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いつもリズムを探している。

4月、新生活がはじまって3週間ほど。少しずつリズムみたいなものができてくる。

朝は7:04JR舞浜駅発の電車に乗る。そしたら乗り換えは1回で済む。しばらく居候ている実家から駅まで20分ほど歩くのが日課。

新松戸駅で15分くらい乗り換えの時間があるので、大体はそこでコーヒーを飲む。そして新松戸から取手駅、さらにバスで取手駅から東京藝術大学まで。8時45分ぐらいに二息目をつく。たぶんタバコってこういう時に吸いたくなるんだろうな。

それから電車やバスの中で少し周りはザワザワしているけど、自分はぽつんと1人で座っているみたいな時間は結構いい。なるべく1人で通学していたい。

こんな風に、もういい歳だからなのか、自分のリズムみたいなものに少し固執してしまうところがある。

いいリズムや、いいゾーンに入ったときの心地よさや没頭していく感覚を分かっているから、それをリピート再生したいと思うけど、なんとも融通のきかないオジさんへと近づいているかもしれないと思うと、ちょっと複雑な気持ちになる。

それから毎週のリズムと言えば、食堂でお昼ごはんを食べること。

まだ4月はじまって間もないこともあって、大学院の授業が終わってから何人かの同級生と食べることが多い。日替わり1メニュー580円(学生価格)。ごはんは特大、大、中、小から選べる。

ごはんは、だいたい特大にしてもらう。このHASAMIの小さな器にお米てんこ盛りなのは、ちょっと不恰好。でもちょっと可愛らしい。

毎日、毎食ごはんをちゃんと食べたいという欲求は一倍つよいので、こうやって食堂のおばちゃんが筍とかサツマイモを添えて、手づくりの日替わりメニューを出してくれるのは嬉しい。とても嬉しい。

せっかく5年ぶりに東京に戻ってきたので、やっぱり週末には好きなお店をハシゴしてお酒を飲んだり、サクッとお昼にチェーン店のうどんを食べてコスパを上げてみたりする。ふと空き時間ができると、ちょっと手持ちぶさたになってカフェでコーヒーを飲む。

でも、やっぱり食堂でお昼ごはんを食べること。それから簡単なものでも自分でごはんをつくる。ついそんな時間を欲している自分がいて、その時間がないと、いつの間にか自分というものが死んでいくような気がする。

まあ、そこまで言うと少し大袈裟に聞こえるけど。

どう言えばいいのか、ちゃんと地元の食材を使っているとか、俄然オーガニックだとか、チェーン店よりつくっている人の顔が見えるからとか、なんか多分そういうことではなくて。

ただただ米を洗っているとか、まな板で野菜を切る音が聞こえるとか、オリーブオイルの上でニンニクがジュワジュワしているとか、だし巻きが上手にひっくりかえったとか、そういう時間で満たされていくものがあるんです。

ああ、お腹すいたなあ。




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