NOAH1月9日の清宮海斗、宮脇純太の試合を観ましたわ

 皆さまごきげんよう。今回は横浜ラジアントホールにて行われた、若手2人のシングルマッチについてですわ。

 わたくし最近NOAHづいていますけども、今は新日恒例のドーム明けのオフ中ですので、自然と他団体に目が向くのですわ。中でも清宮と宮脇は気になるところですわ。

 さて、清宮と宮脇の何が気になるかと申しますと、彼らはNOAHのヘビー級とジュニアヘビー級の軸になりそうな選手で、先日の武道館大会にて清宮は大激闘の末に拳王を破り、宮脇はルチャドール化して凱旋帰国して来たばかり。つまり2人とも殻を破ったか否かの試金石の試合というわけなのですわ。

 若手のこういうのを観るのっていいですわよね。思い起こせばわたくしたちの誇りであるプロレスラー大谷晋二郎は昔、「生涯ジュニアヘビー級宣言」をしていて、その言動に相応しい魂のこもった試合による新日ジュニアへの献身で黄金時代を作り上げていましたが、様々な運命が重なり海外遠征へと出まして、カナダにてヘビー級転向へと動き出しましたわ。そこにWCW参戦期の武藤敬司が現れて、ダブル凱旋帰国を大谷にお願いして一緒に帰って来たことがありましたわ。

 そして2001年1月4日、武藤と大谷の凱旋帰国試合の入場では、武藤の新テーマ曲『OUT BREAK』のピアノイントロが流れ、転調するとゲートには武藤と大谷のシルエットが映り、わたくしは震える程に魂が揺さぶられましたわ。たぶんテレビ朝日アナウンサー真鍋由も。当時の真鍋の頭の中は90%が大谷晋二郎でいっぱいで、残り10%が大仁田厚のことだったと思いますのよ。彼の大谷晋二郎びいきの実況は必聴ですわ。ワイルド・ペガサスとのIWGPジュニア選手権試合にそれは顕著に現れていて、大谷はどうやればペガサスを崩せるかのアドバイスをマサに本気で求めて足攻めという答えをもらい、時を同じくして大谷がペガサスの足を攻める展開にありまして、心の声「いい展開であります、大谷晋二郎」が実況の声の張りから漏れ聞こえてくるという抜群の可愛さで、それをペガサスがパワーでひっくり返すとガチで残念そうな声となり、気持ちを押し殺すように実況を続け、大谷が逆転のスワンダイブを出そうとエプロンに出るや「狙え!狙え!狙え!」と肩入れ丸出しで絶叫し、続くドラゴンスープレックスのフィニッシュに声が裏返る大興奮。そんな彼が大谷の新たな出発に魂を揺さぶられないわけがないのですわ。ちなみにこのペガサス戦は新日のサブスクにありませんわ。IWGP Jr.ヘビー級選手権試合を網羅してくれないなんてなにごとですの?早急に対応していただきたいですわ。それはさておき、現れた武藤はスキンヘッド、大谷は新日本プロレス伝統の黒のショートタイツではなく、赤×黒の大谷恒例のコスチューム姿で現れましたの。

 試合では中西&ライガーを向こうに回して、分厚くなった肉体で対抗し、ジュニア時代は軽量の悲しさか、あんなにも一撃一撃吹っ飛ばされていましたのに、派手な受け身を取ることなくどっしりとして、黒コスチュームで強さを前面に出していた宿敵ライガーを新必殺技のコブラホールドで難なく仕留めましたの。そして次のシリーズの終了後、大谷はZERO-ONEへ。だからこそ、大谷の節目のあの試合の実況を辻に取られた真鍋の悔しさはいかばかりだったのか、いつか本人に語ってもらいたいですわ。

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