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家入一真さんにたっぷり2時間取材しました!! part4 (終わり)

やさしいかくめいラボのメディアチームで、ラボのメンバーが疑問に思っていることや家入さんについて知りたいことについて2時間たっぷり取材してきました!ようやくこのpart4がラストとなります!

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これを読む前に忘れて欲しくないことは、家入さんの考えは正解とは限らないということです。でも家入さんの考えに触れて参考にできることや考えさせられる部分はたくさんあるはずです。ラボのメンバーやラボに興味を持っている方はもちろん、家入さんの考えが知りたいという方にも楽しめる内容になっていると思うのでぜひ読んでみてください!

ー若いからこそできることとして挑戦しても折れにくいっていうのがあると思うんですけど、他には何があると思いますか?

折れにくいんじゃなくて、こけてもかすり傷で済むってことですね。

若い故の特権っていうのは失敗しても、ダメージがもちろん失敗の質にもよるんだけど、例えば起業したいという相談に乗るんだけど、それが大学生なのか、50歳で奥さんと子供がいて介護しなきゃいけない親がいるおじさんの起業相談に乗るかで全然違うわけですよ。

別に、起業するなって言ってるわけじゃなくて、守らなきゃいけないものを最低限守りながらどう戦うかっていうことを考える必要がある。

だから、家族が既にいて、守るべきものがある人の戦い方って、きっとあるはずだし、逆に若い本当に守るべきものが全くない大学生だからできる戦い方ってあるはずだし、それによってこけた時のダメージが全然違うよね。

だから、安心して失敗できるってのが若さの特権だと思います。

もう1つは、そうだなー、根拠のない自信のようなものは若い故の特権だと思いますね。

やっぱ歳を取る、経験を重ねていくと、否が応にも社会とはこういうものであるとか大人になるってこういうことだぜとか社会ってこういう風に回ってんだみたいな、よくわからない常識を押し付けられてくるのでそう洗脳されていくわけですよ。

そうなってくると、段々根拠のない自信みたいなものが失われて行って、段々根拠のない不安ばかりが増えていくわけですよね比重して。

でも、往々にして世界を変えたり、新しいイノベーションを起こすのって、根拠も何もないようなすっ飛んだ、なんでしょうね、そういった計画だったりするわけじゃないですか。

だから、根拠のない自信のようなもので突き動けるってのは若さの特権だなと思いますけどね。てかそれが許される。

ーそれが許されるし、その方がなんかスピードが速いってことですか?根拠がない自信があった方が。

スピード。うーん、まあまあ結果スピードもそうなのかもしれないですけど突破力みたいな話なのかもしれないですね。

例えばですけど、うーん、教育を改革したいと思ったときに、ずっと、小学生の先生をやってました、みたいな方が、教育とはこういうものであるっていう知識を得ていた中でやれる改革と教育のこととか正直分からないけど、俺は教育をとにかく変えたいんだっていう、なぜかでも俺にはできる気がすると根拠も全くない自信だけで突っ走る若者がいたとする。

やっぱ教育ってこういうものだよねって概念を壊すところから始めないと根底から変わらないんだとするならば、それが、実現できるのはどっちかっていう話で、どっちだと思います?

ーえー...難しい。

昨日かなんか箕輪さんも書いてたけど、既存の業界を壊すのは往々にして外からやって来たものだと書いてあって、僕本当にそうだと思うんですよ。

出版業界ってものを変えようと思ったときに出版の中にいる人は変えられないと思うんですよね。それと同じだと思います。別に、だから駄目ってことではないですよ。

もちろん、出版業界の中にも、課題感、感じている人とか変えようとしている人いるけど、根っこから変えようとするとそもそも出版の常識みたいなのを知らない人のほうがよっぽど変えやすいですよね。

それを実現できるのって若さゆえの根拠なき自信だったりするんじゃないかなと思いますけどね。



ー最近、ツイッターなどで「怒り」について語ることが多いように思うのですが、逆に最近嬉しかったり、楽しかったことがあったらお聞きしたいです。

もう一回いいですか?

