見出し画像

プランキッズの環境デッキ攻略本①【遊戯王マスターデュエル】

はじめに

こんにちは!しらこです。
前回の記事ではプランキッズの奥深いテクニックや対デストロイフェニックスガイの捲り方について紹介しました。
多くの人に読んで頂いた上、読者の方から『ランクマや大会での勝率が上がった!』という嬉しい報告も頂いております。

今回はより環境を意識した内容として、『遊戯王マスターデュエルの環境デッキと戦う際にプランキッズ側が何を考えてゲームメイクし、勝ちに繋げているか』解説していきます。

マスターデュエルでは非常に多彩なデッキタイプが環境に存在し、シングル戦のため1試合の勝敗が全てというシビアなシステムになっています。

このゲームで勝ち抜くためには
『①プレイングの基礎』『②環境デッキの理解』『③様々なデッキ対面や状況に応じた応用力』の3つが重要です。これまでの記事では①を入念に解説してきたため、今回は『②環境デッキの理解』『③様々なデッキ対面や状況に応じた応用力』に重点をおいて解説していきます。

環境デッキ7デッキの攻略法を徹底解説!

相性表1

本記事では現在マスターデュエル環境に存在するデッキから
・ヌメロン
・鉄獣戦線(トライブリゲード)
・LL鉄獣
・閃刀姫
・シャドール
・@イグニスター
・電脳堺
の7デッキにフォーカスして、プランキッズ目線での攻略法を解説していきます。

相性表2

プランキッズ目線での相性は先攻時、後攻時それぞれの勝ちやすさと、両方を総合評価の3項目で評価します。

記事のメインとなる攻略法では、ただ単純な勝ち方ではなく『相手がどんな動きをしてくるか?』『このカードに気を付けないと負ける』というテーマごとの注意点も解説します。

画像55

さらに、各環境デッキに対して手札誘発がどれだけ有効か?ということも◎○△×の4段階で評価しつつ、重要な誘発に関しては当てどころも紹介していきますので、プランキッズを使っていない人にも役立つ情報になっている思います。

相剣やエルドリッチ、幻影等、ここで紹介していないデッキタイプに関しては次回の『プランキッズの環境デッキ攻略本②』で解説していきます。

簡単に自己紹介

画像56

画像57

マスターデュエルリリース前のOCG時代からプランキッズを使用し、マスターデュエルでもこのデッキで毎シーズン最高ランクまで行っています。

tonamelの大会でもプランキッズで参加し、最近だと6/4の毎日CSで優勝しました。

マスターデュエルではプランキッズのリプレイを多数公開してるので良かったら見てみてください→ 944-044-848

それでは、まずはヌメロンの攻略法です。

1.プランキッズの対ヌメロン

スライド6

スライド7

ヌメロンはマスターデュエルリリース時から人気のテーマですが、プランキッズにとっては圧倒的有利対面と考えています。
先攻、後攻ともに有利と書いていますが実際はコイントスに関わらずこちらが先攻となるため、マッチ戦をしない限りは先攻で戦うこととなります。
プランキッズがヌメロンに有利である1番の理由は『ヌメロンの基本的な勝ち筋がプランキッズには通用しにくい』ことにあります。ヌメロンの勝ち筋と言えば、相手の先攻盤面に対して壊獣やライストを始めとした捲り札を使い妨害を消し、ヌメロンネットワークからのワンキルです。

4体のゲートオブヌメロンで攻撃し、1000、2000、4000とパンプした後に最後の8000でダイレクトを叩き込むのが勝ち方の9割でしょう。
すなわち、最後の8000をガードできれば基本的な勝ち筋である後攻ワンキルは防げるわけです。

プランキッズの基本展開は『バウワウ+プランキッズの盤面から融合体+素材からリクルートしたキッズ2〜3体』です。プランキッズにとって普通の展開をするだけで場に4〜5体のモンスターが並ぶので、まず直接攻撃を受けることはありません。プランキッズは相手に応じて融合体をハウスバトラーとウェザーで使い分けて出すのが強い所ですが、一般的に相手を妨害するためにはハウスバトラーが必要です。これが、相手の捲り札や妨害が絡むとウェザーへ妥協しないといけないシーンも出てくるのですが、対ヌメロンの場合はウェザーでもワンキルを防げるので、妨害をしなくても他のデッキに比べヌメロンに負けにくいのです。

ヌメ1

そんな有利対面のヌメロンですが、1つの油断が負け筋に繋がることもあります。折角の有利対面ですから、ポイントを抑えて負け筋を潰していきましょう。

1-1.対ヌメロンの負け筋とプレイング

初めに、どうしても阻止できない負け筋を紹介します。それは『壊獣+リミッター解除』です。

いくらモンスターを並べても、縦のモンスターを用意されて16000打点で殴られると大抵のデッキは耐えられません。ドロップで往復2000回復しても一撃13000以上入るのでどうしようもないのです。

