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忍び寄る悪意/ボスバトル1

忍び寄る悪意

楽曲テンポ:77

使用楽器:バスフルート、ティンパニ、グランカッサ、ピアノ、ストリングス(86443)

この曲はバスフルートを生で録れなかった思い出の曲で、今回のフルート系の笛全般お願いしている坂本さんが、バスフルートを吹いているところを他の現場で見たので、
気軽にバスフルートのパートを書いたら、坂本さんが使ってたバスフルートは借り物で、且つ借りるのに手間がかかると言う事が録音前日に発覚し、泣く泣く打ち込みにしたと言う
完全に僕の凡ミスというエピソードが有ります笑
まぁ珍しい楽器という事は重々承知の上だったのですが、今後もしバスフルートを使いたい方がいたら、だいぶ前から問い合わせるようにしておきましょう。(誰宛のメッセージ…)

ちなみに坂本さんはこの件がきっかけでその後バスフルートを購入しました…笑
全く楽曲についての解説が無いですが、オチがついたので終わります。


ボスバトル1

楽曲テンポ:164

使用楽器:ホルン(6)、トランペット(3)、トロンボーン(3))、ピアノ、ハープ、ドラム、ストリングス(86443)、クラシックパーカッション

今回オクトパストラベラーの為に多くのバトル曲を書きましたが、それぞれバトル曲は違ったコンセプトを持って作られています。
このバトル曲のコンセプトはオーケストラとドラムの融合です。

オクトパストラベラーの制作初期、バトル曲の編成に関して、当初はオーケストラ楽器のみを使い、ドラムやエレキギターなど現代的な楽器は使わないという案で進んでいました。
(結局最終的にやっぱりドラムとか入れないと盛り上がらないという事が判明し入れる事になるのですが。)
その時に作ったのがこの曲で、ドラムは使ってるものの限りなくオーケストラに近いサウンドを感じられるようなものを目指したのがこの曲です。

イントロは如何にもボスバトルと言ったオーソドックスな雰囲気で始まります、ボス戦らしい緊迫感と強大な雰囲気が出るよう意識しました。
その後ドラムが出てきてからはどちらかと言うと主人公側の心情にフォーカスした作りになっています、勇気を貰えるようなフレーズにしたいと思い書きました。

これら一連のボスバトル曲は、キャラ毎に固有のイントロを持っていて、イベントシーンの盛り上がりから音楽もシームレスにバトルに繋がるような仕組みになっていて、これをバトルエクステンドと呼称しています。
バトル前のイベントはもちろん任意のタイミングで文字送りが出来る為、インタラクティブに遷移する仕掛けになっていますが、
今どきインタラクティブな音楽演出をしているゲームは珍しく無い為、どうせやるなら気持ちが燃えるような演出がしたいなと思い、結構頑張って作った記憶があります。
しかし、その関係で固有イントロを持っているボスバトル曲に関してはテンポが全て164に固定されていて、また曲頭のキーもGマイナーに統一されてしまう事になるので、かなり苦労したポイントでも有ります。

ちなみに、この曲ですが一番最初にリリースされた体験版の時から若干変化している事に気付いた人ってどれくらいいますかね?
実は体験版の時はまだドラムが打ち込みだったのと、後半の展開が無くストレートに戻って来るタイプのものが収録されていました。
これを知っている人はかなりのオクトパストラベラー通と言う事で、ちょっとした豆知識でした。

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