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私がトイレ掃除をする3つの理由

こんにちは、アグクルの小泉です。

私たちは“社会を発酵させる”をミッションに、「人と微生物が共生することで循環する社会」をつくることを目指しています。

現在フードコスメORYZAE(オリゼ)という腸内から美しさを支える糀発酵食品のD2Cブランドをメインに展開しています。

今日は社内報として2回目のnoteを書きます。

最近は文字に残しておきたいなと思う内容が出てきたとしても、次の瞬間に別のことを考えてしまうとさっきまでの熱量を忘れてしまい結局文字に残さないということが続いていました。

今日は休日ということでゆっくりと席に座って考える時間があるので、文字に残していこうと思います。

「掃除してる自分イケてる」で始めたトイレ掃除

今日は少し「トイレ掃除」について話したいと思います。

私は会社を創業してどこかのタイミングから休日は必ず、平日も気づいたときは必ずトイレ掃除をします。

最初は「なんかすごい経営者がトイレ掃除を毎日している」とか「どこかの本か記事に書いてあった」とかで、「なんか始めたらすごい人になれそう」とかだったかもしれません。

話は飛びますが、私はすごく面倒くさがり屋です。

そんな自分であることは小学校の頃から認識していました。ときに学校の先生から指摘され、親からも指摘され続けてきました。

私はとにかく新しいものが大好きで、すぐに新しいことに飛びつくのでそれをみて母は「どうせすぐまた飽きるんでしょ?」と言われて育ちました。

正直自分でもわかっていたけど、「どうすれば克服できるんだよ…」と思ったまま20歳を迎えました。

とにかく新しいことに挑戦するのは好きだったのでそのまま起業まですることになるのですが、「このままの自分じゃいかんな」ということを感じていたときに出会ったのがトイレ掃除だったのかもしれません。

初めのきっかけは、「若者のみんながやらなそうなトイレ掃除してる自分イケてる」的なテンションで始めたと思います。

しかし3、4年続けていると良い意味で気づくこともたくさんあるので、トイレ掃除の魅力を3つに分けて紹介します。

①「トイレ掃除を怠る = 自分に余裕がない」と気付いた
②トイレ掃除に意味を見いだせると幸せになれる
③トイレ掃除はみんながやりたがらないから意味がある

そもそもなぜにトイレ掃除なの?

いきなりトイレ掃除の魅力を語られても面白さが少ないので、なぜこれからトイレ掃除の話をするのか話しておきます。

結論、別にトイレ掃除じゃなくてもいいです。

靴磨きでもいいし、早起きすることでもいいし、掃除も部屋掃除でもシンク掃除でもいいです。

伝えたいなと思うことは普通に考えてみんながやりたくないだろうなと思う些細な仕事をやり続けるって人生において大切で、そこに本当の豊かさがあるよってことです。

①「トイレ掃除を怠る = 自分に余裕がない」と気付いた

まず一つ目の魅力は、トイレ掃除を怠っているときの自分は心に余裕がないと気づけたことです。

私にとって心の余裕は本当に大切で、心の余裕がどのくらいあるかで自分の人間としての伸び代を測っています。

休日は必ずトイレ掃除をしていると言いましたが、サボってしまうときもあります。

サボっているという表現よりもトイレにはいくのに「トイレ掃除」という言葉を忘れている状態です。

そんなときは数日後に「そういや先週トイレ掃除してないや」と思い出して気づいたタイミングでトイレ掃除をします。

そして気づくのです、「ちゃんとやろうと決めていたトイレ掃除を忘れてる自分の今の心には余裕がないんだな〜」と。

つまり私にとって、トイレ掃除はものさしで、ちゃんとできているときは「心にも余裕があり周りが見えているな」と思えるし、できていないときは「余裕ないな、足下救われないように気を引き締めなきゃ」と思ってまた気持ちの切り替えとして掃除をするのです。

