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第27回 正信偈を読む

2020.02.10@津村別院(北御堂)
講師:天岸淨圓師(行信教校 校長)

「広由本願力回向 為度群生彰一心」(正信偈)
広く本願力の回向をもって 群れ生きる人々を一心をもって済度する
群れ生きる=水族館の鰯の群れのように、色んな方向を向きながらひと塊になっている
天親菩薩(北インドの僧。七高僧のニ祖)が説いた「無量寿経優婆提舎願生偈」(浄土論)を菩提流支三蔵が漢訳し曇鸞大師(中国僧。七高僧の三祖)に伝えた
浄土論 冒頭
「世尊我一心帰命尽十方 無礙光如来願生安楽国」

阿弥陀仏の第十八願
無量寿経(大経) 三心=至心、信楽、欲生(我国)
観無量寿経(観経) 三心=至誠心、深心、回向発願心

親鸞聖人は、三心が一心におさまることを論証した=三心一心論
天親菩薩が説いた一心が、大経・観経に矛盾しないことを証明した

一心とは、自力を捨てて他力に帰すこと

本願他力を正信受して他力念仏を申した人は、真実報土に往生する
誤解して自力念仏した人は、念仏したことに変わりはないので浄土に往生はできるが、そこは方便化土である
方便化土で他力念仏を得れば、真実報土に往生できる
真実報土と方便化土=報化二土

感想
北御堂で毎月開かれている天岸淨圓先生の連続講義。
チラシには「どなたさまでもご自由にご聴講下さい」とありますが、僧侶や勉強の進んだ受講生が多い上、私はシリーズの途中から参加なので、正直難しかった。
とは言え、天岸先生は比喩が多く語りかけるような講義なので、お話を聞いていて楽しかったです。



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