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SNSはユーザーにどんな価値を与えるのか?

新しいSNSは毎月のようにリリースされ、瞬時に成長するものもあれば、多くはそうでなく、多少のユーザーを抱えながら細々とサービスを続けていきます。

大きくSNSが成長するための重要な要素とは何か、ということも気になりますがそもそもSNSという仕組みがなぜ私たちの生活に影響を与える力を持ち得たのかについて考えることは、SNSというものを理解するためには重要そうです。

今まで死ぬほど色んな人に考察されたであろうテーマですが、改めて、自分の頭でも考えてみることにします。

SNSはあらゆることを情報に置き換え、人同士を繋げる

SNSはweb技術であり、発信者と受信者を比較的リッチな情報で繋げることができます。そしてwebの特性であるインタラクティブ性はこれまでにない高いレベルで達成されました。情報発信の平易化です。

スマホの普及はさらに発信のハードルを下げ、もっと多くの情報が飛び交うことになり、情報のリアルタイム性が生じたり、ソーシャルグラフにもとづくコミュニケーションが発生し、実名性のSNSの登場はさらに関係性を強化していきます。

また大量の投稿によって、SNS全体に大いなる情報プールが出来ると同時に、人(アカウント)軸の情報ストックが意味を持つようになりました。発信は何も投稿だけではなく、SNS内におけるあらゆるアクションがデータ化されていきます。facebookのいいね問題がそうです。
それらのデータによって、最適化された効率のよい情報との出会いの体験や、利用者が抱える課題をリアルタイムに解決できる可能性をどんどん高めていっています。

SNSという仕組みはイツドコダレガナニヲドウイッタ、そういったあらゆる”何か”を情報化して、大量の人が大量に投稿をしてその膨大なデータをコミュニケーション/課題の最適化に活用します。それはちゃんと目的を持って整備された集合知ということではないでしょうか。
何の情報を収集するのか、何に対して最適化するのかというバリエーションこそが各種SNSの差異ではないかと思います。

さらにSNSは私たちの生活に価値を与える

私はコミュニケーション偏重の時代から、課題解決重視の時代へとSNSが求められるメインの役割は切り替わってきていると感じます。もちろんコミュニケーションはSNSの土台となる要素なのですが。

今どこで食べればいいかを知るためにrettyを開き、今どんな服を買いたいかを知るためにWEARのフォルダを開き、今何が必要なのかを知るためにfacebookを開き、今何に興味関心を抱けばいいのかを知るためにinstagramの虫眼鏡アイコンを開く。
もはや最適化の心地よさに抗えない状況になっていて、きっと課題に応じて条件反射的にSNSに向かう感覚が生じているのです。

SNS内にある大量の人の大量の投稿によって利用者の課題を解決された時、ディープラーニングの何故かわからないけど結論としてはコレ、というのと体験が似ていて、最初こそは気味悪さを抱くのかもしれませんがすぐに脳みそはそのラクさに慣れていきそうです。
そして悶々とした”無駄”な思考の時間を減らしてくれれば、本来もっと考えるべきことに時間を割けるようになるのでしょう。

IoTによる収集情報の更なる増大、5Gの時代による情報通信の圧倒的ボリューム。もしかしたら、その頃にはSNSという言葉は変わるのかもしれませんが、さらに新しい形でSNSによって新たな利用者の課題の解決がなされて、コミュニケーションのリッチさや快適な楽しさが提供されていくのでしょう。もはや期待しかありません。

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