見出し画像

ごはんについて書くための習作68

木曜日。仕事部屋にある窓の向こうは晴れている。子供を幼稚園のバスに乗せるために出た外も晴れている。リリース前の試用をしている(この文章を書いている)「stone」のiPad版をそろそろリリースするようだ。マス目が表示される原稿用紙モードで書き始める。最近、写真の上に手書き(といってもiPadのProcreate)で短い文章をのせるかたちで日記らしきものを書くのを試している。試しているといっても何かを検証しているわけではなくて、「ここに何かないですか?」というくらいの気持ち。テキストは情報、誰でもアクセスしやすい状態が吉として、Webサイトをデザインする際もデバイステキスト(文字としてコピー・検索できるテキスト)にしてきた私。自身の誰の役にも立たないであろうテキストをアクセスしやすくする必要は?ここで原稿用紙モードをオフ。文字詰が行われるモード。15:00から打ち合わせ、参加は任意。

表紙のデザインが好みで買ったままだった『間合い−生態学的現象学の探求』を読む。昔より読書量が増えたので、読めるようになってきた感じがある。理解や考察はその先。画面の表示(外観モード)をダークモードに切り替え、書体もゴシック体にする。第二章「技と型、その音楽的本質」で「道(タオ)」と「竹刀剣術」の話がでてきて、それぞれアニメの「地獄楽」と「るろうに剣心」を思い出す。思わぬところで(アニメへの)理解が深まる。本の著者も竹刀剣術にやや否定的な様子で、名前は忘れたがいよいよ敵役の剣客。一度ファイルを閉じて、自動保存されているかを確認。要不要もわからないテキストがあなたの監視対象。見る側みられる側、相手の気持ちになって考えましょう。

12時過ぎ、妻の前で腹が鳴るほどの空腹。外出。駅の方、商店街の方へ向かう。道中、マンションが3つ建設中。ひとつは古い商業施設(タワレコがあったらしい)を解体中。解体後、完成は2028年。ふむ。ただでさえ通らない私の声がこの現場付近で通るわけもないと、黙って歩く。商店街に入り、なんとなく中華料理屋へ向かう。書式設定リストを表示するボタンのアウトラインが落ちてることに気付きスクリーンショットにメモを添える。中華料理屋は2階にあり、1階の入り口のメニュー表前で4人組が(おそらく旅行客、そして店内が見えないからか)入るかどうか悩んでいるよう。席が埋まったら、というケチ臭さで先に階段を上がる。4人組のひとりが私の後ろにいた妻に、ここは美味しいのかどうか尋ねた。妻がそうだと答えると、私たちの後ろに着いてくるかたちで4人も入店。この後、食べ終わる(席を立ち上がる)タイミングも同じで、なんとなく先に会計してもらおうかと私がゆっくり準備していると、今度は妻が伝票をもって先にレジへいくことになる。

1,155文字。この店の「とりそば」が美味しい話と、餃子(5個)を注文したら「6個もできるから3個づつ仲良く分ければ」と言われて6個にしたのに1個も来なかった話と、「とりそば」といえば私が銀座勤務していたときに何度も食べた中華料理屋(リモートワーク下の際にいつの間にか閉店)のそれとの比較を書こうと思ったが、15:00のミーティングを知らせるアラームが鳴ったので、任意参加ではあるものの、参加することにする。週明けリリースするらしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?