皆さまごきげんよう。いつも読んで下さっている方は押忍ですわ。初めましての方は初めまして押忍ですわ。というわけで押忍ですわ。

　さて今回は、全日本プロレスの興行にぶちこまれるアクトレスガールズの試合についてですわ。よろしければお付き合い下さいませ。

　では早速ですが、まずは普段の全日本プロレスの興行の座組みについてですけれども、後楽園大会ですと、7試合あるのが普通ですわ。しかしアクトレスガールズが1試合挟まるせいで、全日本プロレスの試合が6試合になってしまいますのよね。全日本プロレスの試合を減らしてまで挟まないでほしいのですわ。じゃあ全日本プロレスの試合を7試合のままで、そこにアクトレスを1試合入れればいいと思う方もいらっしゃるかと思いますが、ことはそう単純ではありませんの。異物は観客を疲れさせますわ。それに加えて興行が長くなりますと、よけいに疲れて集中力が途切れ、後の試合が盛り下がりますの。ですから、興行は試合を詰め込めばいいというものではありませんわ。全日本プロレスの興行が観たいファンの満足度が激減してしまいますし、興行の流れも悪くなってまた別のストレスがたまり更に疲れるのですわ。だからこそ、異物は必要ないと言わせてもらう他ありませんの。全日の選手もアクトレスの選手もファンも損するだけのですのよ。早急に業務提携(？)を断絶していただきたいですわ。

　そもそも全日本プロレスにはEvolution女子という衛星団体があり、アクトレスガールズを使うのであればそちらに回すのが筋ですわ。その辺の判断がつかないのは、社長の責任だと思いますわ。全日本プロレスもアクトレスガールズも変なことにしている自覚はないのかしら？？？

　アクトレスガールズの試合につきましては、率直に申し上げますと、技の構成そのものは悪いものではないと思いますの。しかしながら、観客が楽しめる状況じゃないのですわ。今の全日本プロレスはしょっぱいレスラーが1人もいない状況にありまして、そんなレスラーたちの試合を観たいファン層なのですから、いらないものに置き換えるなんてキチィですわ。あと、これは個人的に強く思うことなのですけれども、セコンドが終始うるさく叫びまくり、序盤からマットをばんばん叩く座組みは、味もわびさびもあったものではなく、文化が違いすぎて馴染めませんの。ですので、セコンドは基本黙って、興行の邪魔をしないでほしいと思うのですわ。盛り上がって来た後とかはいいと想いますけれども、そうでなければ団体の世界観は崩すべきではありませんわ。

　わたくしが思うに、興行は試合を連ねて完成度を高めるコース料理でありまして、前の試合を引き継いで次の試合に繋げなければいけませんわ。その点が抜け落ちた、単に技をいっぱいやるだけの構成の試合を挟まれても、楽しめる味にならず、後の試合が仕切り直しの試合の座組みになってしまいますの。結果、アクトレスガールズの後の試合がまたオープニングマッチのような立ち上がりをやらねばならなくなり、前半と後半で別の興行になってしまい、満足感が半減しましてよ。

　そもそも、初日のグレート朝子なる選手を出す悪手の意味が分かりませんわ。NOAHでムタの娘が出る同日に、ムタと関係ないムタギミックの選手の父探しの試合？？？芝居？？？を挟むのは、NOAHに対して無神経さなのか乗っかろうとする厚かましさなのか知りませんが、愚の骨頂だと思いましてよ。これは選手が悪いのではなく、マッチメイクした運営の非であって、グレート朝子は悪くないですけれども、あまりにも印象がよくありませんわ。そして2日目はテーマなしのタッグマッチ。これも選手は悪くないですわ。ですが、運営の采配によって、少なくともこの2日間で100人ぐらいはアクトレスガールズのことが苦手になったと思いますし、選手としても正直な意思表明があった方が絶対にいいですわ。だってこれ、アクトレスガールズの選手のせいになりかねないじゃないですか。あまりにも可哀想すぎますわ。

　わたくしが思うに、本当にこれを続けるつもりならば、全日本プロレスの運営とアクトレスガールズの運営は、エンターテインメントを名乗ってはいけないと思いますわ。エンターテインメントとは、人々を楽しませる娯楽のことで、楽しみ、気分転換、気晴らしにならねばなりませんわ。楽しくない、観たくない人にムリヤリ観せるのはエンターテインメント失格ですし、選手にこんなことをさせていてはいけませんわ。そこを全日本プロレス社長とアクトレスガールズ代表は考え直して下さいまし。

　押忍ですわーッ！！！