ー最近の嬉しかったこととか楽しかったこととかお聞きしたいです。

嬉しかったこと、楽しかったこと?ないです。

ーえ、ないんですか?

ないことはないけど、一々覚えてないですね。小さなこの瞬間この瞬間みたいな感じなんですよー。生きててよかったなって思うの。

例えばサービスローンチして、徹夜でみんなで新しいサービスを作ってようやく世に出せた飲むビールが超旨いみたいなとか子供の寝顔が凄い愛おしいとかそういうことの連続だと思うんですよ、人間って。

これできたから超幸せとかじゃなくて、小さいけどその瞬間たしかに幸せを感じるってものを積み重ねていくことなんだろうなーって思っていて、だからあんまりないです。思い出とか。

ー思い出を振り返ったりっていうのはあまりない?

ないですねー。そういうことあったねーってことはありますけど。

ー写真とか眺めたりとかしない?

あんまないですね。なんかあんまり過去にそれは辛い過去もそうだし良かった過去もそうだけど、過去に縛られてしまうとそこから身動き取れなくなってしまいますよね。



ー今まで生み出してきたプロダクトでこれはバズらせてやったぜっていうものはありますか?

ないです。「バズ」と言う言葉が大嫌いなので。

ーそうなんですか?

はい。結果的に自分が出したものによって賛否を生み出して賛成、これ「いいね」って言ってくれる人がいる分逆に批判が沢山来たってものでいうと「studygift」っていう奨学金、要は学費が払えない学生のために、学費が払えないんだったらみんなで払おうというクラウドファウンティングのような形で学費を学生に対して支援した仕組みをやったんだけど、めっちゃ炎上したんだよね。もちろん、反省点は沢山あるし、失敗も沢山ある。

だけど、その一方でこれはいい取り組みだからもっとちゃんとやってくべきだって言ってくれる人達も沢山いて、要は、批判、炎上っていうのは熱量みたいなもので。

結果的に、バズる、炎上する、結果的に騒がせてしまうってことはあってもそれを目的としてやったことは一切ないので、「バズらせる」って言葉が好きじゃない。分かります?小手先なんですよ。

これをどうバズらせようって凄い本質からずれているし、バズらせようって言ってる時点で凄いバズらせられる側、Twitter、SNSの向こう側にいる人たちを凄い軽視しているなって僕思います。

本当にいい記事を出したら自ずと賛否を生んで話題となるので、それをすっ飛ばして、薄っぺらい記事だけでバズらせようとするから、「バズる」って言葉を使うわけですよね。

だから、バズって言葉を使わないですし、僕は、「バズらせたいんですけど。」と相談を受けたら絶対相談に乗らないです。

ー見るべきところはそこじゃないと。

うん。小手先に陥るなってことです。


ー会社を持ってからも結構借金したりとか、たしかあったと思うんですけど、そういうお金がない時期とかに楽しみや気晴らしみたいなことあったら教えてほしいです。

気晴らし...ないんですよね。まあ、酒ぐらいですか。酒でお金なくなってるんですけど。

別に借金がどうとかではないですよ。借金したっけな。借金はしてないと思いますよ。借金はしていないと思うのだが、そうですねー、あまり趣味がないです。

それこそ本読むとか映画見るとかはあるけど、それを趣味か。それ以外はないです。釣りに行くとかスノボするとかそういった趣味は一切ないです。

ー最後の質問なんですけど、家族や友人と週にどれくらい過ごしてますか?


