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2024サガン鳥栖展望〜熾烈なチーム内競争〜

サガン鳥栖の2024年のチーム編成の核となるGK朴一圭選手の更新が発表されましたので、チームの今季の予想フォーメーション及び現時点での序列予想を考えてみたいと思います。

※北島、渡邊、堺屋を追加しました

予想フォーメーション

まずシンプルに考えるとこうなります

23年の4バック保持型スタイル。昨季の穴はなくなり、それぞれのポジションがスケールアップした。強い。

また、このメンバーで3バック2トップを考えることも出来ます。これが強い。

ヒアンとアラウージョはフィジカル型、ステルス型とタイプの違うストライカーで、相乗効果に期待がかかる

若手や未知数の選手を入れて育成に時間をかけた22年、23年と違い登録選手全てがスタメンを争う壮絶な競争環境となっている。川井監督3年目、最早言い訳は全く出来ない真価を問われる状況だ。

ここで各ポジションの序列はどうなっているのだろうか。23年に不動の位置を獲得していた選手も今年はわからない。それぞれ見て行こう。

FW

ロマン砲・マルセロヒアンが当たるか

FW陣は21歳のマルセロヒアンが普通に考えると筆頭に来る。ポテンシャルは十分だが、過去2年はトータル5ゴールと実績としてはやや不足。完全にハマるまではその他3名のFWが奮起する必要がある。富樫はパワータイプだが意外と器用な面もあり、守備にも貢献する。アラウージョは一度取りと展開予想で点を取るタイプで、同じブラジリアンから2トップでいく場合、ビアンとの相性が良い可能性もある。2トップなら河田も昨季より活きやすくなるのではないか。

またFWには昨季のゼロトップを小野裕二が担ったように、本田風智、長沼洋一と言った攻撃のセンスに長けた選手を配置する可能性も高いと言える。もしその選択ができるなら、鳥栖はさらに戦術に深みが増す。

左SH

岩崎が抜け、長沼は左へ

左SHは岩崎の抜けた穴を誰が埋めるか、だが右に中原輝という昨季ヴェルディを昇格させた立役者がいるので長沼が右へ。その交代枠には昨年後半の鳥栖を救ったら横山歩夢しかいない。戦術によっては今季、スタメンを飾ることもあるだろう。またSHにはマルセロヒアンを岩崎のような起用法で使う可能性もある。この場合、得点力の高い長沼はFWに回るのではないか。また、ここのバックアッパーとしては菊地泰智も入ってくるだろう。

右SH

東京ヴェルディをJ1に上げた中原が筆頭。樺山は飛躍の年にしたい。ユースから昇格したポリバレントの堺屋はこの位置を予想

こちらは右SHの所でも触れた中原が躍動すると思われる。樺山は昨季ガンバ戦で年間ベストゴールかと思われる大金星をあげたが、それ以降は消極的なプレイに終始した。今季は積極性が求められる。高円寺杯U18の優勝メンバーでもある堺屋佳介は今年からトップチームに昇格。楢原慶樹の一つ後輩でCBとGK以外の全てのポジションをこなすポリバレントだが、今年の層を考えると、右SHでの起用を予想する。また右SHには楢原が起用される事もありそう。

2列目IH

一年はやくサガン鳥栖に正式に加入した日野。熾烈なスタメン争いを勝ち抜けるか

いわゆるトップ下である。怪我から復帰した本田風智が最右翼。また、おそらく今季もダブルボランチではなく河原の1アンカーで行くことを考えると、相棒は至極のクロッサー堀米勇輝が現状は序列一位だろう。ここに手塚、日野が挑んでいくことになる。とにかく風智の復帰が大きく、2列目の迫力は昨季を大幅に上回る。1年はやく鳥栖に加入することを決めた日野の覚悟も相当なもので、また自信もあると思われる。若く、五輪も視野に入る。日野の成長が楽しみなシーズンとなりそうだ。

ボランチ

河原の1アンカーという戦術に変更は見られるだろうか

最も考えるのが難しいポジションでもある。昨季はそういう契約になっていたのか、河原は交代がほぼ無く、また途中からダブルボランチではなくほぼ1アンカーであった。しかし今オフで森谷も更新になっているので、ダブルボランチまたは河原の交代についても柔軟な発想をするのではないか。そうだとすると福田は本来のボランチでの起用も有力だ。ただ、実際にそうなるかどうか。今季最も読みにくいのは、福田と菊地のポジションだろう。渡邊遼平は法政大学から今季加入する。昨季まで大卒組は1年目からなかなか活躍できていないのが現状だが、何とかキャンプで頭角を表して欲しい。

右SB

原田と上夷の激しい争いか。楢原の急成長にも期待

新戦力の上夷がCBかSBかが難しい所だが、現状CBの筆頭が山崎、キムテヒョンであることを考えると上夷はSB起用だろう。その場合、原田が筆頭に来る。3バックの場合は上夷が序列が上に来るだろう。楢原の攻撃力にも期待したい所。この2人を上回ってスタメンを獲得する可能性も十分にある

左SB

菊地SB2年目を予想。丸橋を超えられるか

昨季コンバートされた菊地は本職の2列目の予想もあるが、人材が豊富のため手薄なSBを相変わらず担当すると予想した。ただし、流石に昨季は失点にも多く絡んだため、背中を追う指南役としての丸橋がこのポジションの鍵となると考えられる。ユースからトップチームに昇格した北島郁弥も左SB。ホームグロウン枠ではあるが、現状のサガン鳥栖で最も競争率の低いポジションではあるのでレギュラー獲得を狙って欲しい。また新戦略のキムテヒョンや、右SBで挙げた楢原慶樹、上夷克典が左SBに入る可能性もある。

CB

山崎ーテヒョンが固い。木村と長澤の成長にも期待

CBは何といっても更新した山崎とキムテヒョンが頼もしい。鳥栖の今季の補強の成功を象徴する2名である。そのバックアッパーはパリ五輪世代の木村と昨季からスタメンにもなっていた長澤シヴァタファリ。長澤は右SBも出来るが、今季はそのポジションは人材豊富なためCB起用を予想する。カップ戦などで実力を試されるだろう。

GK

あまりにも大きいパギの更新。アルナウにも技がありそうだ

何といっても朴一圭の更新が大きい。レギュラーの位置は揺るがないが、アルナウもパギとは違った持ち味がありそう。まずはカップ戦で真価を発揮するだろう。

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