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長谷寺ひとり旅〜好きを真ん中に生きる人たちとの出会い

長谷寺と出会う〜ひとり旅の始まり

はじまりは、取材記事を書かせてもらった、堺のカフェ・パンゲアさんに、
置いてあったフリーペーパーを、持って帰ったこと。


それは、素敵なデザインの「nara nara」長谷寺特集。
http://naranara.jp/?download=naranara05

たまたまTVでも長谷寺を観て、素敵な建築だなーと思っていた頃。

娘がママ友家族に連れられて、アイリッシュキャンプに行くというので、

私もアイリッシュを踊りたい気持ちを抑えて、

シングルママには滅多にないチャンス、ひとり旅をすることに。

nara nara」紙面に載っていた、ゲストハウスいったんさんを予約する。

ちょうどその時期、

私も応募している起業&移住支援のプロジェクト

Next Commons Lab奥大和」さんの現地ツアーも開催されていたので、

合わせて申し込みをする。


どしゃ降りと共に始まるひとり旅

無事に娘をママ友に預け、電車で向かう。

乗り換えの時、ホームにまで、降り注ぐほどの雨。

傘は忘れていたので、「駅に着いたらコンビニとかで買おう〜」と、

呑気に思っていたら、着いた駅は、ただ暗闇が広がるばかりのところ。

ググると本数の少ない中、2〜3駅は戻らないとコンビニは無さそうな感じ。


途方に暮れかけていた時、ヒーローが現れた。

ゲストハウスオーナーの森田さんが、あまりの雨の強さに、迎えに来てくれたのだ。

2泊の滞在中、森田さんには、ご飯食べるところの心配をしてもらったり、

(長谷寺近辺には、夜、外食できるようなところがないのです)

まるで母親のごとく、話を聞いたり、
適宜相談に乗ってもらえたおかげで、

お腹をすかすこともなく、旅館の大浴場を貸切状態で楽しめたり、

とっても、快適な旅となった。

あと、ゲストハウスいったんさんのクリンネスは、

ほんと隅々まで行き届いているので、

(奥さんがそういうところが得意らしい)

元夫との旧セレブ生活で味わった、高級旅館に通ずる居心地のよさ。

私の中での、ゲストハウスって、安いのもあるし、

そういうクリンネスっていうのは、期待してはいけない

(そういうのより、出会いとか交流を楽しむところ)と思っていたけれど、

水回りだけでなく、全てが快適。

ほんと、星5つでのオススメです。

初めての長谷寺、初めての登廊

翌朝、どしゃ降りを乗り越えて、気が抜けたのか、

朝6時半からの、長谷寺の勤行に参加する予定が、

寝過ごして、7時起床。

美味しい朝食、ココナッツオイルとあんこのトーストとコーヒーをいただきながら、

どうしたものか、と本日の予定を思案する。

取り急ぎ、長谷寺には行かねば、と長谷寺の散策に向かう。


そして、噂の登廊。

登る苦労を忘れるほど、美しい造形の階段に引き込まれる。

そして、帰りも登廊をくだる。



OFFICE CAMP HIGASHIYOSHINOへ

長谷寺の散策後、駅へ向かう。

東吉野のコワーキングスペースOFFICE CAMP向かうために。

なんで行こうと思ったかというと…

朝食を食べながら、何気なく見ていた、素敵なデザインの奈良の本、

d design travel NARAに、OFFICE CAMPの文字を見つけたから。

OFFICE CAMP?」って、「nara nara」作ったとこやわ!!

私自身ライターの端くれなため、

素敵なメディアの発行元は、

ものすごく、気になる存在。

特に今回の旅は、「nara nara」見て、決めたようなもの。

もう勝手に運命を感じて、OFFICE CAMPに行く方法を探す。

なんせ、田舎暮らしをしたいクセに、免許も車も持っていない。

バスとか電車で行けないならアウトだなーと思いつつ、

本の小さい文字を丁寧に読み進めると、なんとか行けそうだった。

長谷寺〜榛原(近鉄電車)→榛原〜菟田野(近鉄バス)→菟田野〜東吉野村役場(コミュニティバス)

最後のコミュニティバスは、2時間前までに電話で要予約、とある。

「電話で予約?」というアナログ感にドキドキしつつ、

感じの悪い電話の向こうのおばちゃんに要件を伝え、往復のコミュニティバスを確保。

長いバスの移動時間、まだよく分かっていないOFFICE CAMPをググる。

(コワーキングスペースだけど、仕事しに行くわけではないし、

デザインが素敵そうな建物を見たいだけだったので、

それでは帰りのバスの予約時間まで、余り過ぎるので。)