ヌメ2

これはもう運の領域なので割り切りましょう。

どんな対面でも無理な試合は必ず存在します。無理じゃない試合をどれだけモノに出来るかが重要なのです。

【ポイント①】バウワウはスタンバイまでに必ず使用する
先攻は基本相手のデッキは分かりませんが、対面に関わらず壊獣での負け筋を潰すのは重要です。対ヌメロンだと、リミッター解除を引かれていない場合は壊獣を引かれていてもプランキッズの壁でライフを守れます。

しかし、壊獣ケアを怠ってしまうと、それだけで負け筋を増やすことになります。バウワウをリリースされた結果、大暴走の発動すらできなくなり最悪です。

大暴走を発動できれば、壁を並べてライフカットは阻止できます。しかし、大暴走が発動出来なくなると8000のヌメロンが直撃するのでヌメロンの基本の勝ち筋が通ってしまうのです。
仮にバウワウが墓穴されたとしても大暴走は撃てるよう、プランキッズは手札に1枚持っておくことも意識しましょう。

【ポイント②】ヌメロンと分かれば全て守備表示
ハウスバトラーもウェザーもウェザーの蘇生モンスターも全て守備にします。間違ってもウェザーでバウワウやドゥードゥルを蘇生してはいけません。縦のモンスターを残さないのが基本です。

【ポイント③】ゲートオブヌメロンが出て来たらハウスバトラーを融合召喚し効果を即打ちする。
プランキッズの基本プレイとして『大暴走はギリギリまで温存する』が重要です。そして対ヌメロンにおけるギリギリのラインは、ヌメロンネットワークからゲートオブヌメロンが4体並んだ瞬間です。ここでハウスバトラーを出し、全体破壊を行います。決してバトルフェイズまで待ってはいけません。

ワンキル不可

ヌメロン側の思考として、バウワウの効果が通りハウスバトラーの成立が見えた瞬間、ワンキルの線が消えるでしょう。となるとワンキルせずにゲームを制する方向にシフトするのですが、その選択肢がゲートオブヌメロンからのリンク4かシニューニャのX召喚です。

画像30

【パターンA】リンク4を出すパターン

戦闘でこちらの壁のプランキッズを全て戦闘破壊し、なるべく更地にしてからメガトンゲイルやアポロウーサで妨害を狙ってきます。
【パターンB】シニューニャのX召喚

シニューニャを召喚しこちらの盤面を一掃しにきます。

ヌメ3


パターンAの場合は後続さえあれば苦になることは少なく、何ならリンク4は放置することで相手のヌメロンネットワークの追撃を防ぎ、こちらの体制を整えることも可能です。真に危険なのがパターンBであり、意識しないと仮にバトラーが成立しても負け筋となります。Bはバトルは関係ないですから敢えてバトルを破棄してヌメロンネットワークの展開直後にシニューニャを召喚されるリスクすらあるので、バトラーは即打ちしましょう。シニューニャが通ってしまうとこちらのバトラー融合によって場に出たリソースまで根こそぎ消えてしまうのでリソース切れからの敗北リスクがあります。

必ずゲートオブヌメロンが出たらバトラーを打ちましょう。

1-2.対ヌメロンの誘発のポイント

スライド8

ヌメロンは致命的な誘発がほぼ無いのでどの誘発も評価が低くなっています。唯一○を付けている無限泡影はゲートオブヌメロン4体から作ってきたアポロウーサやメガトンゲイル等に返しで打てる点や、ゲートオブヌメロンの攻撃に打つことでパンプを1発防げ、ワンキル防止に繋がる等、ゲームメイクにおいて関与できる要素があるためです。
プランキッズ的にはこれまで紹介したようにシニューニャが負け筋になるので、泡影は割られなければシニューニャまで温存すれば一気に勝ちに近づくでしょう。

1-3.対ヌメロンのまとめ

スライド6

その他重要なプレイとしては、泡影や一滴はシニューニャまで温存すること、もし対面がヌメロンと分かっている場合、出せるなら先攻や返しでロアゴンを出す。構えられるなら大暴走を2枚構えて伏せを増やし、スタンバイツイツイの負け筋を減らすなどです。運による敗北以外は避けられる相手なので、プレイングで勝率を上げていきましょう。

2.プランキッズの対鉄獣戦線

スライド7

スライド10

次に対鉄獣戦線ですが、今日Twitterで次のようなアンケートを取りました。

鉄獣の動き的にはキット素材にアルミラージ→ナーベル墓地→ケラスサーチのような流れになるので、出てきたケラスにバトラー効果、チェーンアルミラージで破壊阻止が出来ますが、それにチェーンでバトラーでケラスの効果を阻止する流れです。アルミラを出させずにキットをバトラーで破壊して、ケラスが出てきてバトラー効果でもケラスは破壊できるので結果的には同じに見えますよね。

でも、この2択が結構違ってて私は明確にどちらが良いか論理的に説明出来ます。それもこの後話して行くので良かったら読んでみてください。

ここから先は

18,745字 / 41画像

¥ 700

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?