さて、ちょっと間が空きましたが、また宗教的な話をしていきたいと思います。

今回はキリスト教の神様に関してです。

イエス・キリストを神としないキリスト教

みなさんはキリスト教の神が誰かご存じですか？
キリスト教においては大半の教義によってイエス・キリストは神と同一の存在であるとされています。
ですが、あくまでも大半であって、実はすべてではありません。

キリスト教における唯一神とは

キリスト教に関する唯一神は誰なのか、それに関してはキリスト教の源流である、ユダヤ教が関わってきます。

キリスト教、ユダヤ教ともに旧約聖書が聖典とされています。
その中の一番最初の創世記に出てくる創造神、すべての造物主であるヤハウェが唯一神とされています。

唯一神ヤハウェ(仮称)を表す神聖四文字

上記の画像はヘブライ語とかの昔の言葉で唯一神ヤハウェを示すもので、「神聖四文字」などとも呼ばれています。
ちなみに便宜的にヤハウェと書いていますが、「この書いてある名前を適当に呼んじゃいけないよ！」とモーセの十戒に書かれた影響か、正しい呼び方は失伝しています。ヤハウェも仮の呼び方です。

話がそれましたが、ユダヤ教、キリスト教において、唯一神とはこのヤハウェであってイエス・キリストではありません。

何故イエス・キリストが神格化されてるの？

さて、唯一神のいるキリスト教で、何故イエス・キリストが神格化されているか、ということですが、これは「会議でそう決まったからです！」

まぁ会議で決まったというと言い過ぎですけどね
イエス・キリストは聖書内において「私が神だ」などとは言っておりません。言っているのは「神の御子」とか「私と父とは一つ」とかです。なんともあやふやな表現ですね、神様と同一なのか違うのか難しいところです。

そんな感じなのでイエス・キリストを崇める人が出ます。そうするとここで問題が出るのです。
イエス・キリストを神のように崇めると、モーセの十戒にある「私の他に神があってはならない」、こいつに抵触します。
ですが、当時のキリスト教の人気はすごかった、キリストは神じゃないと言っても多分聞かなかったでしょう、というわけで西暦300年頃から会議によって「三位一体論」などに関して「ニカイア公会議」などで打ち合わせがされたのです、名前まではっきりしてます。

そうした中で「イエス・キリストは父なる神ヤハウェと同一の存在だよー」と決定したので、神として崇拝されるようになり、唯一神ヤハウェさんは名前を呼べないのでイエス・キリストさんの名前が盛んに呼ばれているわけなんですね。

あとがき

私がこの公会議に関して知ったのは大学のキリスト教論のときでした、こんな授業があるって大学は面白いですよね。聖書の面白い解釈の話を聞けたのでとても有意義な授業でした！