そうして、素敵な記事を見つけた。

https://www.hinagata-mag.com/report/8902

存在は知らなかったけど、こちらもなんと素敵なメディアだろう。


記事を読んで代表の坂本さんを少し、知ったような気になって到着。


ちょうど近くの川でイベントがあったらしく、結構中には人がいる。

「イベントの人ですか?」と間違われながら、なんとか自分の自己紹介をして、コーヒーを注文する。

このカウンターにいる人って誰だろう?って思いながら、話をしていると、

その方こそが代表の坂本さんであることに気づく。

坂本さんの出身が大阪狭山市で、私の出身高校が狭山高校だったことから、

地元話にも花が咲く。

そして、忙しそうにしている坂本さんに、聞きたいことだらけだから、

質問をぶつけたり、勝手に相談を持ちかけたり。

そんな一つ一つにちゃんと、応えてくれて。すごい嬉しい。


そうこうするうちに、そこに集まってきた人たちとの会話が広がり、

楽しい時間を過ごす。

最後はお迎えのバスが来てしまったので、話途中だけど、ぶった切って帰り道へ。


普通に長谷寺周りの観光をしてもよかったのだけれど、

こういう偶然の人との出会いを期待して、

ここを選んだ自分の直観を、

ほんと見直した。


田舎に住むということは、人との出会いと交流が欠かせない。

それは、少し住んでいた淡路島で経験したこと。


街では一切困らないような情報が、田舎では入ってこない。

例えば、食べログやグーグルでさえも、足りないことだらけで、

結局人に聞くのが一番いい、となる。


そういう意味でも、今回は機能的なカプセルホテルでなく、
ゲストハウスで正解だった。


帰りのバスでも、乗客は私だけなので、

運転してくれる地元のおじさんと何気ない話をする。

そうして到着した時、乗り換えバスが来るまで、
(外は暑いから)車内で待ってていいよ、と、
ミラクルなご提案をもらう。

もう、素直にお言葉に甘えて、時間まで何気なく話する。


Next Commons Lab奥大和」さんの移住プロジェクトに、

提案している事業計画が採用されなかったら、
移住の道のりは遠くなるのだけれど、

この日の素敵な出会いと交流も相まって、
ここ、絶対住みたいところだわ、と、

改めて思う。


初めての長谷寺、朝の勤行へ

今日こそは、と息込んで早く寝たので、
早過ぎる午前4時に目が覚める。

ここで寝直したら、アウトなので、
ゆっくりヨガをしてから、向かう。

前日も、朝の長谷寺に参拝したけれど、
早朝はなんだか違う。

もっと厳かというか、神聖さ2割増し、
みたいな感じ。


地元のゲストハウスいったんさんも、動画付きでオススメしているくらい、

朝しか味わえないこの体験は、ほんとにいい。 

昨年、高野山で朝のお勤めを体験したけれども、
それともまた違う。

半分屋外というか、外を感じながら体験でき、

なおかつ、

観るだけではなく、参加してる感、体験してる感もしっかり味わえる。


最初は、手渡されたお経の本の文字を追っていたけれど、

言葉に調子をつけて読むから、初めての私に読めるはずもなく、

本は置いて、静かに耳を傾けることにした。


1300年受け継がれてきた、

歌のようなお経の声、

太鼓、鳥の声や風の音、

体中に音が響いて共鳴する。

もう素晴らしい音楽を聞いているようで、

なんだかジンワリ涙がでた。


その後、長谷の観音様をしっかり感じてから、

重要文化財の奥の院の方へ。


そうして、また、登廊をくだり、帰り道へ。


それから、気になっていた、與喜天満神社へ。
日本最古の、天神・天照大神初降臨の地らしい。

果てしない階段を前に、諦めそうになるも、
無事に登りきる。


思ったより、移動に時間がかかったので、

慌ててお世話になったゲストハウスいったんさんに戻り、チェックアウトする。

そして、次なる予定のため、駅までの急な坂道を急ぐ。


オーガニックな奈良と、好きを真ん中に生きる人たちとの出会い

続いては「Next Commons Lab奥大和」さんの、

移住して起業した先人たちを訪ねる、現地ツアーへ参加する。

馬とジェラートとクラフトビール。

それぞれやっていることは違うけれど、

好きを真ん中に生きている人たち。

「大変ですけどね、なんとかなりますよ。」と、

数えきれない苦労があるんだろうけれど、

なんだか、静かに輝いている感じがする。


不器用に、丁寧に、ちゃんと仕事をする。

私もその一員になろうと、事業計画書を提出した。

心を込めて熱い思いを書いたつもりだったけれど、

そこには、うまくやろうと思いすぎていた自分がいることに気が付いた。


前職の会社は、ネット広告が得意で、

業界でも注目されていたベンチャー企業。

理念や思いとかよりも、

とにかく、バズらせて売上を作ろうとする姿勢に違和感を感じていたのに、

いざ、自分がビジネスやろうという時には、

そっち側にちょっと偏ってるやん。


先人の起業家たちとの出会いや交流で、

そういう自分の中の些細な違和感に気が付いた。

もちろん、支援を受ける立場だから、

ビジネスとして成功させることは必須なのだけれども、

好きを真ん中にする気持ちを、忘れてはいけないし、

熱い想いと共に仕事をしよう、と、

いい意味で感化された。


あと、今回の旅のもう1つの発見は、
奈良のオーガニック事情。


最近、プライベートも含めて、
街ではない奈良にくる機会が多い。

お店の数自体は少ないのに、
普通のカフェでもオーガニックな野菜だったり、

街では、ありえない頻度でオーガニックに遭遇する。


だから、きっと、
お店の数に対するオーガニック比率って、
街よりすごく高いんではないかと、
勝手に希望を持った。


これは個人的な事情だけれども、
私はアレルギーがいろいろあり、

とにかくいろんなものが食べられない



だから、特段、意識高いつもりはないのに、

食生活にオーガニックやスーパーフードが欠かせない。


でも、こんなにもあふれていてる場所なら、
私の体質的にもとても嬉しいこと。


だから、どうか、
移住&起業の提案が通りますように。

もう、星にも願おう。

いつも応援ありがとうございます♡