濱田康行

【所属機関】公益財団法人はまなす財団 理事長 【所属学会】日本中小企業学会/日本金融学会/日本証券経済学会 【研究課題】現代資本主義経済の歴史的位置/協同組合の現代的意義/協同組織金融機関の存在意義/協同組合と資本主義

地域金融機関~タテとヨコの闘い~

私達の暮らす経済は二つの部分から構成されています。一つは物(有形の財)やサービス(無形の財)をつくる部門。これを実物経済と呼びます。もう一つはこの実物経済にお金を供給、あるいは調達する部門で、これを貨幣・金融経済と呼びます。
 誰がどう考えても、経済の中心は“ものづくり”ですから、この二つの部門に序列をつけて、部門A(実物経済)部門B(金融経済)とします。(図1)

 二つの部門は相互に作用します

もっとみる
お忙しい中、お読みいただき、誠にありがとうございます。
2

#私の仕事

1.講演・講義・評論・モデレーター(パネルディスカッション等)・出版企画

【テーマ①】「金融とは」「貨幣とは(金から紙へ、そして電子へ)」「証券・有価証券」「資本主義そのもの」「資本主義のあと」「リーマンショックの再来」「金融機関の将来」

【テーマ②】「協同組合」「協同組合の経営」「協同組合と資本主義」

【テーマ③】「私立大学の経営」「大学論」

【テーマ④】「地方創生」

2.書評(主に経

もっとみる
お忙しい中、お読みいただき、誠にありがとうございます。
8

日米地域銀行の存続と再編

書物の成否を決める第一の要素は“動機”だろう。その本をなんのために書いたのか、である。日本の地域金融機関はおしなべて苦境にあり、近い将来、相当数減ると予想される。一方、米国を見ると多くの機関が健在だ。この違いは何か。
 著者自身が言うように、著者はこれまでモノグラフを主に書いてきた。モノグラフとは過去の個別事象を原資料から忠実かつ綿密に再構成した論文のこと。いわばパッチワークを構成する一枚のパーツ

もっとみる
お忙しい中、お読みいただき、誠にありがとうございます。
2

インターンシップ参加者に贈る好著

書名に「入門」とあるように本書は経営学の初学者のために書かれた。執筆にあたって著者が強く意識したのは学生、特にこれから社会人≒会社人になる卒業間近の人々だろう。
 200ページを超える書物だがスラスラと読める。それは本の構成がしっかりしているからだ。著者は、会社にまつわる様々な課題を選び、それをどう配置するか、ずいぶん考えたのだろう。“一通り”の知識を万遍なく書くというのは“行うは難し”の類いであ

もっとみる
お忙しい中、お読みいただき、誠にありがとうございます。
2

競争か保護か揺れた判断

拓銀の破綻は、旧大蔵省が長年行ってきた「護送船団行政」との決別という金融政策の大転換の過渡期に起きました。経営難に陥っていた拓銀にとっては、不幸な時期だったと言えるでしょう。
 当時は日本版金融ビッグバンを導入する流れの一方、大蔵省が「大手行はつぶさない」と明言し、「自由競争の促進」と「国による保護」という相反する二つの金融政策が共存していた状態でした。こうした中で深刻化したのが拓銀の経営危機です

もっとみる
お忙しい中、お読みいただき、誠にありがとうございます。
2

民泊新時代への期待

2018年6月15日に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行された。北海道(札幌市内の住宅は札幌市)に届けを提出すれば、誰でも自分の所有する住宅の一部、あるいは全部を宿泊用に提供できる。
 これまで民泊を運営するには旅館業法に基づき簡単宿泊所の営業許可を得なければならなかった。新法下では「届け出」で認められるようになるのだから、これは規制緩和であり時流に乗った変革だろう。
 海外から日本への観光客は増え

もっとみる
お忙しい中、お読みいただき、誠にありがとうございます。