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学校には行かなくてもいいけど、学び続けよう

小学3年生くらいまで、背が小さくてずっと一番前だった。

#8月31日の夜に  
というハッシュタグについて何か書こうとしたとき、そんなことを思い出した。

学校には行きたくなかった

小さい頃は、厳しい親にあまり好きではない習い事を多くさせられていた。硬筆を習ったけど今でも字は超下手だし、ピアノもやってたけど手が本当に小さくて、ドからソが届かなかった。勉強は嫌いではなかったけど、性格的に丁寧ではなく、成績が一番良いわけではなかった。そんなわけで、もちろん自信が無かった。

小2の時にバスにはねられて、頭蓋骨にヒビが入った。入院してた時、あまりにも暇で、僕をはねた人がお見舞いで持ってきてくれた『ドリトル先生航海記』と『十五少年漂流記』を何度も何度も読んだ。そこから本の面白さに目覚め、図書館に出入りするようになった。

それからずっと10年間図書委員だ。中3高2の時は図書委員長にもなった。まだ系統立てて読むような読み方ができなかったので、ただひたすら棚の左上から順に読み続けた。好きだったのは「ズッコケ三人組」「ドリトル先生」「ホームズ」「ルパン」「アガサクリスティー」と言ったところだろうか。

泣き虫で、小5の時に転校していじめられたこともあったり、中学校のときは弄られ役だったり、つまらない高校時代だった。学校が面白いと思ったことはなかった。中には面白いやつがいるというだけだ。それでも学校に行くしかなかった。なぜなら家にいて母親にガミガミ言われる方が嫌だったからだ。常軌を逸した母親だったと思う。

小学校には毎日遅刻して行ったし、中学校のマラソン大会では最後から3番目が定位置だった。まあ多少先生に怒られても親よりはマシだった。もちろん日々怒られ続けているのだが、それが当たり前の日々になると特に何とも思わなくなる。慣れというのは恐ろしいものだ。

そんな学校でも、家でも、本を読んでいるときは誰も僕に干渉してこなかった。親も、息子が本を読んでいるというのは悪くなかったのだろう。主体性などなく、ただただ物語を吸収するだけの日々だ。僕は、本を読んでさえいれば、そこが自分の居場所だったのだ。自分がいる場所が自分の居場所なのだ。ライトヒア、ライトナウ。物語と、いつも僕は共にあった。

今、さまざまな仕事をしているのだが、使っているのはその本を読み続けた日々の財産だ。あの頃吸収した物語や知識だけを使って生きている。他人の文脈を理解するときには自分の体内に入れた物語の総量がモノを言うのだ。高校中学で学んだことなど使って仕事なんかしていない。

僕は今、カウンセラーやファシリテーターとして人の話を聴く仕事をしていることが多い。話を聴くときは、物語のパターンが多く自分の中に入っていることは強みだ。人間が持つ物語のパターンなんて、そんなに多くない。

もうひとつ言えば、人は誰でも自分の人生を生きる主人公なのだ、ということも理解できた。全ての人が、それぞれに物語を持ち、自分が決めた脚本の中で生きている。それを実感していることが今の、僕の、飯のタネだ。

学び続ける必要性について

学校という場所からは逃げていいし、無理だと思ったら無理でいい。しかし、何かしら学び続けることはやったほうがいい。もちろん読書じゃなくていい。何でもいい。上手になろうとか、理解しようとか、そう思って続けることは、学び続けることそのものだ。その場が学校である必要なんてない。

今、僕は北九州の小倉にある、コワーキングスペース秘密基地ってところを根城にしているけれども、日本中のコワーキングスペースは必ず君を受け入れてくれると思う。(無理だって言われたら、ここに連絡してきてほしい。でもそんなコワーキングスペースは無いと僕は信じている)もちろん、図書館や、地元の喫茶店、市民センターなんかも受け入れてくれると思う。(ちなみにTOP写真は北九州の図書館)

僕は地域の仕事を多くしているので、地域の力も信じている。受け入れてくれるところがどこかに必ずある。

学校に行かないことを目的にするのではなく、他の学びを目的にする。大切なのは、その学びを続けることだ。

実はほとんどの大人は18歳で学びを辞めてしまう。そこから学びを続けない人がとても多い。だから多少学校の勉強が遅れても、学び続けることさえできれば大丈夫。ほとんどの人は追い抜くことができる。生き残ることができる。

生き残るために、学校の勉強以外で何が必要かについては、また改めて書こう。

取り留めのないことを書いてきた。

とりあえず今は、授業中ずっと他の本を読んで怒られたりしていたあの頃の自分に「君は間違ってないんだ」と、そして、その時から既に「君のいる場所が君の場所だった」と言っておく。

たぶん君も。

※新しい生き方を目指す人へのオススメ本はこちら。高校生くらい向けかな。
https://www.souseijuku.com/books1/ 

※ちなみに僕はこんな仕事をしています。
https://works.toiroha.jp/500

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