②トイレ掃除に意味を見いだせると幸せになれる

2つ目の魅力は別にやる必要がないトイレ掃除に意味を見いだせると人生が幸せになるということです。

仮にある程度トイレが汚くても死ぬことはないので、トイレ掃除は年に1回の大掃除のときだけしかしなくても問題ありません。

トイレ掃除に見いだす意味は人それぞれでいいと思っていますが、やる意味を見つけると人生が幸せになれるなと私は思います。

私の場合は2つの意味を見いだしています。

①目の前ですぐに結果が出る仕事への満足感
②小さなことで喜びを感じられる人生の豊かさ

事業をしているとすぐに結果が出ずに長期的な視点を持って経営や事業に向き合うことが求められます。

それが大切なことだと分かっているのですが、どうしても日々の中で目に見える成功が欲しいのも本音です。

そんなときにトイレに行くと、前回の掃除からの汚れが目に見えてわかり、そこに対して掃除を行えば必ずこの問題は解決するということがわかります。

すぐに行動を起こすと実際にピカピカになるので、たった3分で課題発見から解決までの小さな成功体験を味わうことができるのも私にとっては魅力です。

そしてもう一つが、トイレがきれいになったという小さなことに喜びを感じられる人生って豊かだなと思います。

私の大好きな哲学者のセネカは2000年前にこう言っています。

わずかしか持たない者でなく、多くを欲する者が貧しいのである。

セネカは資本主義が始まる遥か昔から「欲望に歯止めをかけることができない人間こそが貧しい人だ」と言っているわけです。

モノや情報はこれからも増え続け、これからも社会は「これを買えばあなたは幸せになれます」といって手を変え、品を変え歩み寄ってくることでしょう。

支払う金銭の量が大きいほど大きな幸せがもらえると思いながら生きる末路は、歯止めのきかない欲望なのではないかなと思います。

だから私は汚かったトイレがキレイになるといったような日々の小さな変化を見て「モノを買わずともちゃんと自分の努力の結果に喜びを感じられている」と確認することを大切にしています。

たかがトイレ掃除、されどトイレ掃除ということで、終わった後には「今日もトイレ掃除やったぞ!ここに心から喜べている俺の人生は豊かだ」とか思って良い休日を迎えるのです。

③トイレ掃除はみんながやりたがらないから意味がある

3つ目の魅力はトイレ掃除はみんながやりたがらないところにあります。

私はどんな人が成功者になるんだろうかと考えたことがありますが、現時点の仮説では「みんながやりたくない仕事をやり続けることができる人」ではないかと思っています。

理由は2つです。

①人の気持ちを考え、上手な人間関係を構築できる
②他人になったときに泥臭い人と一緒に仕事したい

自分のことを考えても、みんながやりたくな仕事をやり続けられるということは人の気持ちを考える人間になることができ、人間関係を上手に構築できるなと思います。

そして社会や組織のことを考えても口だけの人よりも現場で一番泥臭い仕事をしている人の方が信頼がおけるなと思います。

その点でいうと、世の中に好き好んでトイレ掃除をする人はほとんどいないからこそトイレ掃除なのです。

別に家のトイレ掃除をしても上手な人間関係が構築できるわけでも、他人から信頼をもらえるわけでもありません。

なぜなら誰も見ていないからです。

でも誰かが見ているときだけ泥臭い仕事をするなのだとしたら本当に本質的でしょうか。

私は3分でできるトイレ掃除という「誰にも見られず、みんなが好まない」行動をコンスタントにし続けられるかが、人生において自分なりの成功を掴む一つの秘訣なのかなと思います。

最後に

最後まで読んでくださりありがとうございました。

正直トイレ掃除でこんなに熱く書いて引かれないだろうかと不安です。

ですが私は行動に対しては「とことん意味を持たす」か「全く意味を持たせない」かではっきりと分けており、トイレ掃除は意味を持した行動です。

<私がトイレ掃除をする3つの理由>
①「トイレ掃除を怠る = 自分に余裕がない」と気付いた
②トイレ掃除に意味を見いだせると幸せになれる
トイレ掃除はみんながやりたがらないから意味がある

今後も「これ、みんなに共有したいな」というのがあれば社内報として書き留めていきたいなと思います。

今日もみなさんの1日が良き日となりますように。

ここまで辿り着いてくださったあなたへ。人生で誰と出会い、どんな縁があるかはわかりません。でもそれを楽しむことができる人生こそが、発酵ある毎日だと私は思っています。サポートはみなさんとコラボするために使いたいので、意思表明としてお気持ちいただければ嬉しい限りです。