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解離 交代 叫びの【記録】

私は度々『頭の中を吐き出し続けないと苦しい』と主張しているが、これは冗談でもなんでもなく――そうだな。

まず、呼吸が疎かになる。気がついて、息を大きく吸い込んでやっと、『息してなかった……』と気がつく。
が、次第にまた呼吸を忘れ繰り返す。その時間が長引くと当然意識もおぼつかなく、ぼんやりし、苦しさが自覚される。

そして私は額に手を当て問う。
『今はなんだ。どんな状態だ』

答えは大抵こうだ。
『頭が叫びたがっている。これ以上の抑圧が続けば、本当に口から叫んでしまう』

私にできる事といえば、『この混沌に目鼻をつけてやる』だけだ。漂わせるのでなく、形あるモノとしての排出。故に私は、大量の卵を抱えたクモを見ると親近感がわく。やあ、お前も大変だなって。

次に、解離を抱えた人が医者に言われた言葉を紹介しよう。

交代人格は、きみを支えるために生まれてきたんだよ

この言葉の発想は私にもあった。
あったのだが、胸に深く響いた。

ありがちな台詞だが、『ひとりで抱えこまないで、相談してよ』みたいなのがあるじゃないか。
私も世の理不尽の中、『個』として立ち続ける……それができなかったのだろう。

『目覚めた、居た、来てくれた』――勿論、生命としての正常なプロセスを経て生まれたとはワケが違うが、その種や扉自体、誰にでもあるのだろう。が、作物に対する土壌phのように、適さない場合は芽など出ないか。

植物でのたとえを続けるが、同じく世話をし続けなければならない。人間や植物も『あ、コイツはほっといても周りの人が助けてくれるんだろうな/勝手に育つんだろうな』と直感できる場合がある。
このようなタイプは、私の周りに居着かない。母も同じような性質で、大体が問題を持った『危うい』人間。運命論でも持ち出したくなるね。

当然、私自身『ほっといても育つ』タイプではなく、自助を続けなければ、しおれ枯れる。都合よく気にかけてくれる人を期待しない。

間引き……という意味合いもあるかもしれない。主格の私の成長を円滑にする為現れた『剪定職人』

まあ、どのように表現しようとも、彼女らの存在に助けられているのが事実だ。

だから私は先んじて保証したい。
この先、社会的に『孤独』と言われようとも、私の肉体の死に顔は安らかであろうと。

そして『私たち』
から
【私たち】へ
伝えておきたい

生まれてきてくれて ありがとう

……と。


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