処方箋にらくがき

体の問題を「心の問題」とアドバイスされる前にご一読いただきたい文(2005文字)

「私、体が弱いので。」

日常生活でよく言うセリフ。
特に初対面や、まだ会って日が浅い対人関係の時には意識的に言うようにしている。

理由は、実際に体が弱いのに見た目が全くそんな感じではない(どころかむしろかなり元気そうに見える外見)なので、「まさかこんなに体の弱い人だとは思わなくて…」というトラブルを未然に防ぐためだ。

例えば皆で一緒にどこかに遊びに行こうとなった時に、虚弱なことを伝えていないと「朝から夜までテーマパーク」「登山」「漁船で沖釣り」などの途中で抜けたり休んだりすることが難しい予定が全くの悪気なく組まれてしまって、双方非常に困ることがある。

また、断る時に本当に体力面の理由で断っているのだと理解してもらう為でもある。
ほら、「ちょっと大変そうだわ…」「行けたら行くわ」って言葉、ていのいい断り文句に使われたりするじゃないですか。でも私達体弱い勢はホントにそうなんですよ。
「行けたら行く」っていうのは「当日の朝の体調によって行けたら行く」っていうそのままの意味ですよっていうの、結構ちゃんと説明しないと「はいはい、”行けたら行く”って言うやつはどうせ来ないよ」「付き合いの悪いやつ」とか思われちゃったりするので。
我々体調悪い界隈は、行けたら本当に行くし、行けなかったら行かないのです。主に当日の朝の体調によって。


さて、ここからが本題なのですが、「体が弱い」と言うようにしていると必ず出てくるのが「そういうネガティブなことを言うから本当に体も弱くなっちゃうんだよ」アドバイス問題です。
『病は気から』
あーーーあーーーもうマジ耳にタコ。今回の人生だけで500億回聞きました。
それが当てはまる人もいるんでしょうね。でも、目の前の人間がそれに当てはまる人間かどうか、一回ちゃんと見てから言ってもらえますか?

私ね、心はむしろめちゃくちゃ強いのよ。
"普通の人として社会で生きられる人並みの体力を持ってない"って認めることって、めちゃくちゃ勇気がいりますよ。
どう考えても人と同じように社会生活が営めないのに、病名や診断名が付かないから障害認定もつかないという事実を受け入れるしんどさ、大変さ。
「気のせい、なんでもない。私の心がちょっと弱いだけ」って思い込んだまま真実をごまかして生きる方がずーっと楽。
私だって「自分は元気キャラですよ~!」って嘘をついて過ごしたい。
だけどそれじゃ解決方法を見つけられない。"体が弱い"という圧倒的事実を受け入れないと、体の弱さを治す方法を探すこともできない。
私は生きてる間にこの体質を治すことを全然諦めてない。
そのためにまず、事実と向き合い、認める必要がある。


ここからは今までアドバイスしてきた人達への個人的なメッセージです。

「体が弱い」に対して「それは、そんなネガティブなことを言うからだよ。あなたは本当は体は弱くない。あなたがそう思い込んでいるだけだよ」というアドバイスをしてきた人に聞いてみたい。

あなた、私の体に入ったことある?私の体で生きてみたことある?めっちゃしんどいよ?マジで体動かないよ?気のせいや思い込みなんかじゃないよ?

あなたみたいなアドバイスをしてくる人はこれまでの人生の中で五万もいた。それを受けて未だ解決していないということは、原因はそれ(心理的なもの)ではないのだろう。
ということに気付く想像力が、あなたにはちょっと足りない。
ガン患者の人に「あなたはガンなんかじゃないよ!ただ気持ちが弱ってるだけなのよ!」って言ってその人が治療を放棄したら、あなたのやったアドバイスは殺人と同じですよ。悪意がないのは知ってるよ。善意なんだよね。でも自分のやってることの重さ、わかってね。


でも、そういう嫌バイス(嫌なアドバイス)を食らうことも甘んじて受け入れる。
だってそうしてやっていかないと、「そっかぁ、私って少しばかり心がくよくよしてるだけで、本当は体力は人並みにあるんだぁ」って迎合してぼんやりごまかして生きていたら、体を治療する方法は永遠に見つからないから。

漢方が効いてるから、中国語を勉強してもっと中国漢方の知識を得る
ダンスエクササイズや少しの筋トレ、人から見たら本当に少しだけど、できる範囲で毎日やる
食べるものの栄養に気を遣う
人よりもしっかり休む
寒さでダメージを食らわないように、冬は暖かい国で過ごす

これら攻めの行動は全部、「気持ちの問題」にされてしまったら、実行に移せない。

だから、腹は立つけどこれからもかかってこいよクソバイス。全部はねのけて、いつか絶対元気に、おまえ達よりも絶対元気に、並外れた異常元気人間マンになってやるからな。

ご一読いただきたいと言いつつ、なんか個人的な宣戦布告で終わってしまってすいません。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。読んでくれた人に逆に投げ銭払いたいわ。

あと、このアドバイスをせずにいてくれた人達にも巨大な感謝を込めて。

投げ銭をいただけるような有用な記事は一切ありませんが、大丈夫でしょうか。