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Joy Guidry - Amen

ゴスペルをルーツとしつつ、エレクトロニカアンビエントスケープを湛えたスピリチュアルジャズの流れを汲んだ音楽に取り組む米国んJoy Guidryの3枚目のアルバムが2024年に発表された。静けさ野中に重層するさまざまな音色が非常に美しく配置されている。

It’s Okay to Let Me Goは、ジャズギターのインプロビゼーションがとても美しい。質感はロバートワイアットの初期の頃のソロ作品にも近い求道的な雰囲気を纏っている。随所にエレクトロニカ的なアプローチが織り込まれていて静かなインプロビゼーションを支えている。とても素晴らしいトラックだと思う。

Members Don’t Get Wearyは、ピアノとサックス、ドラムによるスピリチュアルジャズ的なアプローチにゴスペルの流れを汲んだボーカルが重なり合う。伸びやかなメロディーとフリーなインプロビゼーションの組み合わせが高い緊張感を維持したまま最後まで続く。

Angelsは、再びゴスペルの流れを汲んでいる。シャッフルのリズムに合わせたボーカルとコーラスとの掛け合いのブルージーなメロディーがとても美しい。中盤以降、バンドが演奏を始めるがバンドはアカペラのスピリチュアルな雰囲気をそのまま演奏に継承している。この受け渡しがとても見事だと思う。

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