22/07/30 A's happy with... #48

A'sは毎年夏になると元気になり秋になるとおとなしくなるセミのようなチームなのですが、今年でもその遺伝子は残っていたようでオールスター後のここまで9試合は7勝2敗。地区首位HOUをスイープしたりなどしました。ア西の火を絶やさない。オークランド・アスレチックスでございます。この調子でがんばってSEAに希望をもたせよう。

Blackburnオールスター選出

万年ローテの控え先発、「Blackburnがローテにいるかどうかでチームの調子がわかる」でおなじみのBlackburnでしたが今年は開幕から絶好調。そして遂にチームから唯一のオールスター選出を果たしました。
チームからただ一人の出場ということでアストロズのプライベートジェットに乗せてもらってオールスター会場まで連れて行ってもらったBlackburn、元はいえばDanny ValenciaをSEAにトレードして獲得した選手。ValenciaはTORからDFAされてウェーバーにかけられていたのを拾った選手。前回低迷期の大きな拾い物でした。

こうして前回低迷期を思い出しても「低迷期でもあの手この手で戦えなくもないようなチームを作っておく」という従来のA's戦術は悪くないと思うんですよね。思い切って再建に全振りしたほうが再建期が短く済むという考え方もあるんでしょうが、再建に全振りしたのに短く済んでないチームがいくらでも思い当たるし…。
まあ前回低迷期からコンテンダーへの急速進化では色々うまくいきすぎた感がないでもないので、そうそう一般化できる話ではないのかもしれません。

プロスペクトランキング

mlb.comのプロスペクトランキングが更新されていたので見ました(仕事中に)。

まず目を引いたのは昨年のドラ1・Max Muncyが4位にいること。
今年弱冠18歳にしてAクラスでOPS.799(108 wRC+)と上々の打撃成績を残しており、十分SSのままいけると評されているその他のツールと併せて期待が持てます。
30%というK%に一瞬ヒヤッとしそうになりますがBB%も14%なので慎重打法なだけと見るのが(僕の精神的に)無難か。
2試合だけ2Bをやった他は全てSSでの出場、流石ドラ1という英才教育を受けています。

そしてそのすぐ上、3位に付けているのが昨年のドラ2・Zack Gelof。昨年Aクラスで見せた素晴らしいアプローチはAAクラスに昇格しても健在で3割越えの打率と117 wRC+を記録しています。
学生時代はほとんど3Bで、昨年も3B専門でやっていたGelofですが、今年は2Bでも起用されています。ドラフト時点では肩の故障から疑問視されていたスローイングは問題なく、三塁守備の評価は髙かったそうですが、彼の非常に高い運動性を更に活かすためのオプションということでしょう。
(打撃成績は日本時間で7/20時点のもの)(この翌日、Max MuncyがAAに昇格しました)

ドラフト

2022ドラフト開催ッ!
A'sは1位で大学捕手Daniel Susacを指名。攻守両面に評価が高く、この指名順位(A'sは19番目、MLBは1位指名から完全ウェーバー)で指名できたのはオイシイそうで。
MLBに現在27歳ながらGG賞獲得経験のあるMurphyがいるのをはじめ、上述のプロスペクトランキングで上位2人とも捕手であったりと各レベルに超有望な捕手が潤沢にいるA'sではありますが、ここで捕手を指名。
「順番が回ってきたときに残ってる中で一番いい選手を指名する」という日ハム戦法でいった感じ。僕はこの戦法が好きです。

Oller初勝利

トレード加入組の中から唯一開幕先発ローテーション入りを果たすも散々な登板が続きどんどん追い越されていたOllerですが、7/25に6試合目の先発で遂に初勝利を挙げました。おめでとう!

トレードデッドラインへ

さて今日は7月30日、ということはもうすぐトレードデッドラインがやってきます。
今年のシーズンはこれを楽しみにやってきたと言っても過言ではない。もちろん応援してきたチームの中心選手がいなくなるのは寂しいのですが、それ以上にトレードそのものが好きすぎるんですよ。
Montas…Murphy…Laureano…どこからきて…どこへいく…?