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でもでもでも【詩】

こんにちはスシ

私はやっぱり冷たい人間なのだろうか
でも『あたたかい』人間になる方法がわからない

『自分が無理してる感覚』を持ったまま
寄り添うような 助けるような言動をする
潰れてしまわないだろうかと 自分を心配する

自分を消したい

人が望むあたたかい人間にならなければ
ならないのだろうか

人が求める事を察知して
適切に言動ができるだろうか

できなければ責められる

この散らばって遠くに行った【私】を
まるごと受け止めてくれる人は居ないだろうか

でもそれが叶えば
私はきっと甘えてしまう

どこまでも堕ちてしまわないだろうか

あれ
私は

普段どうやって言動してるんだっけ
なに考えてるんだっけ

この私ですら掴めない
思考の海に

他人がナニカを投じる
反応が起こる
その程度の毎日なのでは

人並みにしてるつもりではいるが
決定的に欠落している部分が
だから叱られる

でも これでも 感謝してるんだ
無限に広がる【私】を制御してくれて
ありがとう って思ってるんだ

でも一瞬 むすっとしちゃう
こういう所が ダメなんだろうな

そういう自分を消して はやく消して

無限に広がるんだから
少しくらい消しても きっと大丈夫

代わりに構築される新しい【私】
それは本当に【私】なのか

他人に合わせる為だけの
都合のいい人格なのかな

でも それで他人の笑顔が増えるのなら
いいことなのかもしれないね

でも

――を消せば 真っ直ぐな人間になれますか

言い訳をしない人間になれますか

あたたかい人間 なれますか

……

だめです 消せません

でも でも でも

どんどん『でも』が湧いてきて

頭が 私が とんでいって

それでもきっと

という 根拠のない詭弁を吐くのが正解なのですか

砂上の希望を無遠慮に生み出し
心の糧にするのが強かな人ですか

確実な希望などあるのですか

きっと ないよね

ないから私は 与えられない
与えられないから 私は冷たい

『きっと大丈夫』

誰も責任をもてない そんな言葉を
私は吐けない

思考はどこに 向いている
私はどこを  向いている

でも

それでも

今日も私は 生きているんだ

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