごく気にして選んでいました。

野菜作りでは地域の気候や栽培の時期などによって品種選びがとても重要です。1つの野菜に関しても様々な品種があり、その中で用途に合わせたものを選ぶことが野菜作りの楽しみの1つでもあります。
種の生産では他の種類の種が絶対に混ざらないようするにはどうしているのか、沢山の種類の種を全国の様々な店舗に送る梱包などはどうやってしているのか気になる疑問を実際に見に行きました!

生産している種を見せていただきました。
よくホームセンターで見る、アタリヤマークの種でした。
アタリヤ農園さんの作る種のパッケージには栽培に適した時期であったり、その品種の特徴などがしっかりと記載されていてどの品種を選ぶといいかがわかりやすくなっていました。パッケージに書いてある情報は多く、わかりやすくするための工夫の一つがパッケージに書いてある名前です。表面に書いてある名前は必ず品種名ではなかったんです!

表の名前は栽培する人がどのような特徴なものであるかがわかりやすくするために記載しているもので本来の品種名は裏面に書いていることが多いと知りました。
他にも種を購入するときには発芽率であったり、農薬の使用などの情報も書かれているためしっかり見るべきだと改めて感じました。

いろいろな種類がある小松菜
裏面にはいろいろな情報が

そして、
実際に工場を見学しました。

たくさんの種類の種!
後ろに並んでいるのも全部種です!

まず、最初に驚いたのは種の数の多さです。
カタログで品種を見ていましたが想像以上の数が棚に並んでいました。
一般的にホームセンターやカタログで品種選びをしているときも多いとは感じていましたが、実際に種のパック詰めしている現場を見ると想像よりも多かったです。

パック詰めの際には専用の機械を使っていて、人がする作業は数を数えて束ねる、運ぶなどすごく簡易的な部分だけになっていてすごいなって驚きました!
パックのラベルも大きなロール状のものを使っていてたくさん生産するにはこんな形なんだと知りました。

野菜の種を生産する際に気を付けていることはと伺った際、やはり種が混ざらないようにすることだと言っていました。
種の混入がないようにするため、品種を変える際には必ず機械をばらして洗浄しているといっていました。大変であっても最大限、品種が混ざるリスクを減らすようにしているため、種を使う側も安心ができると思いました。
また、ほかにも工夫があり、品種ごとに種のサンプルが準備されていて交換の際にその都度確認しながらやっていると知りました。
品種混入のリスク対策がすごく重要であると感じました。

ここで少しお仕事体験
機械から流れてくる種の小袋を10個ずつ輪ゴムで束ねていく作業をしてきました。
機械から出てくるものは10個ずつで区切られてくるため数えるのは簡単でした。ほとんど10個で区切られている機械が詰まったりしない限りしっかり数えなくても大丈夫そうに感じました。

作業体験

パッキングの現場の次には全国の各店舗へ送るための種の梱包作業です。
各店舗に送る際のダンボール梱包は感動です!
野菜の品種ごとに棚に並んでいて、そこから必要量をコンベアに流れてくるダンボールに入れていく作業です。
最初に段ボールを流す人が店舗の伝票を読み込ませそれに必要な品種のランプが光必要な数量も出てきてそれを入れたらランプを消していくため混入のミスをなくすシステムが出来ていました。これも実際に体験させていただき、初めてやっても簡単にできたためすごく楽しかったです。

箱詰めして全国へ

工場内での2つの作業を通して多くの品種を扱うからこその起こりやすいが絶対に起こしてはいけない品種混入リスクを作業の仕組みによってしっかりと対応していると知りました。

工場内での作業で感じたことは品種の混入リスクをどうなくしていくこと、効率よく作業ができるようになっていることが大切だと感じました。

工場のラインとは少し離れたところで各野菜の種の発芽率の調査も行っていました。野菜によって適した温度で管理して調査していて、発芽率の部分も届いたものを調査していて、発芽においても安心感があると思いました。

種の保管庫も見させていただきました。
種の保存に適した温度で管理をしていたので見学当日はとても涼しく感じました。種の保管は大きい袋に入れて管理していたため、1袋で数十万円くらいするようなものもあって種もすごく高いと感じました。

大きな棚に種がたくさん!

最後には農場見学もさせていただきました。
数多くある品種を育てていて、実際にどれがどんな味をしていて食べたときにどのように感じるのか栽培のしやすさなども見られていて品種に詳しくなりいいものを自信を持って勧めているのだと思いました。

農場にはハウスも含めてたくさんの植物がありました
いろんな種類のトマト

質疑応答の時間もいただき、種に関する疑問にも答えていただきました!
Q. 種を売るときに気を付けているところはどこですか?
A. 種苗法で定められている基準に沿って販売・管理をしています。
またお客様に伝わりやすい商品名やパッケージを心がけて販売しております。

Q. 品種保存はどのようにしているのですか?
A. 毎年、各社より購入しています。種子によっては寿命が4年以上、2~4年、1~2年と種類によって異なります。

Q. 家庭菜園を始めたい人に伝えたいことはありますか?
A. 採れたての野菜は格別に美味しいのです。新鮮な野菜を収穫できるのも家庭菜園ならではだと思います。育てる楽しさ、収獲して食べる喜びを経験すると次は何を栽培しようかと楽しみになるものです。何から用意したらわからない方が多いかと思います。そういった場合は栽培セットをお勧めしております。これ一つで栽培ができるキットになりますので、是非チャレンジしてください。

Q. 育て方の質問ではどんな質問が多いのですか?
A. 芽が出ないというお問い合わせが多いです。発芽には適切な水分、温度、酸素が必要となります。また光線の影響を受ける種子もあります。まいた環境にて発芽する条件が合わない場合が多いように感じます。お客様のお話をよく聞いて沿った内容でご返答しております。

Q. 自分で栽培した植物から種を作れるのですか?
A. 種子には大きく分けると固有種とF1種の二つがあります。
固有種の種子であれば採種することは可能です。
F1種は一代交配とも呼び、始めの一代においてはいいものができますが、その種子を採種しても同じには出来ませんので難しいと思います。

Q. 種選びのポイントはありますか?
A. パッケージにて用途や特徴を表記しています。
例えば耐病ですとかサラダなどお客様が選びやすいようにしております。
お客様が育てられる目的や環境にてお選び頂ければと思います。

今回はアタリヤ農園さんで種に関してたくさん学べました。
当たり前のように使っていた種も品種が混ざらないような管理などをしているから安心して使えるということ改めて実感しました。
種を売る販売するだけでなく、簡易的な栽培セットも用意してあって家庭菜園よりも規模の小さいベランダ菜園もやりやすくなっていると思いました。
より多くの人が野菜に触れる機会が多くなるといいなと思いました。
今度はアタリヤ農園さんの種で秋冬野菜を植えていきたいと思いました。

働いている方々と記念撮影

貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました!

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