#012 遠くを見ていると、近くはあっという間に過ぎるのかも
僕は元マラソンランナーだ。
元、と書いたのは、ここ6カ月間は練習をさっぱりしていないからだ。1月にベトナム国内のハーフに出場して以来、1度も走っていない。走らない僕はサルである。
今まで、フルマラソンをこれまで7回ほど完走したことがある。市民ランナーレベルの方はよくご存知だと思うが、何度出場しても死ぬほど辛い。facebookなんかで「完走しましたー」みたいな爽やかな投稿を見ることがあると思うが、あれはレースが終わった後だからできる顔である。走っている最中はもう、とてつもない苦しみと痛みの中にいる。
「じゃあ、なんでそんなものに参加するのだ?」、という議論は割愛する。
レースにはよく、走っても走っても景色の変わらない(ような)長い一本道が存在する。前を見て走ると、遥か彼方までランナーがいて、果てしなく続く道路の長さに心が折れそうになる。そんな時、ある有名ランナーが雑誌に寄稿しているアドバイスを読んだ。Qちゃんこと、高橋尚子さんだったかな?
つらい時は、道路の中央線を見ながら走れ。
つまり、遠くを見るな、足元を見て走れ、と。
白い中央線って等間隔で途切れているでしょ?だから視覚的に自分が前に進んでると確認できて、希望がもてるんだってさ。なるほど、確かに。
まあ、それでもやっぱり死ぬほど辛いんだけどね笑。
今日は何が言いたいかって言うと、今週末に仕事のヤマがあって、僕はそこに向かって全力で仕事をしている。来週の月曜日にはホッと一息つける事を楽しみに。するとどうだろう、月曜日から今日木曜日までが一瞬で過ぎ去った感覚だ。こりゃすごい!最近の僕は、気力、体力ともにけっこう充実していて、遠くを見て走れる状態にあったと言える。
一方で、また必ずしんどい時がやって来ることも承知している。苦しくて痛くて、足が出ない日もある。そんな時は、足元(いや、手元?)をみて仕事をすればいいんじゃないだろうか。誰に何を言われようとも、小さく細分化したタスクをコツコツとこなして、いちいち手帳に書いてニンマリする。これで良いではないか。
少しでも進んでいれば、絶対にゴールテープは切れる。
いや、ゴール出来なかったとしても、出場しただけで偉いのだ。
挑戦した自分を褒めてあげよう。
それでいいのだ。
そんな事を考えて、昨夜は寝落ち。
書けない僕はやっぱり猿である。
12日目 おわり。