Eternity's Children - S/T
本作はカートベッチャーのプロデュースによる1968年のファーストアルバムという事で折に触れて注目されるアルバムだ。メロディーの華やかさを活かしきったコーラスアレンジやオーケストレーション等、全編に渡ってとても美しいサウンドに満ちていると思う。
Rupert Whiteは、メジャーコードとマイナーコードを行き来する不安定な進行を貫く美しいメロディーが素晴らしい。コーラスの安定感や間奏のオルガンソロと副旋律でそれを支えるギター、終盤のペットサウンズの頃のブライアンウィルソンのアレンジにも似たホーンの使い方等、アレンジと音の配置がとても美しい。
Flowersは、ガレージ系のバンドのようなオルガンが印象的なイントロから始まるがコーラスとタンバリンの組み合わせにバンドアレンジで緩急を明確に区切りながら繰り返していくサイケポップ直球のアレンジが心地よい。
Mrs. Bluebirdは、淡いギターのアルペジオからシャッフルに切り替わり華やかなコーラスが入るイントロが美しい。中盤以降も繰り返されるコーラスが素晴らしく、この曲は7インチでもリリースされたようだが多幸感あふれる仕上がりが素晴らしい。
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