神戸新聞

摂津本山駅に5年半作品展示 神戸の書家が引退

阪神・淡路大震災で両親を亡くした書家の野原神川(しんせん)(本名・久美子)さん(63)=神戸市東灘区=は2013年11月から毎月、JR摂津本山駅に飾る作品を描き続けてきた。季節の花や行事、時には短歌や創作詩を添え、総数は130枚を超えた。「やりきった」との思いから、平成の終わりに合わせて筆をおく。最後の作品は「平成」と「令和」-。(末永陽子)

 野原さんは阪神・淡路大震災で実家が全壊し、両親が犠牲に。筆を持てない時期もあったが、周囲に励まされ、書や絵を融合させた独自のスタイル「踊書(ようしょ)」を確立させた。書道教室で指導しながら、創作活動にも励んできた。


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