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【現代サーカス実験場(仮)vol.2】レポ

2019年6月19日(水)19:30-22:00 (アフタートーク付)
@綜合藝術茶房 喫茶茶会記

1.谷口界
意思に反して勝手に動いたり崩れたりする身体。
ジャケットを着ることで人の形を保ち、世間の荒波に立ち向かう。

「サーカスの人は特技を持ち、それを求められる。それとの戦い」
「面白いけど辞めていく人はいっぱいいる」
「真面目なので完成度を求めてしまうけど、実験は続けたい」

2.ハチロウ
自作の曲と歌詞「右手、左手、ボール」に合わせてジャグリング。
音ハメ・歌詞ハメで、そこからずれることで笑いを取ったりもした。

「目に見えることによるリズムがあり、それを大事にしている」
「サーカスの本質は人を驚かせること」

3.目黒宏治郎
4本の棒を使った独自のアクロバット。
3本使って空中を歩いたり、1本を使って壁を歩いたりした。

「とにかく狭かった」
「言いたいことは無い。パフォーマンスを頑張った」

4.ハチロウ&小辻太一
ボレロに合わせて二人で登場。
ジャグミントン(競技人口2人)の対決を行い、
コンタクトダンスにシンプルなボールの動きを付けたような演技に続く。
ボレロに合わせて二人で退出。

「二人組でカオスになりたくないので、シンプルにした」

5.茉莉花
素顔のままでのデミムーアのポーズにコントーションを含めたような感じ。
女性らしさとしてコントーションが入っているダンス。

「今回は倒立する意味が無かった。それより手を動かすだけの方が伝わる」
「大切な人が出来た時に、孤独を感じる。一人の女、というタイトル」

6.小辻太一
まるでオペラにジャグリングパートがあるような
オペラ音楽に合わせたジャグリングと、
まるでハイハットとしてジャグラーがあるような
ドラムソロに合わせたジャグリング。

「普段フランスではチームリーダーが演出する」
「自分は他の団体に所属していないので、暇な時間を注ぎ込んだ」

総括)
それぞれの「面白い」の核が違っていて
その「サーカスの人として求められる技」とは全く別の価値観に
全員が違うアプローチで真摯に向き合っていた企画でした。

こんなイベントが起きるくらいにサーカスパフォーマーが存在し、予約開始20分でsold outするくらいお客さんがいる。

日本の現代サーカスの火種を感じるイベントでした。

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