見出し画像

パニック障害になりまして。

自分の病名、病状を世の中に晒すのはどうかと思いましたが。
今や誰でもなる可能性がある病。私も発症するのは二度目。
症状は人によって違いますが、これから書く症状で同じように悩んでる方は、まずはかかりつけの病院で相談されることをおすすめします。

前回に続き、ちょっと暗い内容ですが、お付き合いください。
気持ちがもう少し落ち着いたら、文章を整理していきたいと思います。

数ヶ月前から始まっていた、小さな変化の重なり

「疲れてるのかな」「ちょっと調子悪いな」ということがこの数ヶ月、度々起きていました。

①徹底している予定管理ができない
予定管理はとにかく徹底するタイプ。
それでも数ヶ月前から、わりと大事な来客や打合せを忘れたり、依頼が来たものの確認漏れが度々起きるように。
タスクも次に何をするかを覚えていなくて、Todoistを1日に何度も見る。
見ても挟み込みが入ると、またすぐに忘れてしまう。

②悪夢で目が覚める毎日
目の前で見知らぬ人が殺される、銃を持ったピエロに追いかけられる、何かから必死に逃げて隠れている、彼氏の浮気現場を目の前で目撃する…など。
その全部があまりにリアルで、起きたら泣いていたり、息切れしていることも。
なんの予知夢だ!と思い、何度夢占いを見たことか…

③周りの声や音が過剰に気になる
職場は小さいオフィス、なおかつ私の席のすぐ隣は打合せスペース。
作業に関連するちょっとしたブレストなどもあり、オフィス内は常にあちこちで誰かが話しています。
打合せが白熱している声や、ふざけて談笑している声に過剰に反応してしまい、ほぼ一日中イヤホンをして仕事をすることもしばしば。
それでも耐えきれず、時には外に買い物に行って、30分ほど時間を潰すことも。

自宅では、上の階の住人の足音、帰ってくるご近所夫婦の話し声、お隣のお子さんの声…全部が気になって、朝方まで眠れない…

④ちょっとした一言で過剰に落ち込む
職場、友達、家族など、周りの人のちょっとした一言を過剰にとらえてしまい、冗談だと分かっていても過剰に怒ったり悲しんだりすることが増えていました。

そして「またこう言われるんじゃないか」って気持ちも強くなって、その場にいることやその人に接することが怖くなったり辛くなったりする…という悪循環。

ちなみにこの症状が出てき始めた頃、別れた彼が、最近おかしいよ?常に何かにイライラしてるよ。と気付いていました。
通院を何度か勧められたことも。

そして母も、少し休んだらどう?と言っていました。

そう簡単に休めたら休んでるよ…私しか広報いないのにまとまった休みなんて夏休みくらいしか取れないよ…とその忠告を無視。

自分ではちょっとした変化になかなか気付けないものですね。

分かりやすい体調と感情の変化

寝不足でイライラする、食欲がなくて食べてもなんとなく味を感じないこともある、ちょっとしたことで悲しくなる。
「私なんて…」と自己否定的に思って涙が出そうになることや、実際に泣いてしまうことが多くなる。

この時点で、自分がそろそろ限界に来ていると気が付きました。
ですが、身体は元気なので、会社には行ってしまう。

・満員電車で具合が悪くなる
・会社に到着すると一気に息苦しくなる
・食事がまともに取れない、食べても前より味が薄く感じる
・常にだるい、気持ち悪い、軽いめまいがする
・寝れない、起きられない
・人の目が異常に怖い

というような症状が少しずつ出てきました。

これはまずい、と1週間の休養をいただいたものの、時既に遅し。

大丈夫、まだ頑張れる

なぜこんなになるまで、受診しなかったの?
と思う方も多いかと思います。
以前に発症した時、ほぼ同じ症状だったことから、自分で薄々気付いていたんです。

なら、なぜなおさら行かなかった?と思うでしょう。
まだ大丈夫、頑張れる、と思ってしまうんです。
一度経験しているので、対処法は身につけているつもりでした。
薬に頼るのもごめんまっぴら。
色んな悩みが重なってるだけで、落ち着けば大丈夫だとたかをくくっていたんです。

ですが、体も心も限界が来て、以前多めに処方された薬もなくなり、ようやくかかりつけ医で受診。
やはり、再発していました。

救われた先生の一言

自分で症状から分かっていたので、単刀直入に先生に聞きました。

「わたし…パニック障害、再発してますよね?心療内科や精神科に本格的に通院すべきですか?」

先生は今の状況を細かく説明してくれました。

今出ている症状で言えば、軽度のパニック障害であること。
内科的に言えば、自律神経がかなり乱れてしまっているので、そこを整えないと話は進まないこと。
まずは睡眠と食事をしっかり取れるようにする必要があること。
そのためにはしばらく服薬治療が必要だということ。
そして、仕事を休んで休息を取ること。

薬にはできるだけ頼りたくないことを伝えたら、先生はゆっくりとこんな話をしてくれました。

実はね、僕も大学時代から不眠症なんだ。もう40年以上の付き合い。
普段は入眠剤を飲んで、眠気がくると嬉しくなったりすることもあるくらいの重症。笑
こうなると、なかなか治らない。
だから、今の状態で薬を飲んで治しちゃおう。ただ、医者の僕が患者さんに言うことではないけど、薬は必ず効くわけじゃない。
ストレスとかの要因で、いつも効く薬が一時的に効かないこともある。
だからといって、それは悪くなっていると思わないこと。
だから、薬の力を少しだけ借りて、気長に治していこう。
今なら、比較的簡単に治していける状態だからね。
仕事にもしばらくは無理をしないこと。
薬の飲みはじめは体にも負担がかかるし、無理に行くことでその負担が大きくなる。
そんな状態だと、自分の気持ちも落ち着かなくなるから。
仕事が好きだから行きたい気持ちは、見ててわかるけどね。

なんだか、ほっとしました。
内科医であると同時に、メンタル系の一次診断もしている先生。
いつもバッチリメイクにスーツで来て「午後から仕事に行くので点滴してください!」と言う私をさすが長年見ているだけあります。

ちなみにわたしは1ヶ月の服薬後、症状を見ながら減薬判断をして、気長に治療していく予定です。
昔、発症したときは1年かかったので、今回は3ヶ月〜半年で治してやる!と思っています。

少しでも、いつもの自分と違和感を感じている方へ

冒頭にも書きましたが、もし、これを読んでいる方で「あれ?わたしもそういえば…」と思い当たる節がある、周りに疲れてる?とか最近おかしいよ?と言われたような場合、必ず同じだとは言いませんが、自分の状態を知るためにも一度病院に足を運んでみてください。

行って何もないことに越したことはありません。
何より、ご自身がホッとすると思います。
パニック障害であった場合でも、治療できます。治ります。
治った後は、私のように再発しないよう、無理をせずに少しでも辛いと思ったらお休みしましょう。

これを読んでいる方で、周りに似ている方がいたら、寄り添って話を聞いてあげてください。
きっと、大丈夫、と言われると思いますが、大丈夫じゃないかもしれません。

見るからに大丈夫じゃなさそうなら、その方の最近の様子をしっかり伝えてあげてください。
通院に不安そうなら付き添ってあげても良いかもしれません。

今、同じようにパニック障害と戦っている方、発作は辛いと思いますが、気負わず、頑張らず、気長に治していきましょう!

今後は闘病日記も広報日記と同じように書いていけたらと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 サポートいただきました費用は音楽活動や書籍購入など、自分のアップデートに活用させていただきます!