どこよりも早いパルセイロ夏の妄想補強プラン〜信州ダービー直前スペシャル〜

どうも、ゴールデンウィークをお過ごしのサポーターの皆さん、そしてゴール出んウィークを耐え忍んでいるサポーターの皆さんいかがお過ごしですか。

いい時間帯ですね、ヤッサニオです(©️原博実)

今回のテーマはタイトル通り、我らがパルセイロさんの夏の補強についてでございます。

8試合消化(全日程の約23パーセント)時点で首位いわきFCに勝ち点3差の5位につけているパルセイロ。得失点差が+1で、上位に迫り昇格圏内に浮上するためには更なる得点力と守備力の向上が不可欠です。

そこでシュタルフ長野のここまでの戦いぶりを見て、また現在の選手層とも照らし合わせ今後のリーグ戦に向けて必要そうだなと勝手に思った補強のピースをピックアップしようじゃないかというのが今回の記事になります。ですがその前に直近に獲得した大内一生選手をレビューします。

#1大内一生

4月2日に育成型期限付移籍で加入したイタリア生まれの若きポルティエーレ。ジュニアユース、ユースと横浜FCの下部組織で研鑽を積み年代別代表の常連でもあった大内。2020シーズンはYSCC横浜へレンタルされ当時率いていたシュタルフ監督と共闘。プロ入り後キャリアハイの29試合出場を果たした。今季は横浜FCのキーパー陣の層が厚くベンチ入りもままならなかったところ主力キーパーの負傷で手薄になっていた長野へ。シュタルフ監督と再び共闘となりました。

加入後最初の試合となったいわき戦は4失点とほろ苦デビューとなりましたが、以降は時折のビッグセーブ、また元来の持ち味である後方からの組み立て、フィードのうまさを見せレギュラーに定着。エリア外からのシュートはセーブ100パーセント。

今季開幕前の時点でGK陣は新卒2年目の矢田貝にサガン鳥栖からのレンタル移籍から完全移籍に移行したキム・ミノ、北信越リーグ福井へのレンタルから復帰のリュウ・ヌグラハの3名体制と他チームに比べると層も薄く絶対的な守護神は不在ということで、開幕にこそ間に合わなかったが新規加入のなかったGK陣に「待ち人来る」と言えるくらいの補強となりました。

ここからはこの夏パルセイロに加入すれば大きな上位進出の鍵になりそうな選手を実現可能性も交えながら紹介します。

現在のパルセイロのストロングポイントは何と言ってもプレー強度と運動量。これは横山政権時にそれまで主軸を担ってきた選手たちを放出し、東海林強化部長が見つけてきた新人選手たちを軸に据えたことでもたらされたもので、豊富な運動量で90分走りきるスタミナは大きな武器となったのですが、その代わりに犠牲にしたのが「高さ」。高さのある運動量の豊富な選手はまずJ1など上位カテゴリーから声が掛かるため、何のアドバンテージもないJ3の零細クラブが獲得を争うことはまずできないということで、サッカーにおいて重要視したい身体的アドバンテージである高さに目をつむってでも運動量、アジリティに重きを置いた選手発掘をし起用して戦った結果、2020シーズンは最終節まで昇格を争い惜しくも3位。一定の成果は出しました。しかし、その一方で2021シーズンのJ3クラブ登録全選手の平均身長が15クラブ中15位の173cm(1位はFC岐阜の180.13cm)で高さの無さによる弊害はターゲットマンの不在という形で表れています。シュタルフ悠紀リヒャルト監督を迎えた今季もフィールドプレーヤーに飛び抜けた高身長選手はおらず、高さがある選手は補強しておきたいポイント。また、失点パターンやフレキシブルな編成などを研究した結果

・高身長(185cm以上が望ましい)
・ボール奪取力がありポジション変更にも対応できるディフェンダー
・フィジカルに強みを持つフォワード
・在来の選手にはない逆境を跳ね返す経験値


この4点をポイントとして挙げました。

そしてこの条件を満たすパルセイロに今夏来てほしい選手は・・・

①早川史哉(新潟)
センターバック/170cm/28歳
補強優先度★★☆☆☆

エルゴラ選手名鑑によると読みを利かせたボール奪取と攻撃にテンポを生むパスで賢く流れを引き寄せるDF。試合中のポジション移動にも適応している点からシュタルフサッカーに求められる柔軟なポジション適正にも耐えうる人材。高さこそ170センチとパルセイロに加入しても真ん中よりちょい下くらいに分類されますが、パルセイロの今までの選手が持ってていない逆境を跳ね除けた経験値、ご存知の方も多いと思いますが、早川選手は筑波大学から新潟に入団した2016シーズン、急性白血病を発症し骨髄移植と懸命なリハビリの末、再びプレーヤーとしてフィールドに戻ってきたという経歴があります。2020年と2021年は合計リーグ戦50試合に出場。今シーズンは新監督の元で14節終了時点でベンチ入りの機会も訪れていません。年齢を考えると夏に出場機会を求めて動く可能性は大いにあると思います。逆境を跳ね返すメンタルとクレバーなボールさばき。シュタルフ監督いかがですか?

②ンダウ・ターラ(横浜FM)
センターフォワード/186cm/22歳
■育成型期限付き移籍対象選手
補強優先度★★★☆☆

セネガル人の父と日本人の母を持つハーフのプレイヤー。セネガル生まれ北海道育ちということで冬の寒さには慣れっこなはず。高校と大学では無名選手だったものの現セルティック監督のポステコグルー氏に見初められマリノスへ加入。ルーキーイヤーだった昨季はJ2町田ゼルビアでプレー。チームメートには今季パルセイロでジョーカーとして頭角を現しつつあるデューク・カルロス選手が。共同でFC町田ゼルビア公式インスタグラムでファッションショーを企画するなど相性はバッチリな様子。新潟医療福祉大学では喜岡佳太選手の1学年下ということもあって加入すれば早くに馴染めるのでは
ないかというのも獲得してほしいポイント。

気になる点は昨年ルーキーイヤーの町田でのプレータイムは2試合で22分でマリノスへ復帰した今季は第5節の鳥栖戦にベンチから22分出場したのみとまだまだ粗削りで起用法も定まっていないところがあるものの、裏抜けのスピードやゴール前でのアイデアの部分で光る物がある選手。デュークカルロスに続く新しいパルセイロの切り札になれれば。

③坂本一彩(ガンバ大阪)
センターフォワード/173cm/18歳
■育成型期限付き移籍対象選手
補強優先度★★☆☆☆

昨シーズンの高円宮杯プレミアリーグWESTで13試合15得点。得点王に輝いた若き肥後もっこす。一昨年はG大阪U-23としてJ3に11試合出場し3ゴールを挙げています。オフ・ザ・ボールとフィニッシュの質が高い選手で昨季はかつてパルセイロでもプレーした明神智和コーチからも指導を受けました。

鹿児島ユナイテッド戦では2得点目の力強いミドルシュートを放ちました。
ガンバOBの朝比奈伸さん、ここはひとつプッシュを・・・

という形で個人的オススメ選手を3人挙げさせてもらいました。前線はそもそもの人数が少ないためこの夏に1人2人は獲っておくべきかなと思います。

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