全然過ごしてない。まあ、さっき話したように、友人の定義は僕は頻繁に会う人のことを友人とは別に呼ばないので、頻繁に合う人がいないですね、ほんとに。なので、友人と呼べる存在はいるのかってわからないけど。

家族とは平日はほぼ、すれ違ってますかね。土日はなるべく家族との時間を作るけども。

でも、土日にイベントがあったりすると家族をそのままイベントに参加させたりとか参加してもらったりしてなるべく仕事とプライベートみたいなものを分断させないようにしてますね。グラデーションみたいに。

子供にとっても色んな大人に出会う機会ってすごく大事だと思っているので、そういう寺子屋イベントにしろ、ラボのイベントにしろ、前ラボのイベントかなんかやってた時後ろの方で、うちの奥さんと子供いたと思うだけど、なんか、プライベートとそういうのを分けるってタイプではないです。どちらかというと一緒くたにしちゃう。



―最後にやさしいかくめいラボのTwitterライブを見てくれている方に何かメッセージを。

そういうの本当に嫌なんだよね(笑)。

―そうなんですか?すいません。

いやいや、全然。これ、僕毎回イベントとかでも言うんですけど、最後に会場に来てくれた皆さんに一言って絶対言われるじゃないですか。僕凄い嫌だから、毎回、そういうの嫌なんですって毎回言うんだけど。

―すいません...

いやいや、全然気にしないで(笑)。なぜ言うかというと、みんなってなった瞬間に不特定多数ってなるじゃないですか、そこに集まったみんなってそれぞれの思惑だったり、想いだったりを持ってきてるわけですよね。

それが、最後に丸っと皆さんこれからも頑張ろうねって話ってすごい薄っぺらいことを言ってる気持ちになるし、嘘ついている気持ちになるんですよ。


ここに見ている人も年齢だって、肩書きだって、性別だって、いろいろ多分違うんでしょうし、ラボに集まっている子もそうですね。ラボに集まっている1人1人もU-20っていう括りは本当はしたくないんですよ。

10代だとか20代、それはあくまで属性であって、それで片づけられる逆に言うとね、やさしいかくめいラボのステートメントの言葉にもありますけど、意識高いって言葉だったり、ゆとりとかさとりって世代ですぐラベルを貼られてしまうことに対して違和感を感じてる僕ら、そうやってすぐラベルを貼られてしまうような社会に対して自分たちはどうあるべきかってことを問い直そうというのがラボなので。

U-20とかって言い方をすることも1つのラベルじゃないですか。だから本来したくないんですけども。とか言い出したら何も終わらないので、言いますけど、そうだなー、何言いますかね。


あまり、ラボの中でこうしなきゃいけないとかこうでなきゃいけないとか気にしなくていいです。家入がどうとか、気にしなくていいです。

僕確かに、僕目当てとか有難いことにそういう人もいるかもしれないけど、僕がどうとかを気にしてたら、待ってたら何も動けない、次の一歩に進めないので、僕は死んだものだと思ってください。

それぞれがそれぞれラボをどうしていきたいのか、どうしていくのか、ラボを飛び出して自分で居場所を作るのか、それはもう自由です。

誰も止めないし、僕も止めないし、不満とか愚痴とか言いながらしがみつくより、よっぽど自分の居場所を作って家入さんこんな場所を作りましたよ。どうだよって自慢される方が、「え、まじ!すげーね」って僕は感心すると思うし。

だから、ラボっていうものは僕は素晴らしいみんなが集まってくれたって信じてるし、僕は1人になったとしても全然5年10年20年とやめないつもりなので、なんか、それでも一緒にやっていきたいと思う方は引き続き一緒にやっていきましょう。

だけど、別に僕がこう言うからこうとかお伺いとか全くいらないし、どんどんラボの形なんて変わっていってもいいし、短期ではあんまり考えていないので、一緒にいろいろやっていきましょう。

ありがとうございました。

ーありがとうございました。貴重なお時間ありがとうございました。

家入さんへの取材part4の動画はこちら

インタビュアー:加藤江(かとこー)
記事執筆:寺島一輝(てらしー)加藤江(かとこー)
記事編集:加藤江(かとこー)
カメラマン:katsuyuki
取材協力者:田中理(さとし)野澤明宏Tetsuya Matsuda、他メディアチームのメンバー

取材日程:2/28の19時~21時
取材場所:CAMPFIRE本社

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