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清明

三月十九日に開花宣言があり、二十五日に満開となった今年の桜、花冷えも花散らしの雨もなく、夜桜を外国人も含め、大勢の人達が楽しんでいた。
桜の下では誰もがにこやかで、平和という色そのものである。

染井の里、六義園のある、ここ駒込駅はいつもと違う光景になった。 ここは駅前の郵便ポストも常時桜模様のピンク色なのである。
桜の寿命は50−60年といわれるが、、この庭園の桜は寿命も過ぎているが、手入れも行き届いているせいか、見事である。しかし十年前と比べると、やや枝が少なくなったような気がする。
芝生の中ににはタンポポもシロツメクサも見かける。
四月五日から、二十四節季の清明、植物は生き生きと清らかである。

八日は「花祭り」、お釈迦様の降誕日、近くの寺に花御堂がつくられ、釈尊の天上,天下を指さしたお姿が安置され、久しぶりに甘茶を頭上に注いだ。紙コップの甘茶をすすりながら見渡すと、終わりかけた紅枝垂れ桜、花桃 山吹 木々の若葉と寺庭は春の息吹にあふれている。
すべてのものが、「清らかで明るい」。

夢を叶えて新社会人となった孫娘、背中いっぱいの真新しいランドセルの近所の男の子、「清明」そのものである。 Grandmaの定番の桜ご飯も筍ご飯にかわった。

季節の移ろいを感じることが出来、まさに「清浄明潔」である。