【全日本プロレス】大森北斗は新たな世界線の座標となり得るレスラーですわーッ!!!

 皆さまごきげんよう。いつも読んで下さっている方は押忍ですわ。初めましての方は初めまして押忍ですわ。というわけで押忍ですわ。

 今回も大森北斗回!!!最近有料でマニアックな内容を書いたばかりなのでネタがないかと思いきや、ガッツリ投下されましたので、今回はそれについて書いて参りますわーッ!!!よろしければ、ついて来て下さいましーッ!!!

 さて、最強タッグ優勝と相なりました大森北斗ですけれども、中嶋勝彦はシリーズ中、北斗についてそんなに評価もせず、接する態度も終盤までよくありませんでしたわ。それがどうにも違和感があったというのが、現在の全日本プロレスを観ている者の共通認識だと思いますし、中嶋に対する微妙な反応の正体だったと思いますのよね。釈然としなかった人が多いと申しますか。

 と申しますのも、大森北斗は昨年、対ヘビー級を掲げて体を大きくし、さらに、鈴木みのるとの接近遭遇以来、弟子入りして、カタいエルボーを継承し、ナルシストロック、ナルシストロールと新技もひっさげて、ヘビー級転向からわずかな期間でまずは目に見えて成長し、チャンピオンカーニバルでまずまずの成績を残せましたわ。つまり、ファンは北斗のヘビー級転向に、それ相応のものを見せられて来ましたの。

 さらに、前座からメインまで、色んな位置で連日試合をする中で、その試合位置に合った試合運びと内容を残せるようになったのですわ。これは気付いている方があまりいないかもしれませんが、今の時代にはあまりいないのですわ。

 分かりやすいところでは、最強タッグ決勝戦はもとより、三冠戦、鈴木みのると組んだ世界タッグ戦をまず観ていただきたいのですけれども、北斗はメインイベントに相応しい試合が安定して出来るようになっているのですわ。それも、技数はそんなに出さずですわ。これがどういうことかと申しますと、技以外の部分でメインイベントに相応しい試合運びを作れているということでありまして、それには、ヘビー級の攻撃を受け切れるだけの体と受け身が出来ていて、かつ、試合の技と技の間を繋ぐ技術がないといけませんのよね。これだけでも驚異の若手ですわ。北斗は「俺には時間がない」とよく言いますが、概ねいい速度で今の自分を作り上げたと思いましてよ。これを踏まえて観てほしいのが、ライジングHAYATOが提唱して実現させた若手興行『NEW AGE CHRONICLES』における香取戦ですわ。

 この試合での北斗は、香取の個性を封じず、むしろ乗っかって試合をしたのですけれども、変に乗りすぎることもなく、香取を最大限に引き出しましたのよね。しかし、攻められたかと申しますと、決してそんなことはなく、包み込むように勝利して終えてみせましたの。その試合内容は、その後の試合の邪魔にならない、ちょうどいい構成でありまして、前座からメインまで上手く立ち回れる試合がいつの間にか出来るようになっていたのが分かる試合なのですわ。面白いのは、北斗の自己主張や色は控えめながら、それが北斗の個性となっていて、香取に何らひけを取らない個性として試合の柱になっていたことですわ。香取を拒否せず、自分を押し出しすぎず、だから包み込む試合が出来たのだと思いますわ。こんな北斗だから、中嶋勝彦からの扱いに何だか違和感があったのだと思うのですわ。

 今の時代、プロレスラーは色んな団体に出て闘う機会が多いと思いますが、対戦相手の力量や立ち位置を把握して発言しないと、ファンの納得を得られず、主軸として注目を集めるのが難しくなりますわ。そして、深く知らねば見誤ってしまう大森北斗というレスラーのこれからは一層面白くなると思いますのよね。これは奇しくも、鈴木みのるが組む若手が新日本プロレスでは成田蓮、全日本プロレスでは大森北斗という座組みでありまして、類似した立ち位置の同世代との対比が面白かったのですわ。しかし、成田が拷問軍団ハウス・オブ・トーチャー入りとなりまして、全く別の立ち位置に行ってしまいましたの。お陰で、新しい対比を見ることが出来ますのよね。これは、その向こうにいる海野翔太や辻ちゃん、上村優也との対比にも繋がり、闘わず、組まずして、新日全日の若手のレベルを競う闘いが始まったようなものなのですわ。そしてこの闘いの世界線は、全日の若手の中では大森北斗だけのもの。実績や勝率などという浅い部分ではなく、プロレスラーとしての本当の仕上がりを見るという深いところの楽しみが、大森北斗を中心に領域展開され始めているのですわーッ!!!

 押忍ですわーッ!!!

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