麓がちかくなって

  峠の上からゆっくりと、あたりの風景を観ながら麓まで降りてきて、四年が過ぎ、麓が、見えてきました。上りと違って、喘ぐことなく、あたりをながめられました。それだけ年齢がいったのかもしれません。

 孫たちもそれぞれの社会人としての生活も始まり、その一人が昨年結婚しました。夫婦揃っての結婚式への参加は夢のひとつでした。娘は孫のため心を込めて
ブーケをつくり、会場の花に心を配り、幸せの華に纏われました。

 今まで歳に抗っていましたが、医者からの「加齢です」という言葉もうけいれられるようになりました。一月にはふたりでコロナに感染し、ドッキリしましたが、無事に生還しました。これも一つの景色かもしれません。

 三月になり、桜も咲きましたが、雨の日が続き、少しの合間を縫って、娘夫婦
が誘ってくれました。外出は一人ではむりになったかな、杖をつかおうかとおもってjそれなりの生活をしなければ、と自覚しました。

   さまざまの事思う桜かな       芭蕉


   #麓 #景色 #加齢