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ウガンダで世界最小民族と会った話【女子一人旅】

こんにちは。やしです。

本日は久々のアフリカシリーズでございます!私はウガンダで、町からある村へ行き、ピグミー族と呼ばれる成人でも背が低い民族に会ってきました。

トップの写真は、村人の集合写真。左後ろの男性は普通の身長の人で、手前はピグミーです。

ピグミー族がいる村の行き方はブログに載せている方がいました。情報があまり更新されていなかったのですが、私が行った2018年11月は、ブログに書かれているものよりも少し便利になっていました。というのも、村までのバス料金が看板に示されるようになったのでボッタくられることもなくスムーズに行けるようになりました。
↓看板に書かれている「NTANDI」というところまで行きます。町からバスで片道約1時間半。

バスを降りた場所からバイクタクシーで約10分。
国境付近の小さな村の奥に、彼らの住処がありました。バイクタクシーを降りると一人の男の人が私に近づいてきました。彼こそピグミー族の村長。53歳なのに身長は130cm程しかありませんでした。ピグミー族!小さい!
彼は私の為に椅子を用意してくれ、通訳が必要だということで英語が話せる牧師さんを呼んでくれました。彼を通じて、まず入場料と写真撮影代を払ってほしいと言われました。もちろん、村にお邪魔するわけだし写真もたくさん撮りたいと思っていたので、いくらか払いました。

すると村人たちもポーズを快くとってくれるようになり、カメラを向けると笑顔を見せてくれ、全員で集合写真もパシャリ。村長は村の中を案内してくれて、フォトスポットも教えてくれました。村長自身もポージングにかなり慣れていて、村長のスナップ写真をたくさん撮りました(撮らされた?)。終始、子供たちも着いてきて癒された♡大人の中には、私たちと同じ身長の人も交じってたけどピグミー族は本当に小さくて、森の中で建てる彼らの家も小さかったです。
最後に案内してくれたのは、村長の家。電気がないので暗かった。寝室では子供が一人寝ていました。最後に牧師さんと連絡先を交換してツアーは終了しました。

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でも、ピグミーの村では悲しいこともあった。というか、彼らに対して申し訳なさが増大した。

ピグミーの女性からはずっと伝統楽器を買ってほしいとせがまれ、村長からも最初の入場料以外にも何度もお金をくれと言われ、15歳くらいの女の子からはお金以外に石鹸、文房具をちょうだいと言われ続けた。牧師からはパソコンが欲しいと言われた。この村は、募金協力のポスターで見るようなボロボロのTシャツを着た子どもたちがたくさんいる、そういう村。私がお金を渡せば、彼らの暮らしに貢献できること間違いない。こういう私みたいな外人が来れば来るほど、お金を貰えることが当たり前になっていく。いつまでもインフォーマルセクター的な援助に頼ることになる。その場でお金やものを渡すことは短期的な援助である。でも実行するのは容易だが、そこに暮らす人はずっと外人から援助を受けることが当たり前になってしまう。というか、ピグミーの村ではそれがもう当たり前になってしまっていた。

一方で、教育改革や雇用機会を整備することは時間も労力も資金も必要になるが、持続的支援は将来的には彼ら自身ですべてを行えるようになる。でも、私たちのような生活に近づけさせることが正しいのかも分からない。授業ではさんざん少しずつ彼らが求めているものを理解し、そのコミュニティ全体で変わっていく必要があると習ったはずなのに。
それなのに現地に行くと、それが正しいと信じきれなくなる。そこまでお金にこだわる必要あるのかな、とか、そこのコミュニティの人たちに必死に働いて休むまなく働き続けてお金を稼いでもらうことが彼らの幸せになるのかな、とか。そもそも私たちが勝手に関わること自体、彼らにとって本当に良いことなのか、とか。

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これまで国連機関が支援してる小学校やNGO団体が設立した学校機関を訪問したことあるけど、たった一人で地方の村に行くのは今回が初めてだった。スタディツアーとかで行くと、現地の人たちは事前に用意してくれていたり、歓迎会も開ていくれたりする。それも貴重な経験だったけど、今回のように一人でいきなり訪問すると、リアルな暮らしを見ることができた。また支援先の小学校で国連機関のスタッフが無理やり子供たちにポーズをとらせて写真を撮っているところとか見て、すごく悲しくなったりもした。一人で行けばそのようなこともない。

私がその村に行かなければ、入場料は払われない。入場料は日本円では1000円にも満たない額だったけど、現地の物価を考えればそれなりの額。そのお金で何人かの人が新しい服を買えたり、ご飯を買いに行ったり、石鹸も買えたり。それは彼らにとって0(ゼロ)よりはマシ。私だって親戚からお小遣い貰えたら嬉しいもん。

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アフリカに行くといつも色々考えさせれて、答え分かんなくなって頭パンクする。いつもそうなる。今まで正しいと思ってたものが180度覆されることも少なくない。でも実際に行かなきゃそういう発見はできないだろうし、この先に何が待っているんだろうというスリルもたまらなく好き。そして、自分が見たものからたくさん考えることも好き。日本国内でも無限に社会問題があるわけだし、どのコミュニティにも社会問題は存在する。少しでも多くの問題が解決されれば良いのに。いつかまたあの村に行って、今度は彼らの生活に本当の意味で貢献できるようになりたいな。

ピグミーたちとお別れの時。最後まで手を振って見送ってくれました。

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