鉄拳8を始める前に④ 自キャラの技をフレームで整理する

皆さん各フレームについて「確反」「割れない連携」ぐらいのところで理解していませんか?実は明確にフレームには意味があります。この説明がネット上、サイトにも動画にもありませんので、この説明を聞いただけでもかなり立ち回りが変わってくるのではないかと思います。覚えるべきは立ちの10から15までのフレームです。今からの説明で「確反」については割愛させていただきます。それはただの数字の符号ですので、意味ではないということです。表を見ればわかりますね

10フレーム

それでは各フレームの意味を説明します。まず10フレ。これは暴れ技、割り込み技になります。皆さん、割れない連結とはなんでしょうか。それは10フレでは割れない技ということになります。裏を返せば割れるのに黙ってガードしているということは強くもない連携にボッたくられているということになります。なので、守勢時に10フレ技での割り込みを試みることはその連携が割れない連携なのかどうかを調査するのに使えます。特に強いのは三島の閃光烈拳のようなワンワンツー派生です。ワンボタン連打で暴れられ、ヒットしていたら威力が高くダウンを奪う3段目に繋げられるため暴れ効果が高い。ワンワン派生、ワンツー派生が強いと相手は無理な攻めを行うには本当に割れない連携を行うか後に説明します10フレ潜り技を使うしかない。そしてそれらは別の弱点を必ず持っていますので、10フレ派生が強いだけで相手の攻めをある程度抑制することが可能になります。余談ですが、風神拳が使えない私のデビル仁のメインのダメージソースは閃光烈拳でした。

11フレーム

11フレに関しては持っているキャラが少ないですが、必ず上段でカウンターでコンボや特別演出のダメージが入る、言わば超速いクイックフックです。使い所は相手の接近に当てたり割り込んでコンボを狙うということになります。先ほどの10フレ暴れと似た使い方ですが、1フレ遅いことと、連打は出来ないこと、スカ硬直が大きいことなど、リスクも上がります。これはあれば強い、程度でしょうか。

12フレーム

12フレから所持しているかどうかの注目ポイントは中段になります。いわゆる12中段は2Dでいうところの牽制技になります。発生が早く中段なので差し合いで先手を取りやすいし小さなスカにも決められる。アホキならガードされて確反もない。特に役に立つのはリリのバックフリップ〜背向けからの択で、リリ側のあらゆる択に12フレームの中段をだしておけば制圧できてしまいます。また最終盤の削り合いにもアホキなら強いでしょう。12中段の中にはダウンを奪ったり、カウンターでコンボに行ける技もありますが、多くの場合は確反があり気軽には使えません。確反がなく削りに使えるアホキがやはり12中段としては最も強いと思います。この12中段があるキャラは全キャラの中でも多くはありませんので、この技の存在だけでフレームが強いなという印象になります。また、リリに対しては先ほどのバクフリ択の完封が可能になりますので、リリが苦手という場合には12中段持ちを使用キャラに選んでもいいでしょう。

13フレーム

13フレーム中段は殆どのキャラが持っています。いわゆるショートアッパー。まれにもっていないキャラがいますが、その場合、代わりに10や12、14フレームの技が強かったりします。ただやっぱり13中段が弱いと「抜け感」はしますね。ショートアッパーはいわゆる近距離戦の初手としてガードフレームが軽いことを活かして触って横移動やバクステ、10フレでの固めなどに使います。特に強いのはアパストと言われるショートアッパーからの派生を持つキャラですね。この派生が上段と中段の両方を持つキャラだとかなり相手への抑制効果が高くなります。一方派生のないショートアッパーは単発の性能がフレーム上優れていたり、判定が強かったりしますが、個人的にはやはりアパストの方が強い気がします。また、平八など派生までがノーマルヒットで連続ヒットしまとまったダメージが取れるキャラはスカ確の技に使えたりもします。というのも、13フレームから中段といえど、ある程度のリーチとダメージを兼ね揃えるようになってくるからです。またショートアッパーの役割をキックで果たすキャラがいます。一八やマードックなどが該当します。特にマードックのコンプレッサーはショートアッパーと同じ役割を果たしながら確反はなくダメージは高く、後述の14フレ中段と同じ役割を果たしながらアパストも兼ねる最強クラスの中段となっています。

14フレーム

さていよいよ14フレーム中段の話になります。修羅チャレンジをした結果得られた知見として最も大きなものがこの14フレ中段でした。皆さん、突然ですが対戦相手が目の前でスカった技が、「シャープナーだった」「起き上がり下段だった」「水面だった」にも関わらず、心の中で用意していたスカ確が上技だったので、違う技を引き出そうとして、いい技が出てこなかったので見逃してしまった、あるいはスカるとわかって出しちゃったということはありませんか?私はリリを使っていたのでこの問題にかなり悩まされてきました。もちろん慣れている人に言わせればLKやライトゥーを出せばいいというツッコミを入れたくなるでしょう。しかし現実問題、スカ確を見て威力の選択ならともかく、そもそも当たる技で正解を引かないとスカ確を取れないという状況はフレーム的にはあまり恵まれてないキャラだと感じます。フェンの嶽寸靠やファーカムラムの肩などはその問題を解決しますが、浮かされるのは怖い。最もリスクリターンが釣り合っていてユーティリティーに使える技、それが14フレーム中段です。14フレーム中段の特徴は、多くの技が長く、派生を持ち、ダウンを奪いまとまったダメージで中上派生で相手が2発目をしゃがまない限り確反をもらわないと、立ち回りでは最強の性能を誇ります。まだまだ相手の技へモーション慣れしてない赤段ぐらいまでのテケナーには猛威を振います。また、このフレームの優位性を利用して、リスクの小さい2択に使うこともできます。皆さんも鉄拳の三すくみについて聞いたことがあるでしょう。そのうち、2択と置きは自分のタイミングでボタンを押せばいいので難しいことはありませんが、スカ確だけは相手に合わせないといけないので行動技術と思ったことはありませんでしたか。わたしはリリを使ってスカ確だけが課題でした。でもその答えはシャープナーに対するスカ確がマルスで出来ないし、LKではリスクが大きいので心理的にスカ確が出しづらくなっている事が原因でした。リリでスカ確は14フレ中段持ちより難度が高いということです。理想の14フレ中段はザフィーナの3RKLKやシャヒーンの1RPLPです。また13ではありますが、先ほどのマードックのコンプレッサーも強い技です。これら14フレ中段持ちは立ち回りが得意なキャラと言えます。一方、強い14フレ中段を持たないキャラはその距離があまり強いとは言えないので、遠距離戦か近距離戦を選ぶ方がいいでしょう。少なくとも赤段帯までは14フレ中段持ちは強い。14フレを制すものは鉄拳序盤を制す、です。

15フレーム

15中段は浮かす技です。多くのキャラが右アッパーやライトゥーでこうした技を持っていますが 15フレ浮かし技を持ってないキャラもいます。もちろんそういうキャラには他のフレームで強い技が用意されていたりしますが、基本から外れているので難しいキャラであることが多いです。このフレームの技については既に多くの場所で語られているので、ここでは省略します。

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