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シングルママと会社員〜働き方改革の記事を読む

ちょっと前の記事だけど、Facebookでこんな記事を見つけた。

私自身のこととしてはシングルママと会社員〜思った以上の働く格差を考えるで書いたように、シングルママ✖️会社員は、なかなかキツイことなのだけれど、働くママ全体が大変なのね、と思った。

記事によると「…働き方改革というときに、まずは女性が働きやすくなるように、と捉えられてきました。それがなにを生んだのかといえば、「女性が働きやすくするために」と言った結果、「家事も育児も女性の役割」と、家庭内の役割分担が固定化してしまった…今では「男性も女性も含めた働き方改革をしないといけないよね」と、議論が段階を追って進んできた…一番改革が進んでいないのが、この「男性の家庭進出」…」

ということで、女性の復職率が進んでも、家事育児の負担が女性に多い状況では、題名にある通り「復職した女性はみんな疲れ切っている」ので、「復職後2~3年後退職」が増え、「…なかなか女性が管理職になり手がいない…」という現象にも繋がる。

真の働き方改革に必要なこととして、3つあげている。

1つは長時間労働改革。制度としてノー残業デーなどを設定するだけでなく、時間あたりの生産性をどう高めるかとか、長時間いることがよく働く社員だというような価値観が強い日本企業の評価制度を見直すとか、長時間労働改革で負荷がかかる、マネージメント層への負荷をシステム導入などで減らすなど。

2つめは女性のキャリア支援。女性の昇進を躊躇する背景を丁寧に分析するなど。

3つめに、一番進めるべき男性管理職の意識改革。 「…制度よりも風土。風土よりも上司ということが大きいかなと思っています。そのためには男性上司自身の働き方を変える。それは一時期は、自己否定につながるんですよね。やっぱり自分がやってきたやり方が間違っていたということを認めなきゃいけないので。そこをうまくやれてるかどうかというのが企業としては大きな変化の突破口になるかなと思っています。…」

会社員時代に闘ってきたことをジーンとしながら、思い出す。

育児✖️長時間労働は成立出来ないから、マミートラックとなりキャリアを諦めがちになる。そして私のいた会社の評価はまだまだ長時間働く人に圧倒的に優位だった。

女性が昇進を躊躇する背景は、私のいた会社でもたくさんあり、自分の根回しに加えて、若い子も多かったので、どうやったら自信を持たせられるのか、教育や研修の仕事を通して様々な提案をした。

3つ目の男性の意識改革。これはほんとに根深い問題だな、と思う。最近、夫の扶養から抜け出したい~専業主婦の挑戦~をチラッと読んだのだけれど、自覚のないことに変化を突きつけられる男性側も、それはそれでキツイんだろうな、と思った。

男性社会といわれる中で、無意識に親や社会から刷り込まれた価値観、それを突然変えましょう、と言われる。変える≒自己否定に繋がる。

元夫もそうだったけれど、男性の多くは女性ほど、変化に柔軟に対応しにくいんではないか、と思う。育児に関しては割と柔軟に対応してくれた人だったけれど、こと仕事に対しては、ほんとキツそうだった。経営していた会社を手放して違う仕事を探す。状況的にそれしか選択肢はないのに、それを選べない。結果家庭は崩壊した。

記事では最後に「…私たち編集部で働き方改革を進めていたのですが、みんな意外と夫に対して無理を言えないんですよ。「あなたが家庭で夫を変えることが日本の働き方改革の一歩だ」と…夫たちを変えなければ、男性が多い企業がなかなか変わらないわけ…家の中で夫を変えることが、男性が多い企業の改革にもなる…夫にいかに両立生活をしてもらうかということが、遠いけれどもまず一歩だよ…」とくくっている。

変化は誰にでも怖い。自己否定に繋がるならなおさら、抵抗もあるのだろう。変わらない、と思っていた相手にはそんな事情があったのか。

価値観の話はデリケートだけれど、対立せず、お互いの事情、背景を対話していけたらいいな、と思う。

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