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2023年5月 U20W杯を終えたファンの勝手な感想②FWのこと

FWの選考では疑問が残る点は多い。
 既にスペイン上陸をしている鈴木イブラヒムはサイズもありリーガで欧州基準を体幹済み。3部とはいえオーストリアでゴールを量産した実績のある二田やイブラ同様にスペインにいる勝島も選考の第一の対象といえた。 
 一方でJ3でゴールを量産し鳥栖にステップアップした横山歩は国内組で現段階で最も期待できる実績のある選手。徳島の千葉も今治で活躍しステップアップでレンタル先を変えた有望株だ。
 そんな横山が4月に12週予定の負傷をしてしまったのが大会前の痛手であった。千葉も徳島への移籍(レンタル先がJ3からJ2)でトーンダウンしてしまった。
 逆に高卒で欧州挑戦で苦戦すると予想されていた福田がドイツで逞しくなり得点を稼いだのはうれしい誤算だったがコロナ渦で代表参加が多くはなかった。

    アジア選手権で得点王の活躍をした熊田も所属のFC東京ではリーグ・カップ戦で合わせても数試合の出場(5月末時点で通算3試合)では心もとないかもと最悪を考えるべきだった。上の世代の細谷らほど信頼はおける実力は現時点ではない。
   大会通じて感じたのはやはり単純な高さ不足である。サッカーは高さが最優先の競技ではない。しかしながら前線でキープして全体を押し上げるの戦術はいつの時代もどんなレベルでもシンプルな有効打の一つになるからだ。
 A代表でも6大会もW杯に出場しているのにCF問題、高さのあるFW問題は未だに解決していない。こういった国際大会でその候補たちを使っていかないといつまでも育たないだろう
   
開幕から出番があった岡山の坂本、宮崎の南野、山口の河野、甲府の内藤、前年度に活躍していた今治の高瀬などはその観点では問題解消の候補とは正直言えない。(坂本も守備に献身的でゴールこそ奪ったが連戦を考慮すると保持力や孤立を考慮すべきだった)
   柏の真家(187cm・6試合)はその意味では4月にA契約になったこともあり熊田よりもリーグでの経験があったといえる。坂本を呼ばず(アタッカー陣を削ってもいいが)彼を呼んでおけば状況は変わった可能性はある。
 内野(186cm・筑波大)、小林俊(191cm・筑波大)、オウイエ(柏・190cm) など04年世代にサイズのある選手は多かっただけに福田を試す機会が数試合になってしまった事も含め監督やコーチや協会スタッフなど編成には反省してもらいたい。
 例えば清水の森重(198cm)も CBを高校の最後までやっていた為、大会中の有事にもつながった。磐田の後藤(191cm)はJ2ながら開幕からジョーカーになっており4点を奪っている。
   元々DH・CBだったこともあったので次大会のエース候補でもある彼はこの世代とのフックアップ・連携にも繋がる。サッカー史における巨人FWの第一人者になれる可能性を持っている。1名はできれば日本サッカーの為にも連れていく事を検討して欲しかった


実際の選考選手
坂本一彩 03年/173cm 岡山
福田師王 04年/178cm    ボルシアU19
熊田直紀 04年/181cm FC東京

仮想の変更後メンバー
福田師王 04年/178cm    ボルシアU19
熊田直紀 04年/181cm FC東京
後藤啓介 05年/191cm 磐田

考えられた他の候補
鈴木イブラ 03年早・192cm・バダロナ*徳島
藤本翔  03年早・187cm ・福岡大
河野      03年・176cm・山口
二田      03年・174cm・ザンクトペルテン
勝島      03年・179cm・ジローナ
千葉寛     03年・178cm・徳島*清水
真家      03年・187cm・柏
松永颯     03年・180cm・流経大
小湊絆     04年・177cm・法政大
森重陽     04年・198cm・清水
小林俊  04年・191cm・筑波大
オウイ     04年・187cm・柏
南野遥     04年・175cm・宮崎*ガンバ
内野航     04年・186cm・筑波大

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